2012年03月21日がれきも山の賑わい?
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
「日本人の国民性が問われているのだ、と思います」
ドジョウはやっぱりドジョウ分の脳みそしかないようです。これ、「フクシマのがれき処理受け容れ」を全国の自治体(結局は国民)にドジョウが求めた演説のキモのフレーズです。メディアはこの部分を繰り返し繰り返し報道しましたね。
タイミングをはかったように、「困ったときはお互い様。よし、わが町がフクシマを救うぞ!」とばかりに義憤に燃えた首長が現れてきました。
日本は人情の国ですなあ。素晴らしい。。。とはまったく思いません。彼らと産廃業者との関係を疑っているからではありません(実家が産廃業者という市長もいますけど)。
がれきの量は2300万トン(阪神淡路大震災のがれきは2000万トンでした)。このうち20%=400トン(宮城・岩手の分)を東京その他の地域で処理するわけで、80%は現地処理なんですね。
「がれき処理が5%しか進んでない。これは引き受けが進んでないからだ」という政府のイチャモンも笑止千万。もともと被災地外は20%分なんですから順調に受け容れたところでたかがしれているのです。
がれき処理の遅れ=国民理解の遅れ。。。とでもいいたいようで、環境省はドジョウとまったく同じ思考法で、国民1人1人がフクシマのことを思えばもっと処理受け容れは進むんだ、とまるで国民に罪人意識を植え付けよう、としているかのようです。
はたしてそうでしょうか?
がれきのような、セシウムどころかストロンチウムもプルトニウムも含んだ放射性物質の塊を1カ所で集中管理したり処理するのではなく、幸いにも、放射性物質に汚染されずに済んでいる西日本や九州に移動させることがいいのかどうか?
ダンプに「がれき(もちろん放射性物質たんまり)」を積めばダンプそのものが汚染されることは当然ですが、がれきの粉塵で道中もしっかり汚染され、さらにがれき処理場で焼却すれば、そのガスは地域一帯を汚染することになります。放射性汚染物質は減りません。現場から全国に蔓延するだけのこと。つまり薄めるだけのことなんです。
問題は放射性物質をフクシマで処理するか、わざわざ他地域に移して処理するか? このどちらがきちんと管理、処理、除染できるか、ということです。
放射能の量は、1キロ8000ベクレルが基準値です。2300万トンとは200兆ベクレル=日本人1人平均150万ベクレルです。食材汚染の限界はいくらでしょうか? はい、1キロ40ベクレルです。
「1人37年間、汚染食事をすることを意味します」と武田邦彦先生(中部大学教授。政府の原子力委員会委員にして、政府批判をするので1度も会議に呼ばれていない。つまり御用学者ではない立派な先生)が述べている通りです。
がれき処理を受け容れることは自治体にとっては大変儲かるビジネスです。このデフレにもかかわらず、相場は阪神淡路の3倍だそうです。産廃業者にとっては笑いが止まりません。けど、どのくらい放射線量が蔓延するのか、住民がどのぐらい被曝するのか、だれも計算していません。ま、行政が計算しても「安全です」「いますぐ健康には・・・」という数字しか出さないでしょう。
2300万トンのうち400万トンを広域処理(被災地以外の処理)するより、すべてを現場で処理すべきです。1900万トンを10年で処理する時間が12年に延びるだけです。
大切なことは、放射性物質を一元管理すること。ただでさえ雨や台風、あるいは除染などで、セシウム、プルトニウムなどの放射性物質を山や海や川に流してしまっています。これらは東京湾や太平洋にいまなお流れ込んでいます。「大海原だから大丈夫」というわけではありません。地球は自転していますからフクシマから南の沿岸に流れて堆積しているのです。山川に流れた放射性物質は東京湾に流れ込んできます。
1年以内に江戸前の寿司や天ぷらは食べられなくなるでしょう。名店も廃業に追い込まれるかもしれません。
焼却灰は1キロ8000ベクレルだそうです。がれきは1キロ1万ベクレル超ならば「放射性物質」です。セシウムの基準はあってもストロンチウムやプルトニウムの基準はありません。セシウムの沸点が640℃。焼却炉は1000〜1200℃ですから、セシウムは粉ではなくガスになります。「フィルターで除きます」と役所は発言してますが、気体はフィルターではとれません。
原発事故で漏れた放射線量は80京ベクレルです(控えめな政府発表)。これが日本全体に蔓延すると1人平均80億ベクレルです。とても日本列島に住める数値ではありません。
いま、フクシマを中心にセシウム降下量が激増しています。理由は放射性物質が土にしみこみ、そこからの放射線で被曝し、さらに空気中に飛散した放射性物質を呼吸で体内に取り込んでいる=内部被曝しているからです。ストロンチウムやプルトニウムも含んでいるでしょう。
ドジョウの演説は役所の指示でしょうが、被災者のことはもちろん日本国民の健康被害のことなどなにも考えていないことがわかります。
政府がいちばん最初にすべきことは、フクシマの子どもたちを強制的に疎開させることでしょう。
わたしの「聴く!通勤快読」を視聴されている方はご存じでしょうが、戦中、児童の強制疎開に反対する東條英機首相に反旗を翻して疎開させた軍人がいましたね。辰巳栄一元陸軍中将です。戦後、日本が復活したのは彼が将来の日本人を生き残らせたからです。
いまがその時機なのですが、がれきや放射性物質の不幸をシェアするよりも、「増税」の2文字しか頭の中にない政治家を戴く不幸を国民がシェアするしかないのかもしれません。
ドジョウはやっぱりドジョウ分の脳みそしかないようです。これ、「フクシマのがれき処理受け容れ」を全国の自治体(結局は国民)にドジョウが求めた演説のキモのフレーズです。メディアはこの部分を繰り返し繰り返し報道しましたね。
タイミングをはかったように、「困ったときはお互い様。よし、わが町がフクシマを救うぞ!」とばかりに義憤に燃えた首長が現れてきました。
日本は人情の国ですなあ。素晴らしい。。。とはまったく思いません。彼らと産廃業者との関係を疑っているからではありません(実家が産廃業者という市長もいますけど)。
がれきの量は2300万トン(阪神淡路大震災のがれきは2000万トンでした)。このうち20%=400トン(宮城・岩手の分)を東京その他の地域で処理するわけで、80%は現地処理なんですね。
「がれき処理が5%しか進んでない。これは引き受けが進んでないからだ」という政府のイチャモンも笑止千万。もともと被災地外は20%分なんですから順調に受け容れたところでたかがしれているのです。
がれき処理の遅れ=国民理解の遅れ。。。とでもいいたいようで、環境省はドジョウとまったく同じ思考法で、国民1人1人がフクシマのことを思えばもっと処理受け容れは進むんだ、とまるで国民に罪人意識を植え付けよう、としているかのようです。
はたしてそうでしょうか?
