2009年03月05日「6羽のかもめ」
カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」
NYダウはいったん240ドルも上げたんですけどね、引け際にすーっと100ドル下落。ま、前日比140ドル高。為替は全通貨に対して円安。1ドル99円台。ま、いいっしょ。
今日は午後から京王プラザホテル(八王子)で講演でやんす。その後、某大手新聞社を辞める友人の歓送会。いまや、製造業だけでなくマスコミにも「正社員切り」の津波が押し寄せてますからね。まあ実体がどんなもんなのか聞きながら、今後の対策会議というわけです。
いいっすよ。加藤大介さんという役者は巧いね。
さて、このドラマ。フジテレビの開局50周年記念で発売されたのね。かなり前から予約したんだけど、届いたのは第2弾の「ライスカレー」と同時。いったいどうなってるんだあ?
で、私、DVDも本もすぐに古書店に出しちゃうの。これも届いたと同時にアマゾン書店に出品しちゃった。そしたら、すぐに売れちゃってさ。
おいおいおい、まだ見てないんです。つうわけで、慌ててチェック。
ところがですね。これ、ライスカレーの倍ありました。DVD9枚全26話。いやあ、まいりましたです。ホント。
このドラマですけど、1974年〜1975年に放送されたのね。つうことは、35年前ですよ。
脚本は倉本聰さん。だけどタイトルバックには「原案」とあるのみ。というのも、大昔、「通勤快読」で彼の自伝をご紹介したことがありますけど、大河ドラマ「勝海舟」をめぐってNHKのスタッフとトラブッちゃったわけ。で、不信感から北海道に引きこもったことがあんのね。
このドラマは、彼が札幌在住時に偽名で書いたものなのね。つうわけで「原案」。
さて、内容は、最盛期300人もいた劇団「かもめ座」。分裂が続いてとうとう6人のみになっちゃった。で、俳優の加藤大介さんをマネジャーにして芸能界を生き残ろうとするわけ。その中で繰り広げられるすったもんだが面白いわけよ。
とくに、これは放送時にも評判になったけど、テレビ業界と芸能界への苛烈な批判が毎回ドラマになってるわけ。内幕モノだからつまらない? とんでもない。めちゃ面白い。再放送のたびに評判が良くなり、数年後、「エランドール特別賞」まで与えられちゃった。
どの話も面白いのね。しかもとこからでも見られるドラマ。つまり、時系列で最終回に向かうという作り方にはなってないの。最終回から見てもいいくらい。
で、やっぱ、ラストの「さらばテレビジョン」というのが一押しなんだろうけど、私ゃ、そうでもなかったな。ほかにもたくさんいいのがあります。
ラストは国民の白痴化を防ぐために政府が「テレビ禁止令」を出すという劇中劇なのね。で、「お客さん、いいテレビありますよ」とまるで覚醒剤を売るような売人が出る、という星新一さんのSFみたいな話。で、倉本聰さんをイメージさせる放送作家(山崎努さん)がカメラに向かってテレビに対する愛憎の念を語りかけるわけ。
そうそう、あれ、これ、小松政夫さんから聞いたネタだろ、という話もありました。
トルコ嬢(当時)のヒモをしてるやくざ(室田日出男さん)。奥さんと子供が大ファンという高橋英樹さんを自宅に拉致しちゃう。弟分の前では極端に威張ってるんだけど、奥さんと子供には頭が上がらない。で、奥さんの誕生日に付き合わせちゃうわけ。だけど・・・バカな男のペーソスがほんのりと伝わってくる秀作です。
日常のさりげないシーンをシナリオに作り上げる技術はたいしたもんですなあ。これ、脚本集があればぜひチェックすべきでしょうな。
ほかに出演は、淡島千景、栗田ひろみ、長門裕之、夏純子(25歳・ブロマイド持ってます!)、ディック・ミネ、中条静夫、黒柳徹子、石橋蓮司、蜷川幸雄(敬称略)・・・などオールキャスト。
今日は午後から京王プラザホテル(八王子)で講演でやんす。その後、某大手新聞社を辞める友人の歓送会。いまや、製造業だけでなくマスコミにも「正社員切り」の津波が押し寄せてますからね。まあ実体がどんなもんなのか聞きながら、今後の対策会議というわけです。
いいっすよ。加藤大介さんという役者は巧いね。
さて、このドラマ。フジテレビの開局50周年記念で発売されたのね。かなり前から予約したんだけど、届いたのは第2弾の「ライスカレー」と同時。いったいどうなってるんだあ?
で、私、DVDも本もすぐに古書店に出しちゃうの。これも届いたと同時にアマゾン書店に出品しちゃった。そしたら、すぐに売れちゃってさ。
おいおいおい、まだ見てないんです。つうわけで、慌ててチェック。
ところがですね。これ、ライスカレーの倍ありました。DVD9枚全26話。いやあ、まいりましたです。ホント。
このドラマですけど、1974年〜1975年に放送されたのね。つうことは、35年前ですよ。
脚本は倉本聰さん。だけどタイトルバックには「原案」とあるのみ。というのも、大昔、「通勤快読」で彼の自伝をご紹介したことがありますけど、大河ドラマ「勝海舟」をめぐってNHKのスタッフとトラブッちゃったわけ。で、不信感から北海道に引きこもったことがあんのね。
このドラマは、彼が札幌在住時に偽名で書いたものなのね。つうわけで「原案」。
さて、内容は、最盛期300人もいた劇団「かもめ座」。分裂が続いてとうとう6人のみになっちゃった。で、俳優の加藤大介さんをマネジャーにして芸能界を生き残ろうとするわけ。その中で繰り広げられるすったもんだが面白いわけよ。
とくに、これは放送時にも評判になったけど、テレビ業界と芸能界への苛烈な批判が毎回ドラマになってるわけ。内幕モノだからつまらない? とんでもない。めちゃ面白い。再放送のたびに評判が良くなり、数年後、「エランドール特別賞」まで与えられちゃった。
どの話も面白いのね。しかもとこからでも見られるドラマ。つまり、時系列で最終回に向かうという作り方にはなってないの。最終回から見てもいいくらい。
で、やっぱ、ラストの「さらばテレビジョン」というのが一押しなんだろうけど、私ゃ、そうでもなかったな。ほかにもたくさんいいのがあります。
ラストは国民の白痴化を防ぐために政府が「テレビ禁止令」を出すという劇中劇なのね。で、「お客さん、いいテレビありますよ」とまるで覚醒剤を売るような売人が出る、という星新一さんのSFみたいな話。で、倉本聰さんをイメージさせる放送作家(山崎努さん)がカメラに向かってテレビに対する愛憎の念を語りかけるわけ。
そうそう、あれ、これ、小松政夫さんから聞いたネタだろ、という話もありました。
トルコ嬢(当時)のヒモをしてるやくざ(室田日出男さん)。奥さんと子供が大ファンという高橋英樹さんを自宅に拉致しちゃう。弟分の前では極端に威張ってるんだけど、奥さんと子供には頭が上がらない。で、奥さんの誕生日に付き合わせちゃうわけ。だけど・・・バカな男のペーソスがほんのりと伝わってくる秀作です。
日常のさりげないシーンをシナリオに作り上げる技術はたいしたもんですなあ。これ、脚本集があればぜひチェックすべきでしょうな。
ほかに出演は、淡島千景、栗田ひろみ、長門裕之、夏純子(25歳・ブロマイド持ってます!)、ディック・ミネ、中条静夫、黒柳徹子、石橋蓮司、蜷川幸雄(敬称略)・・・などオールキャスト。