2012年08月15日韓国サッカー選手のオリンピック逸脱行為で隠れている重要なこと
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
終戦記念日です。といっても、日本だけのね。大東亜戦争の終戦は9月2日ですからね。世界的には。口頭ではなくきちんと文書を交わさないといけない。
グレゴリー・ペック主演の「マッカーサー」を引っ張り出して観てみました。トルーマンとの対立とか日本側からの武装放棄など、かなり正鵠を射た内容もありましたが、史実に合わない部分がいくつか出てきます。また、この映画。マッカーサーを美化しすぎ。ま、当たり前だろうけどね。
さて、オスプレイ導入どうのこうので米アメリカ側に事故調査などを求め、日本側も専門家に調べさせて、安全が確認できてから日本上空を飛ばす云々という報道がありましたけど、嘘っぱちもいいとこですね。
あのね、アメリカという国は経済問題なら少しは聞く耳を持ちますよ。けど、こと、軍事・安全保障上の問題では一切譲歩しません。ましてや、属国と考えている日本の指図やお願いごとなどに耳を傾けることはありません。すべて自らの国益最優先で行動します。
当然、野田さんはオスプレイの配備や訓練、オペレーション計画について寸分も拒絶などできません。いま彼がやらせてることは米軍に調査させてます、日本側も調査しまっせ、というポーズだけ。この点、原発再稼働と同じです。結論はすでに出ています。この点も再稼働と同じ。せっせとアリバイ作りをしているわけです。ご苦労なことです。
これについては来週『戦後史の正体』(孫崎享著)という名著を「通勤快読」で詳しくご紹介します。そのときに裏話をとくとお話しましょう。
さて、男子サッカーで韓国に完敗した日本ですが、銅メダルに輝いた韓国チームの中で、ただ1人、「独島は韓国の領土だ」なる紙をかざしてはしゃいでた選手がいま問題になってますね。ご存じの通り、五輪憲章はあくまでも「オリンピックはスポーツの祭典」であり、あらゆる政治的、宗教的なメッセージを禁じております。
もしそんなものを許したら修羅場と化すことがわかってるからですね。ただでさえ、「どうしてよりによってラマダンの時機に開催するのだ!」とイスラム諸国から開催国イギリスは糾弾されていましたからね。
韓国では大統領候補が「わが国の土地をわが国のモノだと表現してどこが悪い!」とけんか腰のようですが、こういうトラブルにならないよう、お互いの美学で慎みましょうや、と憲章でわざわざ決めてるわけでね。もしそれが気にくわなければ最初から参加しなければいいのです。
次期冬季オリンピックがどこで行われるか知りませんが、世界のどの国も多かれ少なかれ領土問題を抱えています。「韓国で開催されるならいくらでも政治メッセージが発信できる!」と謝った情報を世界に与えかねないのでは、と私は懸念しています。
ところで、この竹島問題をめぐって各国の反応は様々です。どういうわけか、アメリカは「事態を静かに見守る。2国とも冷静な対応を期待したい」なんつう優等生の発言をしてますが、そもそも、竹島だけでなく、北方領土や尖閣諸島を、ソ連、中国、韓国、北朝鮮、台湾と日本がずっと対立するよう、終戦直後に、わざわざ「トラブルの種」を残したのはどこのどなたでしたっけ? 自分で仕掛けておいて、日本が周辺国家と対立すると、「静かに見守りたい」とは呆れてモノが言えません。
数少ないまともな政治家はとっくにご承知でしょうが、ニュースといえば、ミヤネさんの番組しか見ないおばさんたちの中にはこんな歴史などご存じないかもしれません。
日本にとって国益とはなにか? それは日本の独立を守ること。国民の生命と財産を守ることです。領土とは独立の証拠であり、財産そのものです。だから守らなければならないわけです。
それは韓国も中国もロシアも同じです。たとえ火事場泥棒でも同じです。
では、国益とは何なのでしょうか? かつてアメリカで上院と下院の中枢的な議員が集まって議論が行われたことがありました。そして、国益は5つに分類できる、という結論に至りました。
で、次の順に重要な国益だというわけです。
レベル1 たとえ1国でも戦争を行っても守るもの。
レベル2 同盟国と一緒になって守るもの。
