2013年11月15日「青い鳥」。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
ご存じ、モーリス・メーテルリンクの名作ですな。これと「ピーターパン」「星の王子様」は何度読んでもおもしろいでんな。
貧しい木こりの子ども。チルチルとミチル。城ミチルさんはここから命名したんでしょうな。城チルチルにしなかったんですねえ。
「このうちだって同じくらいきれいだよ。お前たちにはそれが見えないだけなのさ。不思議だとも思っちゃいないんだからね。ダイヤを回すんだよ。過去が見える。もう少し回すと今度は未来が見えるからね」
「思い出の国」でおじいさんたちと合います。
「どうして会えるの? 死んでしまってるのに」
「死んでなんかいるものかね。おまえたちの思い出の中で立派に生きてるじゃないか。人間はなんにも知らんからなあ。だれかが思い出しさえすれば、生きてた頃と同じように幸福に暮らしてるんじゃよ」
幸福の国には、「ふとりかえった幸福」「お金持である幸福」「土地持ちである幸福」「虚栄に満ち足りた幸福」「喉が渇かないのに飲む幸福」「ひもじくないのに食べる幸福」などがたくさん。
「あの人たちどうして笑わないの? 幸福じゃないの?」
「人がいちばん幸福なのは笑ってるときじゃないよ」
「母親は子どもを愛するときがいちばんお金持ちなんだ。母親の愛はいつだっていちばん美しい喜びなんだ」
「未来の王国」にはまだ生まれない子どもたちがたくさんいます。
「生きている子どもが来た!」
「どうして、ぼくたちのことを生きている子どもなんていうの?」
「あの子たちは生まれる時を待っているんじゃ。お父さんお母さんが欲しいと思うと、あの扉から地球に降りて行くんじゃ」
「ボクのやる仕事は大きいんだぞ。太陽系の総同盟をつくるんだ」
「あの子は地上から不正をなくすんだって」
「髪の赤い小さな子は目が見えないの?」
「あの子は死を征服することになるらしいんだよ」
「みな役割を持って行かなければいけないんだ。手ぶらでいくことは止められてるんだ」
「だれが止めるの?」
「扉のところに立っている『時のおじいさん』だよ」
「ぼく3つの病気を持っていくんだ。猩紅熱と百日咳とはしか」
「それからどうするの?」
「死んじゃうのさ」
「じゃ、生まれるかいがないじゃないか?」
「どうにもならないでしょ?」
ちがいます。たくさん愛してたくさん愛されるために生まれるのです。地上に愛を降り注ぐために。早く亡くなる子どもは家族にめいっぱい愛されるのです。
「手を取り合って抱き合ってるあの2人は?」
「一緒に行けないらしいんだ。この子、行きたがらないんだ」
「生まれたくないんだ。ボク、ここにいたいんだ」
「だめだ。1人は行きたいというし、1人は行きたくないというし。一方は早すぎるしもう一方はおそすぎるし」
男の子は旅立ちの決心をして女の子に言います。
「たった1つでいい。どうやってあなたを見つけたらいいか、目印を教えて」
「地上でいちばん不幸せになっています。それを目印にわたしを探して」
「地球だ。地球が見えるよ。きれいだなあ。明るいなあ。それに大きいなあ」
喜びと希望の歌が、遠い彼方から聞こえてきます。子どもたちを迎えに来たお母さんたちの歌声です。
「青い鳥」は心の中にいるんです。大切なものは目には見えないんだよなあ。心の眼で見ないとなにも見えませんな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『物とこころ』(松下幸之助・千宗室著・読売新聞社)です。詳細はこちらからどうぞ。
貧しい木こりの子ども。チルチルとミチル。城ミチルさんはここから命名したんでしょうな。城チルチルにしなかったんですねえ。
「このうちだって同じくらいきれいだよ。お前たちにはそれが見えないだけなのさ。不思議だとも思っちゃいないんだからね。ダイヤを回すんだよ。過去が見える。もう少し回すと今度は未来が見えるからね」
「思い出の国」でおじいさんたちと合います。
「どうして会えるの? 死んでしまってるのに」
「死んでなんかいるものかね。おまえたちの思い出の中で立派に生きてるじゃないか。人間はなんにも知らんからなあ。だれかが思い出しさえすれば、生きてた頃と同じように幸福に暮らしてるんじゃよ」
幸福の国には、「ふとりかえった幸福」「お金持である幸福」「土地持ちである幸福」「虚栄に満ち足りた幸福」「喉が渇かないのに飲む幸福」「ひもじくないのに食べる幸福」などがたくさん。
「あの人たちどうして笑わないの? 幸福じゃないの?」
「人がいちばん幸福なのは笑ってるときじゃないよ」
「母親は子どもを愛するときがいちばんお金持ちなんだ。母親の愛はいつだっていちばん美しい喜びなんだ」
「未来の王国」にはまだ生まれない子どもたちがたくさんいます。
「生きている子どもが来た!」
「どうして、ぼくたちのことを生きている子どもなんていうの?」
「あの子たちは生まれる時を待っているんじゃ。お父さんお母さんが欲しいと思うと、あの扉から地球に降りて行くんじゃ」
「ボクのやる仕事は大きいんだぞ。太陽系の総同盟をつくるんだ」
「あの子は地上から不正をなくすんだって」
「髪の赤い小さな子は目が見えないの?」
「あの子は死を征服することになるらしいんだよ」
「みな役割を持って行かなければいけないんだ。手ぶらでいくことは止められてるんだ」
「だれが止めるの?」
「扉のところに立っている『時のおじいさん』だよ」
「ぼく3つの病気を持っていくんだ。猩紅熱と百日咳とはしか」
「それからどうするの?」
「死んじゃうのさ」
「じゃ、生まれるかいがないじゃないか?」
「どうにもならないでしょ?」
ちがいます。たくさん愛してたくさん愛されるために生まれるのです。地上に愛を降り注ぐために。早く亡くなる子どもは家族にめいっぱい愛されるのです。
「手を取り合って抱き合ってるあの2人は?」
「一緒に行けないらしいんだ。この子、行きたがらないんだ」
「生まれたくないんだ。ボク、ここにいたいんだ」
「だめだ。1人は行きたいというし、1人は行きたくないというし。一方は早すぎるしもう一方はおそすぎるし」
男の子は旅立ちの決心をして女の子に言います。
「たった1つでいい。どうやってあなたを見つけたらいいか、目印を教えて」
「地上でいちばん不幸せになっています。それを目印にわたしを探して」
「地球だ。地球が見えるよ。きれいだなあ。明るいなあ。それに大きいなあ」
喜びと希望の歌が、遠い彼方から聞こえてきます。子どもたちを迎えに来たお母さんたちの歌声です。
「青い鳥」は心の中にいるんです。大切なものは目には見えないんだよなあ。心の眼で見ないとなにも見えませんな。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『物とこころ』(松下幸之助・千宗室著・読売新聞社)です。詳細はこちらからどうぞ。