2009年04月12日ラーメン「早稲田のメルシー」

カテゴリー中島孝志のB級グルメ探検隊」

 「B級グルメ」とは「格安の値段で超一級の味を提供する料理、すなわち、お買い得、お食べ得の料理」という意味です。
 高くて美味いのは当たり前。安くても、「こんなに美味いの? こんな値段で食べちゃっていいの?」と腰を抜かしてしまう店。それを紹介するのが本ブログの使命です(ちょっとオーバーか)。

 あのお、故郷は遠くにありて思うもの、そして哀しくうたうもの、という言葉があったと思います。
 まさに遠くで思っていたほうがよかったべな。

 久しぶりに早稲田大学に行って参りました。私、講義してたの理工学部だし、ビジネススクールはここ(西早稲田)じゃないし、ってんで、ホント、久しぶりに大隈講堂&大隈さんの銅像のある本部に行ってきましたよ。

 ありゃりゃ、人、少ない・・・。ぜんぜんいない。うっそー! どしてどしてなの、おせぇて(小松政夫さん好きなのよ)。

 授業? 始まってるよ。そうか土曜だからか。教職課程以外はみなとらないんだな。けど、私の頃は土曜日の朝8時20分からびっしり講義あったけどなあ。もしかして週休2日制? 先生方の都合?

 ま、学生さんはいなくてもいいんだけどさ。それよりなによりショックだったのは、早稲田の商店街よ。おいおいおい、10分の9が消えて無くなってるじゃん。

 4年間ほとんど毎日通ってた西門を出て少し行ったとこの甘楽食堂はどこ行ったんや? 480円のAランチを頼むと、周囲の貧乏学生が憧れと羨望と嫉妬の目で見たという、あの定食はどこに消えたんや?
 麻雀ばかりして、だれがなにを注文したか最後まで覚えようとしなかった、あのオヤジはどこ行った?
 今度「探偵!ナイトスクープ」に調査を依頼するぞ。ええのんか。

 こらあ馬場下通りにあった「食堂おふくろ」はどこに行ったんや。NHKの「新日本紀行」にも登場した食堂やど。
「学生さん同士のカップルに子供ができてね。お金が無くて借りに来たのよ。就職してから、チビちゃん連れて訪ねてきてくれたわよ、お金返しにさ。いらないのに」と言ってたおふくろさんはどこ行ったんや。
 しかし、32年前に放送された時の台詞よく覚えてるなあ。自分でも感心するのお。

 こらこらこら、西門出た「三品食堂」のちょい先にあった「闘牛ラーメン」はどこに消えたんや。この店、私が最初のお客だったんやでえ。いっつも野菜たっぷりのタンメンと餃子を頼んだの、オヤジ、覚えてるかあ?
「おめえに食わせるタンメンはねえ!」じゃ哀しいぜ。 

 つうわけで、ここもあそこもあそこもここも・・・消えておりました。
 みな、どっかに疎開したのか? 埼玉の奥地にもキャンパスがあるらしいけど、そっちか? もしそうなら食べに行くでえ。私ゃ年1回ウイスキーを買い込むためだけに余市まで通ってる男だっせ。行きまっせ。食べまっせ。

 つうことで、かろうじて存在していた「メルシー」で食べました。ここ、実は学生時代にゃ1回しか来たことないんです。三朝庵も健在。カツ丼ね。ここも1〜2回しか行ったことない。キッチンオトボケは相変わらず。ここは何回かあるなあ。
 高田牧舎もあったなあ。私ゃあそこのカレーが苦手でね。まだあのままの味かなあ。


今年一押しの煮干しスープ。

オムライスだけど中は焦がし飯。ケチャップちゃうねん。

かつては吉永小百合さんも通った店なんだけど。

店名:メルシー。
価格:ラーメン400円〜。
場所:早稲田。