2009年01月08日「風の男、白洲次郎」展
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
「ユーは英語が巧いね」
「あなたももう少し勉強すれば巧くなるよ」
これ、戦後進駐してきたGHQ民政局長ホイットニーとの会話。
米国の庶民大学ジョージタウン大学卒のホイットニー准将に対して、英国ケンブリッジ大学院の白洲次郎が発した猛烈な皮肉。
このくらい鼻っ柱の強い男でなければ、終戦直後、米国の前にへいこらしてた日本を独立に導くことなんてできませんな。
「戦争には負けたが奴隷になったわけじゃない」
この矜恃をどれだけの日本人が持っていたか。なにしろ、外務省の役人など、講和条約の演説草稿を英文で用意してたほど。「戦争に負けて魂まで売り渡したのか?」と日本語に書き直させた。
白洲次郎とは、吉田茂側近として日本独立に命を賭けた人物。日本人離れしているのは185センチという外見だけではない。その発想と行動がまさしくダイナミック。
そして、「プリンシプル」を重視した。
当時の総理、田中角栄さんに対しても、理事(のちに理事長)をしている軽井沢ゴルフ倶楽部の会員でもないのに「総理だから」という理由でプレイを申し込んでも拒否。一方、手ぬぐいを腰に差してプレイする姿は合理的で良いと是認。
とにかく反骨。正々堂々とした反骨。陰口を言ったり人の足を引っ張ったりするような卑しい人間じゃない。ちまちまと重箱の隅ばかりに目がいく政財界のリーダーたちが目立つなか、こんなダイナミックな男がかつての日本にはいたんだと思うと、痛快です。
神戸一中時代から手のつけられない乱暴者として有名で、英国に「放校処分」となった口。ヨーロッパでは車を乗り回し、友人ロビン(後のストラッフォード卿)とヨーロッパ中を走り回るほど。
車はポルシェ、時計はロレックス・オイスター。ライターはダンヒル・・・。むやみやたらにブランド好きなのではなく、いいものは結果としてブランド物なのよ。
83歳没。墓所は三田心月院。遺言は「葬式無用、戒名不用」。まさに時代をサッと吹き抜けた「風の男」ですな。
ただいま、横浜そごうの美術館で「白洲次郎展」やってます。なかなかいい企画です。
「あなたももう少し勉強すれば巧くなるよ」
これ、戦後進駐してきたGHQ民政局長ホイットニーとの会話。
米国の庶民大学ジョージタウン大学卒のホイットニー准将に対して、英国ケンブリッジ大学院の白洲次郎が発した猛烈な皮肉。
このくらい鼻っ柱の強い男でなければ、終戦直後、米国の前にへいこらしてた日本を独立に導くことなんてできませんな。
「戦争には負けたが奴隷になったわけじゃない」
この矜恃をどれだけの日本人が持っていたか。なにしろ、外務省の役人など、講和条約の演説草稿を英文で用意してたほど。「戦争に負けて魂まで売り渡したのか?」と日本語に書き直させた。
白洲次郎とは、吉田茂側近として日本独立に命を賭けた人物。日本人離れしているのは185センチという外見だけではない。その発想と行動がまさしくダイナミック。
そして、「プリンシプル」を重視した。
当時の総理、田中角栄さんに対しても、理事(のちに理事長)をしている軽井沢ゴルフ倶楽部の会員でもないのに「総理だから」という理由でプレイを申し込んでも拒否。一方、手ぬぐいを腰に差してプレイする姿は合理的で良いと是認。
とにかく反骨。正々堂々とした反骨。陰口を言ったり人の足を引っ張ったりするような卑しい人間じゃない。ちまちまと重箱の隅ばかりに目がいく政財界のリーダーたちが目立つなか、こんなダイナミックな男がかつての日本にはいたんだと思うと、痛快です。
神戸一中時代から手のつけられない乱暴者として有名で、英国に「放校処分」となった口。ヨーロッパでは車を乗り回し、友人ロビン(後のストラッフォード卿)とヨーロッパ中を走り回るほど。
車はポルシェ、時計はロレックス・オイスター。ライターはダンヒル・・・。むやみやたらにブランド好きなのではなく、いいものは結果としてブランド物なのよ。
83歳没。墓所は三田心月院。遺言は「葬式無用、戒名不用」。まさに時代をサッと吹き抜けた「風の男」ですな。
ただいま、横浜そごうの美術館で「白洲次郎展」やってます。なかなかいい企画です。