2010年06月12日「SEX AND THE CITY 2」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 出ました、もうご覧になった方も少なくないと思います。キャストが来日して番宣のために出まくってたもんね。

 実は、私、これ、かなり早い時期から見てたのね。
 ロスの友人が「HBCで面白いドラマやってるんだよ」「30代のワーキングガールにものすごい人気!」と、DVDまでもってきてくれたのよ。

 さて、本作ですけど、やっぱエンタテイメントに徹してますな。いい意味で頭使わないで愉しめます。ごちゃごちゃ考えないでええの。楽しんだもの勝ち。

 内容は、ぶっちゃけ、パート?の後日談。もちコメディ色たっぷり(ま、元もと、コメディなんだけど)。やっぱ映画というよりテレビの延長線だよねえ。

 それにしても、金かけてますなあ。つうか、金かけられるわけよ。ヒットすんだもん。
 そういうわけでもないと思うけど、4人組、今回はさらにパワーアップしてた。ゴージャスそのもの。叶姉妹×デビ夫人×100。

 いちばん驚いたのは、「赤毛のおばさん」としか思ってなかったミランダがつるりと剥けてたこと。
 あれ、いい女じゃん。

 エロいサマンサはキャラがいい感じで弾けてました。
 舞台はアブダビ。アラブ首長国連邦。ドバイは隣ね。で、スパイス・マーケットでバッグの中身をぶちまけちゃった。
「オー・コンドーム、コンドーム」
 ウケたねぇ。思わず手叩いて喜んじゃった。

 ところで、最近のアメリカじゃ、スーツにノーブラが流行してんの? 判明。「つけ乳首」。シャラポワですな。シャーロットがそうしてた。

 観客、やっぱ女性がほとんどなんだけど。今回とくに気づいたのは「あれれ」という人種。30代後半だと思うんだけど、「5人目の登場人物」になりきってる人、多いねえ。
 すごい感染力、つうか、コピー力? 「経済も人生も男に依存しない」という価値観。インディペンデント。
 で、「外側」もコピーしたくなるほど共感すんだろね。
 
 この映画の売りは、ある意味、逆立ちしても真似できないファッションにある・・・と思うわけ。

「ああ、この人、5人目の登場人物モードに入っちゃってる」と感じるのも、実は小物なのよ。じゃらじゃらじゃらじゃら身につけてる小物。
 日本の女性の観察力、すごい。アウター、スーツやドレス、靴とかはわかるけど、こういう小物に気がつくのはさすが。前作でもキャリーの小物に注目してた女性(オカマも含めて)はかなり多かったと思うのね(本作の冒頭でも、この4人、80年代のファッションしてたの気づいた?)。で、彼女が身につけてたASH&DIAMONDSの財布とかMIKIMOTOのネックレスがヒットしたもんね。
 本作でもスタイリストは日本に小物のリサーチにきてた模様。

 お洒落センスを磨くために観てる人、かなりいると思う。そういう意味で、いろんな楽しみ方ができる。ファッション誌のページをめくるように愉しめる映画・・・デスヨネ?