2012年10月25日上半期貿易赤字3兆円を驚いてはいけない。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
「日本は貿易大国だ。メイド・イン・ジャパンで世界の製造業を席巻した。そんな日本の輸出に異常シグナルが点灯。2012年度上半期(4〜9月)に過去最大の貿易収支赤字が発生」
「バブル経済崩壊後も貿易黒字を計上し続けた日本が、10月22日に財務省が発表した貿易統計によると3兆2190億円の赤字だった」
ま、これは外国メディアの報道ですけどね。日本のマスメディアも同じようなもんです。
円高になればビックリ、中東不安になればドッキリ、で、貿易赤字になると、ガックリ。。。メディアはなんとしても日本国民を右往左往させたいんですな。
ご安心ください。ぜんぜん平気ですから。理由は2つ。まずだれもが知ってることから。。。
「貿易収支」のほかに「所得収支」というものがあります。特許だとか技術指導料とか投資に対する配当だとかね。これが日本は年間15兆円あります。しかも年率15%くらいで伸びてます。
貿易収支にしても、赤字よりは黒字のほうがいいかもしれんけど、半年で3兆円でしょ。この調子で赤字が増えても、所得収支黒字分を5か月分食いつぶす程度。経常収支は相変わらず黒字で万全ですよ。
でもさ、こんだけ貿易赤字出したら円安になるんでないの? 円安待望論者の声がまったく聞こえてこないけど、なんでかね。
それとあまり知らない情報を1つ。これは原理原則研究会のメンバーには詳細にお伝えします。また「中島孝志の聴く!通勤快読」のリスナーにもお伝えします。
あのね。ここだけの話ですけど、日本の輸出企業というのは、メーカーも商社もそうですけど、日本国内では利益を落とさないようにしてるんです。
なぜか? わかりますよね。実効税率が40%超だからです。世界一高いんです。オバマは税率下げると発言してますから、日本は唯一、世界でダントツに法人税の高い国になります。
アメリカの税率も日本とほぼ同率で高い高い、といっても、設備投資や減価償却の加速度償却とか、買換資産の課税繰り延べ、企業再編税制など、企業にとってかなり優遇された税制になってましてね。いまの段階でも、実質的には10パーセント超もアメリカのほうが税率が低いんです。
だもんで、海外でめちゃ商売やっても、日本国内にはもってこない。できるだけ海外子会社に落とす。つうことは? 売上もそうする、ということですよね。
結局、こうやってきた結果、海外子会社にどんだけ売上と利益が貯まってるか? 驚きますよ。「半期で3兆円の赤字? それがどうした?」ですよ。
どんだけ〜〜ですわな。
ここから先はTOKIO、OHSAKA、そしてHAKATAの原理原則研究会でしかとお話しましょう。とにかくこういう報道を見ると、ああ、またやってる。今度はなにを狙ってるのか。。。このデータ、ネタ元は財務省。日経はトップ記事。ま、想像はつきますわな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『戦うことを忘れた国家』(黒野耐著・角川書店)です。詳細はこちらからどうぞ。
「バブル経済崩壊後も貿易黒字を計上し続けた日本が、10月22日に財務省が発表した貿易統計によると3兆2190億円の赤字だった」
ま、これは外国メディアの報道ですけどね。日本のマスメディアも同じようなもんです。
円高になればビックリ、中東不安になればドッキリ、で、貿易赤字になると、ガックリ。。。メディアはなんとしても日本国民を右往左往させたいんですな。
ご安心ください。ぜんぜん平気ですから。理由は2つ。まずだれもが知ってることから。。。
「貿易収支」のほかに「所得収支」というものがあります。特許だとか技術指導料とか投資に対する配当だとかね。これが日本は年間15兆円あります。しかも年率15%くらいで伸びてます。
貿易収支にしても、赤字よりは黒字のほうがいいかもしれんけど、半年で3兆円でしょ。この調子で赤字が増えても、所得収支黒字分を5か月分食いつぶす程度。経常収支は相変わらず黒字で万全ですよ。
でもさ、こんだけ貿易赤字出したら円安になるんでないの? 円安待望論者の声がまったく聞こえてこないけど、なんでかね。
それとあまり知らない情報を1つ。これは原理原則研究会のメンバーには詳細にお伝えします。また「中島孝志の聴く!通勤快読」のリスナーにもお伝えします。
あのね。ここだけの話ですけど、日本の輸出企業というのは、メーカーも商社もそうですけど、日本国内では利益を落とさないようにしてるんです。
なぜか? わかりますよね。実効税率が40%超だからです。世界一高いんです。オバマは税率下げると発言してますから、日本は唯一、世界でダントツに法人税の高い国になります。
アメリカの税率も日本とほぼ同率で高い高い、といっても、設備投資や減価償却の加速度償却とか、買換資産の課税繰り延べ、企業再編税制など、企業にとってかなり優遇された税制になってましてね。いまの段階でも、実質的には10パーセント超もアメリカのほうが税率が低いんです。
だもんで、海外でめちゃ商売やっても、日本国内にはもってこない。できるだけ海外子会社に落とす。つうことは? 売上もそうする、ということですよね。
結局、こうやってきた結果、海外子会社にどんだけ売上と利益が貯まってるか? 驚きますよ。「半期で3兆円の赤字? それがどうした?」ですよ。
どんだけ〜〜ですわな。
ここから先はTOKIO、OHSAKA、そしてHAKATAの原理原則研究会でしかとお話しましょう。とにかくこういう報道を見ると、ああ、またやってる。今度はなにを狙ってるのか。。。このデータ、ネタ元は財務省。日経はトップ記事。ま、想像はつきますわな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『戦うことを忘れた国家』(黒野耐著・角川書店)です。詳細はこちらからどうぞ。