2012年08月16日若さに贈る詩 その1

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

ねえ、きみ

ねえ、きみ、お母さんを知ってるかい。 
きみが生まれたとき、病んだとき
眠らずじっとそばにいて、心を痛めていたのがお母さんだ。

ねえ、きみ、お父さんを知ってるかい。
夜中に、どんなに遅くなっても
きみの寝顔をそっとみて、
黙って床についていたのがお父さんだ。

ねえ、きみ、友だちを知ってるかい。
平気でいつも楽しそうだけれど、
だれもがひとつ以上の悩みをかかえ、
こらえながら頑張っているのが友だちだ。

ねえ、きみ、自分を知ってるかい。
たとえ勉強やスポーツが苦手でも
かならず二つ三つは自慢できるものがある。
それに気づいていないのが自分なんだ。

ねえ、きみ、生きるって知ってるかい。
きみの中にある、その自慢できるものを
どれでもいいから輝かさせてごらん。
それがきみにとっての生きることなんだ。

ねえ、きみ、生命(いのち)って知ってるかい。
きみがもし死んだら、親も友だちも泣く。
かけがえのないタカラモノだから。
生きられるだけ生きてこそ生命なんだ。

ねえ、きみ、未来って知ってるかい。
どうなるかわからないこれからを
きみの知恵と力できりひらく。
そのわくわくする冒険が未来なんだよ。


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