2009年09月04日「バナナマンのさいしょの本」 バナナマン著 ヴィレッジブックス 1470円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 コントやらせたらピカイチかもね。日村はお笑い芸人の風格というか存在感あるよなあ。
 昔、日テレで「3バカトリオ」というアメリカのテレビ番組放送してたのよ。そのなかにおかっぱ頭がいてさ。日村見たとき、あれ、3バカのあいつだよ・・・と思ったね。

 その場にいるだけで笑いの波動つうか、お笑い光線を発するというのは、ほとんど人徳ですな。

 で、本書はTBSラジオ「バナナマンのバナナムーン」で放送された内容を加筆修正した、ちゃちゃっとこしらえた本なわけ。でも、面白ければそれでいいじゃん。

 日村の相方の設楽統さんは、元西武鉄道勤務なのね。たぶん、駅のホームとかで仕事してたんだろうね。けど、やっはお笑いしたくてさ、コント赤信号のリーダーのナベさんの付き人とか放送作家をするために退職。

 一方、日村さんは、高校時代にテレビに出たくてさ。三谷君という友だちが、これ、出られるみたいだよと、関西のテレビ番組の情報を教えてくれたわけ。

 「素人がなにやってもいいんだってさ」
 「へえ」

 ところが、待てど暮らせど連絡がない。その番組終わってたのね。本人は神奈川県の学校なんだけど。

 縁というのは面白いもんだね。三谷君がまたまたオーディション雑誌から「La.mama新人コント大会」ちゅうイベントを見つけてくるわけ。
 「陸上部」というコンビ名で登場して一発で合格。バナナマンだって落ちたのに。

 この渡辺正行さんという人物が、結局、設楽、日村の出会いのきっかけつくりみたいなことをして、バナナマン結成となるわけ。もち、その前にはあれこれ何回も情報を教えてくれた三谷君の存在も大きいんだけど。

 ま、設楽さんの家が焼けちゃった。ケータイだけ残ってて現場検証してる間にプルルと鳴ったという奇蹟が起こるんだけどね。これがネタでかなりウケたらしいけど。焼け太りみたいなもん。

 人間が生きるということ、人と出会うということ。人智では推し量れないなにか大きな力が働いているような気がしますね。300円高。