2009年10月12日いいぞお「チャレンジド(NHK)」!

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 「チャレンジド(challenged)」とは「障害者」を意味する英語。

 英語は洒落ていて、こういう造語が少なくありません。「神からチャレンジすべき使命を与えられた人物である」というポジティブでアクティブなメッセージが込められているわけです。「the disabled」「the handicapped」という障害だけが変に強調されている表現よりずっといい。

 このドラマ。NHKの制作です。08年1月に放送された、元プロ野球選手・コーチの高畠導宏さんをモデルにした「フルスイング」(高橋克実さん主演)というドラマを連想させる秀作になりそうな予感。

 テレビっ子の私としては、毎週土曜が愉しみになりそうですなあ。


佐々木蔵之介さんという役者、好きだなあ。このドラマ、ヒットしますよ。

 物語は、静岡の中学の全盲教師、塙啓一郎と、彼を取り巻く教師と生徒、父兄、そして家族と盲導犬ポン太が織りなす人間ドラマといっていいでしょう。

 病気で視力を失い辞職を余儀なくされてしまう。絶望するけど、世の中を見渡せば、全盲の教師がたくさんいて、ごくごく普通に活躍していることを知ります。
 いままでの自分から脱皮して、努力を重ねていきます。もちろん、一筋縄ではいかない誤解と偏見、そして障害が横たわります。そして、この困難に淡々と立ち向かう。そのひたむきな姿勢に頭が下がります。

 高いハードルはだれでも超えるのは大変です。目の前に出現しただけで「や〜めた」と考える人がほとんどでしょう。結果はどうでもかまいません。立ち向かおうとするだけでも立派ですよ。

 「大切なものは目には見えないんだよ」

 『星の王子様』で狐が教えてくれた言葉です。「心眼」という言葉が日本語にもありますが、なにかを失うということはなにかを得ることなのかもしれません。また、そうしていかなければいけないんでしょうね。
 わかったふうなことを言ってますけど、はたして、この私ができるかどうか・・・心許ないですね。