2013年08月24日「はだしのゲン」

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 今日は自衛隊の総合火力演習が富士山の裾野。御殿場の富士学校であります。
 ブラチナチケットらしいですね。尖閣・竹島問題に領空侵犯などの激化からか、折からのドラマの影響なのか、去年よりも40%ほど観覧希望者が増えてるようですね。

「参加したい!」と熱心な原原メンバーには悪いんだけど、いろいろとルールがありましてね。お世話してくれる方々への負担を考えると、難しかったですな。

 さて、「はだしのゲン」が一悶着起こしてます。ま、この作品、広島で被曝経験をもつ中沢さんが描いた作品で世界で1000万部超も読まれてるそうです。

 当然、反戦思想が貫かれており、その点で、だれも文句のつけようはありません。

 朝日新聞や共産党、社会党が、熱心に連載や単行本化を進めてきたのも事実です。旧軍による殺戮やレイプも盛り込まれていて、慰安婦問題などにも通じる提起がされる内容なので「反権力」に熱心な層にはとくに評価されているようですが、こんなものに反権力も反戦思想もありませんね。

 イデオロギーなど関係なく絶対的に正しいです。

 日本人だから、アメリカは原爆を2発も落としたわけで、それは徹底的にアメリカの国益のためであって、人類愛だとか平和だとかというものとはまったく無関係でした。むしろ自民党が朝日や共産党以上に積極的に推進すればよかったんです。

 で、松江の教育委員会が「教育的立場」から図書館での閲覧を控えさせましたが、まさかこんなにクローズアップされるとは思いもしなかったでしょうね。

 これはこれで正解ですよ。なぜか? 松江は松江として、鳥取は鳥取として判断した。知らせるべき義務、知る権利と天秤にかけて、教育という責任のほうを選択したわけです。

 ほかにもたくさん閲覧チャネルがあります。「この図書館でしか読めない」というなら、かつてのGHQと同じ。都合の悪いことは日本人には知らせない。けど、どこでも見られるでしょ。ネットでも読めます。隣町の図書館でも見られます。

 ほかの地域の教育委員会はスルーしました。「はだしのゲン」なんて知らない委員もたくさんいますよ。松江と鳥取の委員はよく知っていた。だから閲覧を控えさせた。正解です。

 今回の騒ぎで「はだしのゲン」がクローズアップされました。でなけりゃ埋もれてた。大騒ぎも正解です。

 子どもはバカではありません。ものすごく感じ取り、考えます。疑問に感じたら、きっと先生やご両親に聞くと思います。そのとき、きちんと「歴史」を語れるかどうか。そのほうがよっぽど心配ですよ、わたしは。