2009年10月20日「週刊誌は死なず」 元木昌彦著 朝日新聞出版社 819円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 今日は原理原則研究会です。メンバーはご出席ください。
 なお、研究会の前に麹町で2時間みっちり対談。これも音声と画像で配信するサービス会社の依頼らしい。あまり詳しくは知らんけど・・・。詳細がわかりましたらここでご案内します。

 さて、週刊誌の売上減が止まりません。新聞、書籍といった活字媒体の売上減も止まりません。だから、「聴く!通勤快読」をスタートしたわけじゃありませんけどね。

 書店の数も年々減ってます。しかし、1店舗当たりの売場面積は増えてます。ということは、小さな郊外型書店がどんどん消えている、ということですね。

 これが書籍の売上に影響を及ばさないはずがありません。

 しかし、新聞と週刊誌はちょっと違いますね。新聞はほとんどが宅配です。そして、今回、テーマとして取り上げる週刊誌の減少要因は、私は3つあるような気がしてなりません。
 1つはキオスクの激減。これは響いたと思います。2つ目は団塊世代の退場。ここ3年で800万人の団塊ビジネスパースンが定年を迎えました。定年ということは職場に来なくていい、ということです。すなわち、電車に乗ってとことこ来なくていいわけです。
 週刊誌の購買理由で多いのは、電車の中の暇つぶしという要素が多いですよね。暇つぶしする理由がなくなったのだから週刊誌も売れなくなる。こう考えるのが自然だと思います。

 そして3つ目は、週刊誌のパワーダウン。編集というよりも取材能力、企画力のパワーダウン。すなわち、コンテンツのパワーダウン。結果、魅力のパワーダウンへとつながっているのだと思うんです。

 これはなにも週刊誌だけでなくテレビの世界にも当てはまる問題でしょうね。

 著者は、「FRIDAY」「週刊現代」の元編集長。田原総一朗さん曰く、「日本でいちばん危険な編集者」とのこと。面白いのは・・・続きはこちらからどうぞ。