2012年08月14日ロンドン・オリンピック総括

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ようやく終わりましたね。史上最多のメダル数だとか。テレビはしばらくヒーロー物語、ヒロイン物語を煽りに煽るでしょうね。アメリカではたまにニュースで流れるだけでテレビ放映はほとんどありませんでした。しかも金メダルの自国選手をちらっとニュースで紹介するだけ。

 日本のメディアとはぜんぜんちがいます。けど、この日本人のフィーバーぶりが一致団結できる証拠ですよ。海外の為政者はある意味で怖いかもしれませんな。

 それにしても勝負の世界は厳しいですな。勝つべき人、勝つべきチームが勝つことがいかに難しいか。。。もちろん仕事も経営もそうですけどね。

 さて勝手ながら日本チームの総括をすると。。。

1団体戦に強かった。

2あまり注目されてこなかったマイナー種目に強かった。

3女子が強かった。

4「史上初」「○○年ぶり」というメダル獲得が目立った。

5「皆のおかげ」「応援のおかげ」という感謝の声ばかりだった。

 アメリカ、中国など、金メダル獲得数の多い国には、とんでもないスーパースターを多数抱えています。だから当然、個人競技は強い。けど団体競技になると霞んでしまう。

 理由は2つ。1つは個人練習最優先で団体としての練習不足。たとえばそれがリレーとかに現れてしまいます。もう1つは個人プレイに走りすぎてしまうこと。男子サッカーで実力ダントツ1位のブラジルが銀メダルに終わったのがいい例です。

 日本の場合、スーパースターはめったに出現しないけど、全体のレベルが高く、2番手、3番手の層が厚い。横綱、大関はいないけど、小結クラスが充実しているというわけです。
 結果、チームになると平均点が高くなります。さらに若い日本選手は滅私奉公気質ではなく「all for one, one for all」のスピリットがインストールされているから団体競技に強い。好循環に入ると「共鳴効果」が生まれて1+1が2よりも多くなります。女子バレーの銅メダル、女子卓球団体の銀メダルなどが格好の例かもしれません。

「自分1人の才能や能力で勝ち取った」ではなく、「皆のおかげ」「チームのおかげ」「応援してくれた人たちのおかげ」と心底思っている姿がわかります。だから、敗けると「すみませんでした」という言葉になってしまう。これは不要ですね。実力もあるけど、勝負は時の運。「負け」は次に勝つための貴重な情報なんですね。

 それにしても女子は強い。競泳陣と最終日に男子がボクシング、レスリングで金メダルを獲得してくれましたけど、やっぱ女子はすごいですなあ。昔から文学の世界では女子には適わないけど、スポーツも大和撫子は優秀ですな。仕事も経営もきっとそうだと思います。

 というか、女性が進出しないから日本企業にゲンキがないし、政界のレベルもいつまでも低いんだと思うね。亀井亜紀子さんの「みどりの風」にも期待してますよ、私は。


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