2012年08月31日WBCに参加しないでよろしい。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
話がこれからどう進むかわからんけど、いまのとこ、来年3月に開かれる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)大会に、日本プロ野球選手会は選手を参加させない方針を表明してますね。
マスメディアは「日本代表の3連覇に黄信号がともっている」と大騒ぎですが、「よくやった!」と快哉を叫ぶ日本人はいないんかね。
「見たいですね。ぜひ参加してほしい」
「イチローも最後かもしれないしぃ」
ワイドショーおばさんレベル。日本プロ野球選手会がどうして拒否したか、たぶん事情をご存じないんでしょうな。
選手会の判断は当然のことです。「長いものには巻かれろ」式の判断を示さなかったことに、選手会もようやくビジネスマンとして、大人として、変質してきた、と高く評価したいですな。
アメリカのやり口を知れば、日本のプロ野球選手会が怒るのも当たり前でっせ。
サッカーのワールドカップでは、大会の公式スポンサーとは別に各国チームが独自にスポンサーを募集できます。けど、WBCは大会スポンサーと国・地域ごとのローカルスポンサーとの線引きが曖昧。さらに個別スポンサーも一切認めない。
なぜか?
いままでも日本選手がユニホームやヘルメットにつける広告、関連商品、CMなどのスポンサー収入はすべてアメリカのメジャーリーグ機構(MLB)とメジャー選手会が出資した運営会社(WBCI)が独占してるわけ。
独占の根拠は、移動費や宿泊費を負担する「招待」大会であること。開催リスクをすべて負っていること。だから売上をすべて集め、経費を引いた収益を参加国にシェアする、というわけね。
実態はどうか?
スポンサー収入のうち7割以上は日本企業。総収入の4割が日本開催のチケット、放映権、スポンサー収入。つまり、日本が参加しないと興行的に成立しないのよ。
で、収益の配分は? MLBとその選手会が66%。日本は13%。。。つまりアメリカ人に儲けさせるために、日本企業と日本人選手は頑張れ、というわけね。
いままで唯々諾々とよく参加してましたよ。だから、バカにされるんだよ。「たかが野球選手」ってね。
かつて、税金を収めたがことがない鉄道会社のオーナーがいましたね。「世界の大金持ち」と煽てられて、いま、なにやってんだか知らんけど。某女優を愛人にしてたことで有名でしたな。
この男。名監督の誉れ高いMさんに対して、毎度、「おやりになりたかったらどうぞ」だと。監督退任のときなど、なんと日本シリーズの決勝ゲーム前に、自分のとこのバックスクリーンに「M監督、辞任」と出した人ですからね。
プロ野球機構にプロ野球選手OBがいますか? コミッショナーに選手OBがいますか? 「おまえら野球しか知らんのだからマネジメントにごちゃごちゃいうな」って完全にバカ扱い。
今回、日本の選手会は「NOはNOだ!」とよく言ったと思いますよ。この姿勢、貫いてほしい。
選手会を応援しないファンなんてファンといえるんかね。「野球を楽しみたい」というより、選手はプロですよ。プロに対するリスペクトがあれば、それに値する評価をすべきでしょ。
その評価とはギャラですよ。一方的に搾取されて、日本選手は残りかすで我慢しろ、というのはあかんでしょ。いろいろ圧力はあると思うけど、ここで変えんと一生変わらんな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『日産 驚異の会議』(漆原次郎著・東洋経済新報社)です。詳細はこちらからどうぞ。
マスメディアは「日本代表の3連覇に黄信号がともっている」と大騒ぎですが、「よくやった!」と快哉を叫ぶ日本人はいないんかね。
「見たいですね。ぜひ参加してほしい」
「イチローも最後かもしれないしぃ」
ワイドショーおばさんレベル。日本プロ野球選手会がどうして拒否したか、たぶん事情をご存じないんでしょうな。
選手会の判断は当然のことです。「長いものには巻かれろ」式の判断を示さなかったことに、選手会もようやくビジネスマンとして、大人として、変質してきた、と高く評価したいですな。
アメリカのやり口を知れば、日本のプロ野球選手会が怒るのも当たり前でっせ。
サッカーのワールドカップでは、大会の公式スポンサーとは別に各国チームが独自にスポンサーを募集できます。けど、WBCは大会スポンサーと国・地域ごとのローカルスポンサーとの線引きが曖昧。さらに個別スポンサーも一切認めない。
なぜか?
いままでも日本選手がユニホームやヘルメットにつける広告、関連商品、CMなどのスポンサー収入はすべてアメリカのメジャーリーグ機構(MLB)とメジャー選手会が出資した運営会社(WBCI)が独占してるわけ。
独占の根拠は、移動費や宿泊費を負担する「招待」大会であること。開催リスクをすべて負っていること。だから売上をすべて集め、経費を引いた収益を参加国にシェアする、というわけね。
実態はどうか?
スポンサー収入のうち7割以上は日本企業。総収入の4割が日本開催のチケット、放映権、スポンサー収入。つまり、日本が参加しないと興行的に成立しないのよ。
で、収益の配分は? MLBとその選手会が66%。日本は13%。。。つまりアメリカ人に儲けさせるために、日本企業と日本人選手は頑張れ、というわけね。
いままで唯々諾々とよく参加してましたよ。だから、バカにされるんだよ。「たかが野球選手」ってね。
かつて、税金を収めたがことがない鉄道会社のオーナーがいましたね。「世界の大金持ち」と煽てられて、いま、なにやってんだか知らんけど。某女優を愛人にしてたことで有名でしたな。
この男。名監督の誉れ高いMさんに対して、毎度、「おやりになりたかったらどうぞ」だと。監督退任のときなど、なんと日本シリーズの決勝ゲーム前に、自分のとこのバックスクリーンに「M監督、辞任」と出した人ですからね。
プロ野球機構にプロ野球選手OBがいますか? コミッショナーに選手OBがいますか? 「おまえら野球しか知らんのだからマネジメントにごちゃごちゃいうな」って完全にバカ扱い。
今回、日本の選手会は「NOはNOだ!」とよく言ったと思いますよ。この姿勢、貫いてほしい。
選手会を応援しないファンなんてファンといえるんかね。「野球を楽しみたい」というより、選手はプロですよ。プロに対するリスペクトがあれば、それに値する評価をすべきでしょ。
その評価とはギャラですよ。一方的に搾取されて、日本選手は残りかすで我慢しろ、というのはあかんでしょ。いろいろ圧力はあると思うけど、ここで変えんと一生変わらんな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『日産 驚異の会議』(漆原次郎著・東洋経済新報社)です。詳細はこちらからどうぞ。