レベル3 なるべく戦争以外の手段で解決するもの。
レベル4 国連等の国際機関による国際的合意をつくって守るもの。
レベル5 恫喝や嫌がらせ、交渉、抱き込み、友好親善などの手法を使って守るもの。
半年後に退任する韓国大統領が竹島に上陸したことは「5の嫌がらせ」でしょうな。国益としては低い低いレベルです。もし自衛隊や海保が出張ったら韓国はどうするんでしょう? アメリカは同盟国ですが、日本も同盟国ですからね。たぶん1をとらざるをえないでしょう。でなければ民族の血を抑えられない、と思います。
翻って日本はどうでしょうか? 4でしょうね。いまの政府ができることはせいぜい国際司法裁判所に提訴止まりです。でもね、裁判になったら敗けることがわかってますから韓国は永遠に受けません。つまり暖簾に腕押しというわけです。いつものように、「怒ってるポーズ」をするだけでしょう。腹が決まらない政府など怖くはありません。韓国はもっとエスカレートするはずですよ。
どうしてアジア最強の自衛隊を出せないのか? 法律で縛られているから不可能です。つまり、日本という国には「戦争を行っても守るべき国益」なんてそもそも想定していない、ということなのです。
竹島だけではありません。北方領土、尖閣諸島も同じです。沖縄だって同じでしょう。ただここは地政学的にアメリカがアジア統治のキーと判断しているからこそ第7艦隊を侍らせているのです。
ところで韓国が日本敵視に急旋回した理由は、年末に大統領選挙があり、年始に新しい大統領が就任します。だれが当選しようと、北朝鮮に対して宥和政策、いわゆる太陽政策に切り替えることを決定しているからです。
北朝鮮はどうか? 労働党は先月半ば、参謀総長(軍人の最高位)李英鎬(リ・ヨンホ)を解任しました。金正日と親しく、金正恩の後見人ですよ、この人は。
その人物が解任されたという意味は、対北政策で、中国瀋陽軍区よりも北京政府が優位に立っているということです。つうことは、北は中国流の経済改革へと切り替えようとしている、と判断してもいいのではないでしょうか(もちろん、今後、先軍政治派の巻き返しがあるかもしれませんけどね)。
もしかすると6カ国協議が進み、いよいよ拉致被害者が帰国できるかもしれませんね。
ところで、いままで敵視していた北朝鮮と韓国が融和するためには、「北に代わる敵国」を用意しなければあの国民は納得しません。
では、新しい敵国とはどこか?
そう、ご推察の通り、世界の動きに疎くて鈍い井の中の蛙。どんなことをされても怒るポーズだけであたふたよろよろ。まるで宦官の如き政府を抱える日本が敵国に設定されることになるわけです。
時あたかもオリンピック。男子サッカーと女子バレーが日本を相手にメダルマッチ。日本敵視政策をアピールするには絶好のシュートチャンス。だれかやるだろう、と私は確信してましたよ。
それにしても、韓流ドラマのプロデューサーや東方神起、KARA、少女時代といった韓国アイドルの事務所は頭抱えてるんじゃないかな。日本人は嫌となったらやめるのは早いからねえ。毒餃子事件1発で、政府の指示などまったくなかったのに、中国からの輸入品を激減させた日本人ですよ。温家宝首相が慌てて犯人をとっつかまえて来日して笑顔を振りまきましたけど、いまだに回復していません。
日本は大人の対応で韓国への緊急融資枠を昨年10月に5倍に増やしてあげました。過去にも韓国ウォン支援のためにスワップ協定を2回実施してあげました。97年12月には100億ドル。2012年には500億ドルの緊急融資をしてあげました。日本が助けてあげなければ、あの国はギリシャよりも先にデフォルトしてたんです。
緊急融資枠5倍とは総額700億ドル(5兆5000億円)ですよ。この意味がわかってるんでしょうかねえ。
「どうせ大統領選挙が終わればなにも言わなくなる」とドジョウ政府が考えているとしたら大間違いです。対北政策を一変するには、日本敵視政策を採らなければ韓国はもちません。
韓国はこの5年間、輸出国家として生きることを決定し、超ウォン安政策を続けてきました。おかげで現代とサムスンの売上がGDPの6割という超偏向経済となってしまいました。
この2社が景気のいい理由は、ウォン安のみです。為替がウォン高に触れたら最後、韓国経済は沈没必至でしょう。そうならないことを祈ってますが、そのとき、この700億ドルで足りるわけがありません。
