2011年10月01日「コーラス」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

「先生、ぼくたちの歌声ママに届くかな」

 終戦直後。フランスの片田舎。ハリポじゃないけど、寄宿学校がありましてね。
「土曜日になったらママが迎えに来る」と信じて、いつも門にところでずっと待ち続ける子供もいたり。

「子供は体罰で躾ける」という校長のやり方に、新たに赴任してきたもさっとした教師は一度は捨てた音楽で教導しようと立ち向かうわけ。

 んなこと言ったって、素直に聞く生徒ばかりじゃありません。やっぱ魂まで腐ってるヤツもいるわけでね。理想通りにはいきません。

 子供たちのほとんどは自分に与えられた天賦の才など気づかないわけでね。ま、大人でもそうだけど。

 親が面会に来ない。夏休みも寄宿舎生活。親にもいろんな事情があるんですわな。
 寂しさをいたずらで紛らそうとする子供たち。で、校長先生からいつも体罰を受ける。

「よし、彼らにコーラスの楽しさを教えよう」

 歌で希望を取り戻す子供たち。その中に「天使の歌声」をもつピエールがいました。ま、おきまりのように学校一の問題児なんだけどね。

 なるほど、ピュアな歌声というのはこういうものなのか。。



 あどけない子供たちと音楽教師の絆。音楽はサン・マルク少年少女合唱団のサントラ。ピエール役はジャン=バティスト・モニエ。たしかに「天使の歌声」だわな。
 主演は私の大好きなジェラール・ジュニョ。あの「幸せはシャンソニア劇場から」に登場するもっさい親父。あの俳優。