2010年08月16日「新たなる金融危機に向かう世界」 副島隆彦著 徳間書店 1680円 

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 やいのやいのうるさいですな。なにがって? 「政府が無策だ!」「日銀は協調介入せよ」とかね。
 ここ数日続いてる超円高のことですよ。

 超円高なんて書きましたけど、まだ「超」がつくほどのもんじゃありませんな。これからです、これから。

 ところで、介入ってどうするんです? ドル買って円を売るわけですな。で、そのドルで米国債を買うわけ? 財務省・日銀が音頭とマネーを流して、金融機関に米国債を買わせる?

 アメリカの狙い通りじゃないですか・・・。もし人為的にドル高円安が操作されていたとしたらですけどね。

 稀代の天才アナリスト増田悦佐さんもジパング・ホールディングス会長の松藤民輔さんも、「白川日銀総裁だけはわかっている。なにをしても効果がない。アメリカを怒らせない程度でつきあってればいい、と」。な〜るほど。

 さて、本書です。ご存じ副島さんの最新刊ですね。
 「アメリカで暴落があるまで次の本は書きませんから」
 で、なかなか落ちない。イライラ、じりじり。ようやく5月6日の大暴落。

 瞬間風速で、998ドルものダウ暴落。

 あれれ、これ、コンピュータの誤作動ということじゃなかったの? 結局、その日は348ドルの下落で済んだはず。

 「この動きの中身に大きな秘密が隠されている」

 ある意味、経済版トンデモ本。でも、たしかにありそうだな、という説得力はありますな。
 円高が一服したとはいえ、予断を許さない状態。世界経済待ったなし。出版のタイミングはベストですな・・・続きはこちらからどうぞ。



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