「こんな政策を採ったのはどこのどいつだ?」「裁判にかけろ!」となるかもしれません。いままでそうやって元大統領たちを糾弾してきた歴史があります。
それにしても、この李明博さん、やっちゃいましたね。言うに事欠いてとうとう言っちゃった。
「(日本国天皇は)痛惜の念という単語ひとつで訪ねてくるなら(訪韓は)必要ない。(日本の植民地支配からの)独立運動をして亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するならば来なさいと(日本側に)言った」
この暴言に対して、日本国外務大臣は「(報道は知っているが)聞いてない」だとさ。「それが本当なら極めて遺憾です」とも言わない。「日本側に言った」というのですから、外相に伝わっていないとするなら情報能力0という証左です。本当は知っているけど、騒ぎを大きくしたくないから知らぬフリをしているというなら、本物の腰抜けです。
この体たらくだから、「この政権にはなにをやってもいいぞ」と嘗められるんでしょうな。ま、おバカな政治家に奇妙なリアクションをされるよりはまし。「植物系大臣」でいいのかもしれません。
けど、このひと言で李さんは日本国民を敵に回してしまいましたね。弁解もできないでしょうから大変ですよ、これは。
天皇皇后両陛下の存在感は3.11以降、時のぼんくら総理に比ぶべくもない大御心を国民は確実に実感してきました。このひと言は韓国の国益にはなりませんよ。政府は鈍感ですけど、日本国民は敏感です。上品な国民性ですから、静かに韓国離れが進むでしょう。ケータイやテレビなどの韓国製品、韓国料理、韓流ドラマ、韓国旅行。。。たぶん激減するでしょうね。
日本政府はいくらバカにしてもいいけど、「日本国の象徴」を嘗めると取り返しがつかんわな。騒ぎを大きくして支持率を上げたいんでしょうけど、日本人のメンタリティを少々見誤りましたな。
「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『零式艦上戦闘機』(清水政彦著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。
グレゴリー・ペック主演の「マッカーサー」を引っ張り出して観てみました。トルーマンとの対立とか日本側からの武装放棄など、かなり正鵠を射た内容もありましたが、史実に合わない部分がいくつか出てきます。また、この映画。マッカーサーを美化しすぎ。ま、当たり前だろうけどね。
さて、オスプレイ導入どうのこうので米アメリカ側に事故調査などを求め、日本側も専門家に調べさせて、安全が確認できてから日本上空を飛ばす云々という報道がありましたけど、嘘っぱちもいいとこですね。
あのね、アメリカという国は経済問題なら少しは聞く耳を持ちますよ。けど、こと、軍事・安全保障上の問題では一切譲歩しません。ましてや、属国と考えている日本の指図やお願いごとなどに耳を傾けることはありません。すべて自らの国益最優先で行動します。
当然、野田さんはオスプレイの配備や訓練、オペレーション計画について寸分も拒絶などできません。いま彼がやらせてることは米軍に調査させてます、日本側も調査しまっせ、というポーズだけ。この点、原発再稼働と同じです。結論はすでに出ています。この点も再稼働と同じ。せっせとアリバイ作りをしているわけです。ご苦労なことです。
これについては来週『戦後史の正体』(孫崎享著)という名著を「通勤快読」で詳しくご紹介します。そのときに裏話をとくとお話しましょう。
さて、男子サッカーで韓国に完敗した日本ですが、銅メダルに輝いた韓国チームの中で、ただ1人、「独島は韓国の領土だ」なる紙をかざしてはしゃいでた選手がいま問題になってますね。ご存じの通り、五輪憲章はあくまでも「オリンピックはスポーツの祭典」であり、あらゆる政治的、宗教的なメッセージを禁じております。
もしそんなものを許したら修羅場と化すことがわかってるからですね。ただでさえ、「どうしてよりによってラマダンの時機に開催するのだ!」とイスラム諸国から開催国イギリスは糾弾されていましたからね。
