2013年01月17日アベノミクスってどうなるの? 第3弾

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 今夜の雪がパラパラ、あるいはハラハラ。それともチラチラ。

 スキャンダルが出ませんな。民主党政権末期なら、2日も経てば大臣は追い詰められてたはずですけどね。身体検査がきっちりされてたから。。。とは思えませんな。

 ひとえにメディアが甘いんでしょうな。いや、この政権を応援してます。サポートしてます。

 理由は? さあてね。『世界経済が沈んでも・・・』という危ない本を読んでください。氷解しますから。

 さて、日本は2015年から増税ラッシュが始まります。気づいてませんな。「デフレは怖いもんやで」とメディアが宣教したために、すっかりその気になってますな。まだまだ不勉強な国民は多そうですな。この時代にまだ新聞とってる世帯でしょうな。
 
 オバマ大統領は富裕層へのブッシュ減税を打ち切りました。世帯年収45万ドル超(個人40万ドル超)は35%から39.6%へと税率が上がります。相続税も35%から40%になります。とはいっても、日本の所得税45%、相続税55%への引き上げよりはずっとましですけどね。

 しかもアメリカの増税対象は2%の超富裕層だけだということをご存じでしたか? しかもこういう大金持ちは額に汗して働くのではなく、「マネー」をこき使ってますわな。つまり、資産運用ってヤツですな。ほとんどが株式譲渡と配当という不労所得なわけ。

 たかが4.6%の増税なんて痛くも痒くもありません。

 フランスのオランド大統領は所得税を75%(最高税率)に引き上げるらしく、噂の段階で「富裕層は国外脱出ラッシュ」となってるそうです。ここらへんは来月の原理原則研究会(東京)のゲスト講師である奥村眞吾先生が詳しいんですけどね。

「ルイ・ヴィトンのヴェルナール・アルノーはベルギーに、俳優のジェラール・ドパルデューはロシアに脱出してます。で、プーチンから直々にパスポートを渡されてますよ」とのこと。

 鼻がばかでかい俳優は「フランスの政府は成功者や才能豊かな人間を罰しようとしている」と宣っているとか。

 日本ではまだ脱出騒ぎにはなってませんな。けど、財産を海外に脱出させるケースは猛烈に増えてるそうです。で、「キャピタル・フライト」に業を煮やした当局は2015年から海外資産5000万円超の富裕層に申告を義務づける、とか。

 5000万円。首都圏に住宅とか土地があれば、このくらいはすぐに到達するでしょうな。

 けどさ、根本的な話ですけど、不労所得に重税をかけるならまだわかりますけどね、汗と知恵、それにリスクテイクした成果=税引後財産と相続税に55%も課税するのはいかがなものか、と思いますわな。

 不労所得だって、税金収めたあとの余剰資金でしょ。どう使おうが役人にとやかくいわれるこたあないわけですよ。いままでたくさん納税してもらったことに感謝状1枚書かないくせにね。

 納税は義務です。憲法にもあるでしょ。感謝すべきは税金で食べてる連中であって、われわれ公務員ではありません。。。という理屈なんでしょうね。

 キリストの時代から徴税吏は怨嗟の的。聖書でも攻撃されてますからね。忘れてならないことは、主税局と税務署は徴収を少なくしたい。多く取りたいのはいつだって遣う側。そう、主計局の連中でしょうね。

 景気回復するには金持ちを虐めるのではなく楽しませることでしょうな。このままでは不況から脱出するより先に、富裕層のほうが日本を脱出してしまいかねないことに気づかないとあきまへんな。

 気づいてみたら、政治家と公務員、それに生活保護世帯だけしか日本にいなかった。。。なんてことにもなりかねません。いや、世界は明らかにそういうトレンドになってるんです。


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『別れる力』(伊集院静著・講談社)です。詳細はこちらからどうぞ。