2013年10月16日台風と日本。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 セルビアに続いてベラルーシにも敗北。ザックジャパンはヨーロッパ連敗ですな。
 やっぱトップ下は前田選手じゃないの? いい加減、代表に戻しましょうよ。

 さて、台風が凄いですな。「10年に1度」だとか。どんなんかなあ。明朝になればわかるんでしょうか。新聞配達や牛乳配達は大変です。真夏の宅配便や引っ越しも大変ですけどね。新聞奨学生の人もたくさんいると思います。早くやむといいけどね。。。

 なによりあの原発は大丈夫なんかね。汚染水が漏れるどころか、建屋はもつんかな。

 日本は山紫水明の地です。四季もあります。四季が満喫できるのは世界でも実は稀なことなんす。あと、せいぜいニュージーランドくらいかな。

 毎度毎度、四季があるのはヒマラヤ山脈のおかげ。あれがなければアジアモンスーンというより空っ風で砂漠化していたかもしれません。地球規模で見ると、ほかの緯度にある地域は砂漠ですからね。

 砂漠にならずに済んだ理由の1つには、羊や山羊などの肉食民族じゃなかったこと上げられます。旺盛な食欲を満たすために草原を食い尽くしたら、ヨーロッパや中東のように森林を切り開かざるをえなかったでしょう。これだけの峻厳な森を抱える日本は洪水で滅んでいたかもしれません。

 冬はシベリアおろし、夏は南から台風が押し寄せる。雪も嵐も照葉樹林の枝葉と幹が受け止めて、大地に流し、縦横無尽に走る植物根が吸い上げ、地下水となる。こんこんと湧き出す地下水が山紫水明の国を作り上げたわけです。

 植物学者の中尾佐助は、照葉樹林は温暖で雨に富む地帯にのみ発生し、森林の蘇生力は強い。いくら切っても自然に戻れば砂漠化せずやがて常緑の森林になる。昼でも暗い神秘の森に住んだ人が神々の世界を見い出した理由もここにある、と洞察しました。

 そういえば、『もののけ姫』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』も『となりのトトロ』もすべて照葉樹林が生んだ作品ですな。

 大地震から逃げられない地域、噴火から逃げられない地域、台風から逃げられない地域、津波から逃げられない地域。そんな地域にこびりついて生きているのが私たち日本人なわけで。大地震あればこそ温泉と鉱物資源に恵まれ、台風あればこそ水資源に恵まれ、津波あればこそ、豊かな漁場に恵まれているわけです。

 日本人の無常観は、形あるものは壊れる、命あるものは奪われる。「しょうがない」と「ご破算で願いましては」の生き様。水に流すからこそ未来に生きられるわけでね。この国民性はやっぱり風土がつくりだしたものですな。


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