2009年04月21日鎌倉山の「ローストビーフ」

カテゴリー中島孝志の美食倶楽部」

「ローストビーフ、大嫌いなんです。ステーキは食べますけどね。ホテルのバイキングでもローストビーフだけは手を付けない。あんなもの食べる人の気がしれませんよ」

　そんなこと言うので、そしたら、ここの食べたらどうかなあ、とお連れしたのが鎌倉山。

　鎌倉山というと、デパートではハンバーグでお馴染みかもしれませんな。もち、メインはローストビーフ。たぶん、検索したら「ローストビーフの鎌倉山」と出てくるはず。


関内店は横浜海岸通り教会の裏にありますんや。

オードブル。サーモン、帆立、ヒラメ。

ホントにNEC製のケータイは映りが悪い。

「どこの食べても美味いと思えないんですよ。ここも同じじゃないかなあ？」
「食べてみたらわかりますよ」

　運ばれてきました。オードブルとかもありまして、キャビアなんかも出てきまして、肝心のローストビーフにありついたのは20分後。

「色がちがいますね。ワインですか？」
「いえいえ、これ、肉の色です」
「へえ。柔らかいですねえ」
「そうでしょ。食べてみてください」
「頂きます・・・ううう、美味い。実に美味い・・・ですね」
「ローストビーフです」
「これがローストビーフなのかあ。こんな味だったんですねえ」「・・・」
「いままで食べてたのは何だったんでしょう」
「・・・」

　そうなのよ。本物の味を知らずに美味いまずいと言ってたわけ。偽物ばかり食べてるとみな偽物と思いこんでしまう。本物は美味しいんだろうなあ。

　鎌倉山と競うのはやっぱ帝国ホテルですかね。ディナー・バイキングだとローストビーフ食べ放題。値段？　リーズナブルだと思う。参考までに日本のバイキング料理発祥の店です。

　鎌倉山はランチでもきちんとローストビーフ（ロースね）を出します。こちらもそこそこするけど、お得だと思う。

　ところで、「ローストビーフ、大嫌いなんです」と言ってたのは20年前の私。久しぶりの鎌倉山。変わってないなあ。さすがでしたよ。

店名：「鎌倉山」
価格：ランチ4000円〜
場所：鎌倉山、横浜関内、銀座。