韓国では大統領候補が「わが国の土地をわが国のモノだと表現してどこが悪い!」とけんか腰のようですが、こういうトラブルにならないよう、お互いの美学で慎みましょうや、と憲章でわざわざ決めてるわけでね。もしそれが気にくわなければ最初から参加しなければいいのです。
次期冬季オリンピックがどこで行われるか知りませんが、世界のどの国も多かれ少なかれ領土問題を抱えています。「韓国で開催されるならいくらでも政治メッセージが発信できる!」と謝った情報を世界に与えかねないのでは、と私は懸念しています。
ところで、この竹島問題をめぐって各国の反応は様々です。どういうわけか、アメリカは「事態を静かに見守る。2国とも冷静な対応を期待したい」なんつう優等生の発言をしてますが、そもそも、竹島だけでなく、北方領土や尖閣諸島を、ソ連、中国、韓国、北朝鮮、台湾と日本がずっと対立するよう、終戦直後に、わざわざ「トラブルの種」を残したのはどこのどなたでしたっけ? 自分で仕掛けておいて、日本が周辺国家と対立すると、「静かに見守りたい」とは呆れてモノが言えません。
数少ないまともな政治家はとっくにご承知でしょうが、ニュースといえば、ミヤネさんの番組しか見ないおばさんたちの中にはこんな歴史などご存じないかもしれません。
日本にとって国益とはなにか? それは日本の独立を守ること。国民の生命と財産を守ることです。領土とは独立の証拠であり、財産そのものです。だから守らなければならないわけです。
それは韓国も中国もロシアも同じです。たとえ火事場泥棒でも同じです。
では、国益とは何なのでしょうか? かつてアメリカで上院と下院の中枢的な議員が集まって議論が行われたことがありました。そして、国益は5つに分類できる、という結論に至りました。
で、次の順に重要な国益だというわけです。
レベル1 たとえ1国でも戦争を行っても守るもの。
レベル2 同盟国と一緒になって守るもの。
レベル3 なるべく戦争以外の手段で解決するもの。
レベル4 国連等の国際機関による国際的合意をつくって守るもの。
レベル5 恫喝や嫌がらせ、交渉、抱き込み、友好親善などの手法を使って守るもの。
半年後に退任する韓国大統領が竹島に上陸したことは「5の嫌がらせ」でしょうな。国益としては低い低いレベルです。もし自衛隊や海保が出張ったら韓国はどうするんでしょう? アメリカは同盟国ですが、日本も同盟国ですからね。たぶん1をとらざるをえないでしょう。でなければ民族の血を抑えられない、と思います。
翻って日本はどうでしょうか? 4でしょうね。いまの政府ができることはせいぜい国際司法裁判所に提訴止まりです。でもね、裁判になったら敗けることがわかってますから韓国は永遠に受けません。つまり暖簾に腕押しというわけです。いつものように、「怒ってるポーズ」をするだけでしょう。腹が決まらない政府など怖くはありません。韓国はもっとエスカレートするはずですよ。
どうしてアジア最強の自衛隊を出せないのか? 法律で縛られているから不可能です。つまり、日本という国には「戦争を行っても守るべき国益」なんてそもそも想定していない、ということなのです。
竹島だけではありません。北方領土、尖閣諸島も同じです。沖縄だって同じでしょう。ただここは地政学的にアメリカがアジア統治のキーと判断しているからこそ第7艦隊を侍らせているのです。
ところで韓国が日本敵視に急旋回した理由は、年末に大統領選挙があり、年始に新しい大統領が就任します。だれが当選しようと、北朝鮮に対して宥和政策、いわゆる太陽政策に切り替えることを決定しているからです。
北朝鮮はどうか? 労働党は先月半ば、参謀総長(軍人の最高位)李英鎬(リ・ヨンホ)を解任しました。金正日と親しく、金正恩の後見人ですよ、この人は。
その人物が解任されたという意味は、対北政策で、中国瀋陽軍区よりも北京政府が優位に立っているということです。つうことは、北は中国流の経済改革へと切り替えようとしている、と判断してもいいのではないでしょうか(もちろん、今後、先軍政治派の巻き返しがあるかもしれませんけどね)。
もしかすると6カ国協議が進み、いよいよ拉致被害者が帰国できるかもしれませんね。
ところで、いままで敵視していた北朝鮮と韓国が融和するためには、「北に代わる敵国」を用意しなければあの国民は納得しません。
では、新しい敵国とはどこか?
