2011年05月20日「夢」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
この映画、おどろおどろしくてねえ。黒澤明さんてこんな夢見てるんだあ、と驚いたことを覚えてますよ。
フランシス・フォード・コッポラ総合指揮。監督・脚本は黒澤さん。
夢といえば、夏目漱石の『夢十話』。すべて「こんな夢を見た」ではじまるなんとも奇妙な物語。こちらを紹介すればよかったかな。。。これまた奇妙で背中がぞくぞくっとする内容でしてね。おそらく子どもが見たらなかなか寝付けないような映画ですよ。
さて、この全8話からなるオムニバス映画の一部(「赤富士」という夢)を3日前の原理原則研究会でメンバーに観てもらいました。
驚いたでしょ、21年前の製作ですからね、この映画は。
「なにがあったんですか? 噴火したのか富士山が!」
「もっと大変だよ、あんた知らないの? 発電所が爆発したんだよ、原子力の」
「あの発電所の原子炉は6つあるんだ。それが次々と爆発しているんだ。狭い日本だ、逃げ場所はないよ」
「そんなことわかってるよ。逃げたってしょうがない。でも逃げなきゃしようがないじゃないか」
「あの大勢の人たちはどこに行ったんだ?」
「この海の底さ。あれはイルカだよ。イルカも逃げてるのさ」
「イルカはいいねえ。泳げるからね」
「どっちみち同じさ。放射能に追いつかれるのは時間の問題だよ。来たよ。あの赤いのはプルトニウム239。あれを吸い込むと1000万分の1グラムでもガンになる。黄色いのはストロンチウム90。あれが体の中に入ると骨髄にたまり白血病になる。紫色のはセシウム137。生殖腺に集まり遺伝子が突然変異を起こす。どんな子どもが生まれるかわからない」
「人間はアホだ。放射能は目に見えないから危険だといって、放射性物質の着色技術を開発したってどうにもならない。知らずに殺されるか、知ってて殺されるか。それだけだ。死神に名刺もらってどうするんだ。じゃあお先に」
「原発は安全だ。危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない。絶対ミスは冒さないから問題はない、って抜かしたヤツは許せない。あいつらみんな縛り首にしなくちゃ、死んだって死にきれないよ」
「大丈夫、それは放射能がちゃんとやってくれますよ。すみません。ボクもその縛り首の仲間の1人でした」
正夢になっちゃった?
さて本日の「中島孝志の聴く!通勤快読」でご紹介する本は「ボクらの時代 ロングヘアーという生き方」(みうらじゅん・高見沢俊彦・リリー・フランキー著・扶桑社)です。詳細はこちらからどうぞ。
フランシス・フォード・コッポラ総合指揮。監督・脚本は黒澤さん。
夢といえば、夏目漱石の『夢十話』。すべて「こんな夢を見た」ではじまるなんとも奇妙な物語。こちらを紹介すればよかったかな。。。これまた奇妙で背中がぞくぞくっとする内容でしてね。おそらく子どもが見たらなかなか寝付けないような映画ですよ。
さて、この全8話からなるオムニバス映画の一部(「赤富士」という夢)を3日前の原理原則研究会でメンバーに観てもらいました。
驚いたでしょ、21年前の製作ですからね、この映画は。
「なにがあったんですか? 噴火したのか富士山が!」
「もっと大変だよ、あんた知らないの? 発電所が爆発したんだよ、原子力の」
「あの発電所の原子炉は6つあるんだ。それが次々と爆発しているんだ。狭い日本だ、逃げ場所はないよ」
「そんなことわかってるよ。逃げたってしょうがない。でも逃げなきゃしようがないじゃないか」
「あの大勢の人たちはどこに行ったんだ?」
「この海の底さ。あれはイルカだよ。イルカも逃げてるのさ」
「イルカはいいねえ。泳げるからね」
「どっちみち同じさ。放射能に追いつかれるのは時間の問題だよ。来たよ。あの赤いのはプルトニウム239。あれを吸い込むと1000万分の1グラムでもガンになる。黄色いのはストロンチウム90。あれが体の中に入ると骨髄にたまり白血病になる。紫色のはセシウム137。生殖腺に集まり遺伝子が突然変異を起こす。どんな子どもが生まれるかわからない」
「人間はアホだ。放射能は目に見えないから危険だといって、放射性物質の着色技術を開発したってどうにもならない。知らずに殺されるか、知ってて殺されるか。それだけだ。死神に名刺もらってどうするんだ。じゃあお先に」
「原発は安全だ。危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない。絶対ミスは冒さないから問題はない、って抜かしたヤツは許せない。あいつらみんな縛り首にしなくちゃ、死んだって死にきれないよ」
「大丈夫、それは放射能がちゃんとやってくれますよ。すみません。ボクもその縛り首の仲間の1人でした」
正夢になっちゃった?
さて本日の「中島孝志の聴く!通勤快読」でご紹介する本は「ボクらの時代 ロングヘアーという生き方」(みうらじゅん・高見沢俊彦・リリー・フランキー著・扶桑社)です。詳細はこちらからどうぞ。