2013年11月29日無力な中国の防空識別圏。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
防空識別圏をめぐってトラブってますな。
「防衛識別圏て、いったいなに? 領空侵犯なら聞いたことあるけど」つう人は多いと思う。
領空つうのは排他的かつ絶対的な主権の及ぶものなのね。もし侵犯したらその時点で打ち落とされても文句は言えません。これは領海とはちがう点。領空ってのはそれほど重要なの。
で、防衛識別圏つうのは、この領空に国籍がどこだかわかんない飛行機とか戦闘機、爆撃機があったとしましょう。敵なの? 味方なの? チェックしないとわかんない。で、あんた、いったいどっちなのよ、と識別するために領空外にもうけられた空域なわけ。
国際法上の規定はありません。つまり、各国それぞれが勝手に国内法でああだこうだと決めてるわけ。もち、それを互いに認めているわけでもありません。つまり、公海上ではたとえ防空識別圏内であろうと制限されることはありません。
日本は領土で接している外国がありません。領海ですわな。領空はすべて領海の空中部のことですからね。領土が接している国だと相手国の領空とダブってることも少なくありません。けど、それでもノープロブレム。
ただし、今回の中国版防空識別圏には尖閣諸島が含まれています。この識別圏に対して、アメリカは中国への通告無しに当たり前のように爆撃機を2機飛ばしました。自衛隊もF15戦闘機を飛ばしました。
これに対して、「わが国の防衛識別圏である。従わない航空機には防御的な緊急措置を講じる」といいながら、スクランブルもなにもしない。いや、できない。理由? 米軍にも航空自衛隊にも中国空軍はまったく適わないからです。
では、民間機はどうか? 中国が報道しているように、「外国の民間航空機が防空識別圏内を飛行する自由はいかなる影響も受けない。民間機は対象外」という通り。だから、JALもANAも飛行計画を中国に提出する必要なんてありません。だからしなけりゃいいわけ。
さて、今回のトラブルについていいたいことは1つ。すなわち、「辺境」の防空をごちゃごちゃいう暇があるなら、首都圏のど真ん中にある領空侵犯をなんとかせい、つうこと。
日本の国境はすべて海上にあります。おかげで、わたしたち日本人は古(いにしえ)から国境線を見ることはありませんでした。隣国との国境問題をあまり気にしてきませんでした。「排他的経済水域」を接する国家がどれだけあるか、知らない国民もたくさんいると思います。
領域とはなにか? 領土、領海、領空、排他的経済水域、大陸棚、防空識別圏など、その国が権限を行使できる範囲を指します。なんともあやふやですが、それはもともと、日本の法律に「領土」の定めがないからですね。
領土があやふやだと困ります。というのも、領土の基線から12海里が領海、200海里が排他的経済水域とされているからです。
曖昧にした目的は、いたずらに隣国を刺激して、寝た子を起こしたくないという配慮からでしょう。本来は紛争を未然に防ぐために国境線を明確にすべきなのですが、いままでの為政者たちは曖昧なまま法整備を先送りにしてきたわけ。もちろん、いま、そのツケが回ってきています。
北は択捉島から南は沖ノ鳥島、東は南鳥島、西は与那国島までが日本の領土です。
ところが、どうでしょう? 択捉島は国後島、色丹島、歯舞群島とともに、1945年にポツダム宣言を受諾決定してからソ連に軍事侵攻され、いまなおロシアに実効支配されています。17000人のロシア人、ウクライナ人が住んでいます。世界の主要地図の多くがロシア領と記載しています。
竹島は1952年に韓国が李承晩ラインを引き、自国の専管水域へと武力をもって組み入れてから、韓国による実効支配が続いています。
尖閣諸島についてはご存じの通りです。
いま日本は「平和を愛する諸国民(日本国憲法)=中国、北朝鮮、韓国、ロシア」に領土、領海、領空を侵犯されるどころか、ずっと日本固有の領土を蹂躙されてきているのです。
アメリカの領空が日本国内にドーンとあります。米軍横田基地をご存じでしょうか?
