2010年05月07日鳩山さんはやっぱりグアム移転を狙っている!
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
鳩山さん、外遊することもなく沖縄で鞭打ちの刑とは少々可哀想な気もしますな。
今回の争点である「辺野古移転問題」をちょっと整理しましょうか。
「普天間基地返還と引き替えに、辺野古海岸にV字滑走路を建設しましょう」という自民党政府の提案に、「そりゃええこっちゃのお」とアメリカがOKを出した。つまり「合意」ですね。
ただし、この合意は麻生自民党政権がアメリカと結んだものでして、民主党の鳩山さんにしてみれば、「そんなもんあかんで。最低でも県外にしまっせ」と反対の立場。
当然ですな。そりゃ政治も条約も継続しまっせ。けど、政権交代したわけでしょ。重要問題であればあるほど、「ご破算で願いましては・・・」となるのは事実。「チャラにしまっせ」と即、米国政府に伝えんとね。
非難されるのは「方法論」だけです。
もう1度整理すると・・・。
1アメリカはV字滑走路建設で自民党政府と合意=既得権益。
2自民党政権は下野。「国と国との約束やんけ。筋が通らんで」とオバマさんは様子見。ま、水面下では強硬にごり押ししてるでしょうな。
3「麻生さんとの約束? んなもん知りまへんで。政権が交代したんやから、もう1度議論しまひょ」。これが鳩山さんのスタンス。
忘れちゃいかんことは、米国はあくまでも「既得権益」と考えてること。
「いまさら議論なんてできまっかいな。あんたら、自分で自分の国守れるのかいな。フィリピンから米軍が退去したら、目と鼻の先に即、中国が基地を作りましたな。その二の舞でもええのんか? ほら見てみ。中国軍艦が10隻、ニアミスしとるやないか」
四方を敵に囲まれてるくせに、わが海兵隊の軍事的プレゼンス=「抑止力」がなくて大丈夫なのかね、というわけです。米中あうんの呼吸の嫌がらせでしょうな。
この「抑止力」ちゅうのは、アメリカの殺し文句でね、水戸黄門の印籠みたいなもんなんよ。なにかっちゅうと、暴力団に嫌がらせされないように守ってやるかんね。みかじめ料(=「思いやり予算」ですよ)よろぴこ、なんてね。
おまえのほうが暴力団やんけ?
もう1個忘れちゃいかんことは、実は、基地としての沖縄を失うことはアメリカの国益上いちばん困ることなのよ。つまり、日本の抑止力云々なんてえらそうに言ってるけど、本音は、アメリカが困るんです。沖縄は防衛上(地政学的に)絶対に失えないポジションなんですね。
なぜか? 結論です。アジアではまだ「冷戦」は終わってないんです。だからアメリカは沖縄を失いたくない。経済的には仲がいいように見えてますけど、政治的・軍事的には米中は敵同士。とくに、アメリカは中国がいずれ分裂すると踏んでるから、東アジアの覇権は絶対に譲れない。
沖縄は東アジア〜中央アジア〜東南アジアの要衝なのよ。
もち、中国だって同じことを考えてるはず。米軍が出ていってごらん。即、沖縄の隣に基地作りますよ。で、しょっちゅう沖縄にスクランブルかけるでしょうな。そういう国だもの。中国って。
けど、日本の民意はなにか? 普天間移転は国内はどこもダメ。だって、あれほど沖縄県外県外県外と言ってたのに、県外の徳之島に移転するという噂が出ただけでも、「絶対に認められない」とシュプレヒコールの嵐。つまり、日本中どこにも移転できないってわけ。
名護の新市長なんて辺野古移転絶対反対論者だし、沖縄県知事は年内に選挙があるからこの話題に触れることはタブー。鳩山内閣が総辞職したってダメ。民意は辺野古移設も国内移転もダメ。
「日本は民主主義の国でおま。地域住民がこんだけ反対してたら移転も移設もでけへん。政府が何回代わろうがあかん。それよか、これ以上沖縄を刺激しとると、嘉手納、岩国、横須賀の米軍基地も出て行け!なんて飛び火しまっせ。それでもええんか?」とオバマを脅かしてやればいいのであります。
はい、結論です。やっぱグアムしかないよ。グアムがダメなら? そしたらハワイでも本土でも好きなとこに行けばいいじゃろん。アメリカの問題なんだから。日本政府が関知する必要なし。
鳩山さん、そこまで読んでるかなあ? 小沢さんは読んでる。あの人、中国をうまく使いながらアメリカ離れを画策してるもん。どうせ中国は分裂するから、そのときになれば自然と日本は独立できる。その前に煮え湯を飲まされ続けたアメリカから名実ともに独立しなくちゃ・・・というわけ。
これがグランドデザインだから、おっちょこちょいの民主党・新人議員たちに、いくら非難されたって涼しい顔でええねん。どうせ、彼ら、次の選挙でいなくなるんだから。