がれきのような、セシウムどころかストロンチウムもプルトニウムも含んだ放射性物質の塊を1カ所で集中管理したり処理するのではなく、幸いにも、放射性物質に汚染されずに済んでいる西日本や九州に移動させることがいいのかどうか?
ダンプに「がれき(もちろん放射性物質たんまり)」を積めばダンプそのものが汚染されることは当然ですが、がれきの粉塵で道中もしっかり汚染され、さらにがれき処理場で焼却すれば、そのガスは地域一帯を汚染することになります。放射性汚染物質は減りません。現場から全国に蔓延するだけのこと。つまり薄めるだけのことなんです。
問題は放射性物質をフクシマで処理するか、わざわざ他地域に移して処理するか? このどちらがきちんと管理、処理、除染できるか、ということです。
放射能の量は、1キロ8000ベクレルが基準値です。2300万トンとは200兆ベクレル=日本人1人平均150万ベクレルです。食材汚染の限界はいくらでしょうか? はい、1キロ40ベクレルです。
「1人37年間、汚染食事をすることを意味します」と武田邦彦先生(中部大学教授。政府の原子力委員会委員にして、政府批判をするので1度も会議に呼ばれていない。つまり御用学者ではない立派な先生)が述べている通りです。
がれき処理を受け容れることは自治体にとっては大変儲かるビジネスです。このデフレにもかかわらず、相場は阪神淡路の3倍だそうです。産廃業者にとっては笑いが止まりません。けど、どのくらい放射線量が蔓延するのか、住民がどのぐらい被曝するのか、だれも計算していません。ま、行政が計算しても「安全です」「いますぐ健康には・・・」という数字しか出さないでしょう。
2300万トンのうち400万トンを広域処理(被災地以外の処理)するより、すべてを現場で処理すべきです。1900万トンを10年で処理する時間が12年に延びるだけです。
大切なことは、放射性物質を一元管理すること。ただでさえ雨や台風、あるいは除染などで、セシウム、プルトニウムなどの放射性物質を山や海や川に流してしまっています。これらは東京湾や太平洋にいまなお流れ込んでいます。「大海原だから大丈夫」というわけではありません。地球は自転していますからフクシマから南の沿岸に流れて堆積しているのです。山川に流れた放射性物質は東京湾に流れ込んできます。
1年以内に江戸前の寿司や天ぷらは食べられなくなるでしょう。名店も廃業に追い込まれるかもしれません。
焼却灰は1キロ8000ベクレルだそうです。がれきは1キロ1万ベクレル超ならば「放射性物質」です。セシウムの基準はあってもストロンチウムやプルトニウムの基準はありません。セシウムの沸点が640℃。焼却炉は1000〜1200℃ですから、セシウムは粉ではなくガスになります。「フィルターで除きます」と役所は発言してますが、気体はフィルターではとれません。
原発事故で漏れた放射線量は80京ベクレルです(控えめな政府発表)。これが日本全体に蔓延すると1人平均80億ベクレルです。とても日本列島に住める数値ではありません。
いま、フクシマを中心にセシウム降下量が激増しています。理由は放射性物質が土にしみこみ、そこからの放射線で被曝し、さらに空気中に飛散した放射性物質を呼吸で体内に取り込んでいる=内部被曝しているからです。ストロンチウムやプルトニウムも含んでいるでしょう。
ドジョウの演説は役所の指示でしょうが、被災者のことはもちろん日本国民の健康被害のことなどなにも考えていないことがわかります。
政府がいちばん最初にすべきことは、フクシマの子どもたちを強制的に疎開させることでしょう。
わたしの「聴く!通勤快読」を視聴されている方はご存じでしょうが、戦中、児童の強制疎開に反対する東條英機首相に反旗を翻して疎開させた軍人がいましたね。辰巳栄一元陸軍中将です。戦後、日本が復活したのは彼が将来の日本人を生き残らせたからです。
いまがその時機なのですが、がれきや放射性物質の不幸をシェアするよりも、「増税」の2文字しか頭の中にない政治家を戴く不幸を国民がシェアするしかないのかもしれません。