そう、ご推察の通り、世界の動きに疎くて鈍い井の中の蛙。どんなことをされても怒るポーズだけであたふたよろよろ。まるで宦官の如き政府を抱える日本が敵国に設定されることになるわけです。
時あたかもオリンピック。男子サッカーと女子バレーが日本を相手にメダルマッチ。日本敵視政策をアピールするには絶好のシュートチャンス。だれかやるだろう、と私は確信してましたよ。
それにしても、韓流ドラマのプロデューサーや東方神起、KARA、少女時代といった韓国アイドルの事務所は頭抱えてるんじゃないかな。日本人は嫌となったらやめるのは早いからねえ。毒餃子事件1発で、政府の指示などまったくなかったのに、中国からの輸入品を激減させた日本人ですよ。温家宝首相が慌てて犯人をとっつかまえて来日して笑顔を振りまきましたけど、いまだに回復していません。
日本は大人の対応で韓国への緊急融資枠を昨年10月に5倍に増やしてあげました。過去にも韓国ウォン支援のためにスワップ協定を2回実施してあげました。97年12月には100億ドル。2012年には500億ドルの緊急融資をしてあげました。日本が助けてあげなければ、あの国はギリシャよりも先にデフォルトしてたんです。
緊急融資枠5倍とは総額700億ドル(5兆5000億円)ですよ。この意味がわかってるんでしょうかねえ。
「どうせ大統領選挙が終わればなにも言わなくなる」とドジョウ政府が考えているとしたら大間違いです。対北政策を一変するには、日本敵視政策を採らなければ韓国はもちません。
韓国はこの5年間、輸出国家として生きることを決定し、超ウォン安政策を続けてきました。おかげで現代とサムスンの売上がGDPの6割という超偏向経済となってしまいました。
この2社が景気のいい理由は、ウォン安のみです。為替がウォン高に触れたら最後、韓国経済は沈没必至でしょう。そうならないことを祈ってますが、そのとき、この700億ドルで足りるわけがありません。
「こんな政策を採ったのはどこのどいつだ?」「裁判にかけろ!」となるかもしれません。いままでそうやって元大統領たちを糾弾してきた歴史があります。
それにしても、この李明博さん、やっちゃいましたね。言うに事欠いてとうとう言っちゃった。
「(日本国天皇は)痛惜の念という単語ひとつで訪ねてくるなら(訪韓は)必要ない。(日本の植民地支配からの)独立運動をして亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するならば来なさいと(日本側に)言った」
この暴言に対して、日本国外務大臣は「(報道は知っているが)聞いてない」だとさ。「それが本当なら極めて遺憾です」とも言わない。「日本側に言った」というのですから、外相に伝わっていないとするなら情報能力0という証左です。本当は知っているけど、騒ぎを大きくしたくないから知らぬフリをしているというなら、本物の腰抜けです。
この体たらくだから、「この政権にはなにをやってもいいぞ」と嘗められるんでしょうな。ま、おバカな政治家に奇妙なリアクションをされるよりはまし。「植物系大臣」でいいのかもしれません。
けど、このひと言で李さんは日本国民を敵に回してしまいましたね。弁解もできないでしょうから大変ですよ、これは。
天皇皇后両陛下の存在感は3.11以降、時のぼんくら総理に比ぶべくもない大御心を国民は確実に実感してきました。このひと言は韓国の国益にはなりませんよ。政府は鈍感ですけど、日本国民は敏感です。上品な国民性ですから、静かに韓国離れが進むでしょう。ケータイやテレビなどの韓国製品、韓国料理、韓流ドラマ、韓国旅行。。。たぶん激減するでしょうね。
日本政府はいくらバカにしてもいいけど、「日本国の象徴」を嘗めると取り返しがつかんわな。騒ぎを大きくして支持率を上げたいんでしょうけど、日本人のメンタリティを少々見誤りましたな。
「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『零式艦上戦闘機』(清水政彦著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。