さて今回「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『衆愚の時代』(楡周平著・新潮社)です。まさに本のタイトルのままやんけ。続きはこちらからどうぞ。
今回の争点である「辺野古移転問題」をちょっと整理しましょうか。
「普天間基地返還と引き替えに、辺野古海岸にV字滑走路を建設しましょう」という自民党政府の提案に、「そりゃええこっちゃのお」とアメリカがOKを出した。つまり「合意」ですね。
ただし、この合意は麻生自民党政権がアメリカと結んだものでして、民主党の鳩山さんにしてみれば、「そんなもんあかんで。最低でも県外にしまっせ」と反対の立場。
当然ですな。そりゃ政治も条約も継続しまっせ。けど、政権交代したわけでしょ。重要問題であればあるほど、「ご破算で願いましては・・・」となるのは事実。「チャラにしまっせ」と即、米国政府に伝えんとね。
非難されるのは「方法論」だけです。
もう1度整理すると・・・。
1アメリカはV字滑走路建設で自民党政府と合意=既得権益。
2自民党政権は下野。「国と国との約束やんけ。筋が通らんで」とオバマさんは様子見。ま、水面下では強硬にごり押ししてるでしょうな。
3「麻生さんとの約束? んなもん知りまへんで。政権が交代したんやから、もう1度議論しまひょ」。これが鳩山さんのスタンス。
忘れちゃいかんことは、米国はあくまでも「既得権益」と考えてること。
「いまさら議論なんてできまっかいな。あんたら、自分で自分の国守れるのかいな。フィリピンから米軍が退去したら、目と鼻の先に即、中国が基地を作りましたな。その二の舞でもええのんか? ほら見てみ。中国軍艦が10隻、ニアミスしとるやないか」
四方を敵に囲まれてるくせに、わが海兵隊の軍事的プレゼンス=「抑止力」がなくて大丈夫なのかね、というわけです。米中あうんの呼吸の嫌がらせでしょうな。
この「抑止力」ちゅうのは、アメリカの殺し文句でね、水戸黄門の印籠みたいなもんなんよ。なにかっちゅうと、暴力団に嫌がらせされないように守ってやるかんね。みかじめ料(=「思いやり予算」ですよ)よろぴこ、なんてね。
おまえのほうが暴力団やんけ?
もう1個忘れちゃいかんことは、実は、基地としての沖縄を失うことはアメリカの国益上いちばん困ることなのよ。つまり、日本の抑止力云々なんてえらそうに言ってるけど、本音は、アメリカが困るんです。沖縄は防衛上(地政学的に)絶対に失えないポジションなんですね。
なぜか? 結論です。アジアではまだ「冷戦」は終わってないんです。だからアメリカは沖縄を失いたくない。経済的には仲がいいように見えてますけど、政治的・軍事的には米中は敵同士。とくに、アメリカは中国がいずれ分裂すると踏んでるから、東アジアの覇権は絶対に譲れない。
沖縄は東アジア〜中央アジア〜東南アジアの要衝なのよ。
もち、中国だって同じことを考えてるはず。米軍が出ていってごらん。即、沖縄の隣に基地作りますよ。で、しょっちゅう沖縄にスクランブルかけるでしょうな。そういう国だもの。中国って。
けど、日本の民意はなにか? 普天間移転は国内はどこもダメ。だって、あれほど沖縄県外県外県外と言ってたのに、県外の徳之島に移転するという噂が出ただけでも、「絶対に認められない」とシュプレヒコールの嵐。つまり、日本中どこにも移転できないってわけ。
名護の新市長なんて辺野古移転絶対反対論者だし、沖縄県知事は年内に選挙があるからこの話題に触れることはタブー。鳩山内閣が総辞職したってダメ。民意は辺野古移設も国内移転もダメ。
「日本は民主主義の国でおま。地域住民がこんだけ反対してたら移転も移設もでけへん。政府が何回代わろうがあかん。それよか、これ以上沖縄を刺激しとると、嘉手納、岩国、横須賀の米軍基地も出て行け!なんて飛び火しまっせ。それでもええんか?」とオバマを脅かしてやればいいのであります。
はい、結論です。やっぱグアムしかないよ。グアムがダメなら? そしたらハワイでも本土でも好きなとこに行けばいいじゃろん。アメリカの問題なんだから。日本政府が関知する必要なし。
鳩山さん、そこまで読んでるかなあ? 小沢さんは読んでる。あの人、中国をうまく使いながらアメリカ離れを画策してるもん。どうせ中国は分裂するから、そのときになれば自然と日本は独立できる。その前に煮え湯を飲まされ続けたアメリカから名実ともに独立しなくちゃ・・・というわけ。
これがグランドデザインだから、おっちょこちょいの民主党・新人議員たちに、いくら非難されたって涼しい顔でええねん。どうせ、彼ら、次の選挙でいなくなるんだから。
さて今回「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『衆愚の時代』(楡周平著・新潮社)です。まさに本のタイトルのままやんけ。続きはこちらからどうぞ。