2013年09月01日なかなか乙な茶杓でんなあ。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 あっという間に9月。今年もとうとうラストクオータ。早いでんなあ。あっという間に寿命でんなあ。

 秋の陽は釣瓶落とし。毎日暑いですけど、確実に秋になってますな。

 さて、チンチン電車の続き。池袋から大塚で降りて徒歩7分と聞いてたんだけど、このくそ暑いなか、歩き回るのはたまらんので地下鉄雑司ヶ谷駅で下車。で、都電荒川線で行こうと考えたわけ。

 あれれ、こんなのみっけ。


都心(でもないけど)に水車と案山子。

 ふ〜ん、学習院と本女があんだ、ここ。道理でいけてる女子が多いわけね。

 都電荒川線の駅は雑司ヶ谷ではなくて鬼子母神。めんどいなあ。

 で、大塚新田駅で下車。

 友人がお茶の先生でしてね。ちょっとユニークなギャラリー開いたから見に来て、つうんで行ったわけ。なかなか凄いじゃないっすか。


上下の写真は茶杓です。ヒモを解いたら味のある模様が。。。

白い部分が象牙。茶杓もケースも煤竹。

茶道の大家が使ってるそう。

茶道ホツマ流 七星光師匠のプロデュース。

 わかります? これ煤竹と象牙でできてるの。象牙より煤竹のほうがずっと高価なのよ。もち手作り。

 煤竹は稀少ですからね。藁葺き屋根の家でないとないよね。お蚕さんを飼ってた家とか。冬でも温度を一定にしないといけないから家の中で火をつける。すると燻される。煤の炭素が竹の細胞にしみこんでいく。300年くらいやってると竹は煤で渋い色がつき、カチンカチン。鉄みたいに硬い。

 その煤竹の先を微妙に曲げ、象牙を差し込んでつくる。これがなんと難しいことか。現代の名工でないとつくれない。
 値段? う〜ん、一桁増やしてさらに倍にすれば近いと思う。