東京都、神奈川県、埼玉県、栃木県、群馬県、静岡県、山梨県、長野県、新潟県の1都8県。高度3700〜7000メートルにわたる広大な空域は、米軍空軍機がスクランブル発進でいつでも離発着できるように独占し、そのために、JALもANAも自由航行を妨げられているのです。
横田基地を返還させればわざわざ遠回りして飛行する必要もなくなります。東京都は10年以上、民間利用を求めてきましたが、いまだ実現にはいたらずです。
残念ながら、首都圏の領空がアメリカに占領されていることに気づいている国民はほとんどいません。防空識別圏について報道されるたびに、ミヤネさんもフルタチさんもこんなこと知らんとしゃべってはるのやろな、と思う今日この頃です。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『なぜ戦争は起きるのか この1冊で本当の「戦争」が解かる』(家村和幸著・宝島社)です。詳細はこちらからどうぞ。
「防衛識別圏て、いったいなに? 領空侵犯なら聞いたことあるけど」つう人は多いと思う。
領空つうのは排他的かつ絶対的な主権の及ぶものなのね。もし侵犯したらその時点で打ち落とされても文句は言えません。これは領海とはちがう点。領空ってのはそれほど重要なの。
で、防衛識別圏つうのは、この領空に国籍がどこだかわかんない飛行機とか戦闘機、爆撃機があったとしましょう。敵なの? 味方なの? チェックしないとわかんない。で、あんた、いったいどっちなのよ、と識別するために領空外にもうけられた空域なわけ。
国際法上の規定はありません。つまり、各国それぞれが勝手に国内法でああだこうだと決めてるわけ。もち、それを互いに認めているわけでもありません。つまり、公海上ではたとえ防空識別圏内であろうと制限されることはありません。
日本は領土で接している外国がありません。領海ですわな。領空はすべて領海の空中部のことですからね。領土が接している国だと相手国の領空とダブってることも少なくありません。けど、それでもノープロブレム。
ただし、今回の中国版防空識別圏には尖閣諸島が含まれています。この識別圏に対して、アメリカは中国への通告無しに当たり前のように爆撃機を2機飛ばしました。自衛隊もF15戦闘機を飛ばしました。
これに対して、「わが国の防衛識別圏である。従わない航空機には防御的な緊急措置を講じる」といいながら、スクランブルもなにもしない。いや、できない。理由? 米軍にも航空自衛隊にも中国空軍はまったく適わないからです。
では、民間機はどうか? 中国が報道しているように、「外国の民間航空機が防空識別圏内を飛行する自由はいかなる影響も受けない。民間機は対象外」という通り。だから、JALもANAも飛行計画を中国に提出する必要なんてありません。だからしなけりゃいいわけ。
さて、今回のトラブルについていいたいことは1つ。すなわち、「辺境」の防空をごちゃごちゃいう暇があるなら、首都圏のど真ん中にある領空侵犯をなんとかせい、つうこと。
日本の国境はすべて海上にあります。おかげで、わたしたち日本人は古(いにしえ)から国境線を見ることはありませんでした。隣国との国境問題をあまり気にしてきませんでした。「排他的経済水域」を接する国家がどれだけあるか、知らない国民もたくさんいると思います。
領域とはなにか? 領土、領海、領空、排他的経済水域、大陸棚、防空識別圏など、その国が権限を行使できる範囲を指します。なんともあやふやですが、それはもともと、日本の法律に「領土」の定めがないからですね。
領土があやふやだと困ります。というのも、領土の基線から12海里が領海、200海里が排他的経済水域とされているからです。
曖昧にした目的は、いたずらに隣国を刺激して、寝た子を起こしたくないという配慮からでしょう。本来は紛争を未然に防ぐために国境線を明確にすべきなのですが、いままでの為政者たちは曖昧なまま法整備を先送りにしてきたわけ。もちろん、いま、そのツケが回ってきています。
北は択捉島から南は沖ノ鳥島、東は南鳥島、西は与那国島までが日本の領土です。
ところが、どうでしょう? 択捉島は国後島、色丹島、歯舞群島とともに、1945年にポツダム宣言を受諾決定してからソ連に軍事侵攻され、いまなおロシアに実効支配されています。17000人のロシア人、ウクライナ人が住んでいます。世界の主要地図の多くがロシア領と記載しています。
竹島は1952年に韓国が李承晩ラインを引き、自国の専管水域へと武力をもって組み入れてから、韓国による実効支配が続いています。
尖閣諸島についてはご存じの通りです。
いま日本は「平和を愛する諸国民(日本国憲法)=中国、北朝鮮、韓国、ロシア」に領土、領海、領空を侵犯されるどころか、ずっと日本固有の領土を蹂躙されてきているのです。
アメリカの領空が日本国内にドーンとあります。米軍横田基地をご存じでしょうか?
東京都、神奈川県、埼玉県、栃木県、群馬県、静岡県、山梨県、長野県、新潟県の1都8県。高度3700〜7000メートルにわたる広大な空域は、米軍空軍機がスクランブル発進でいつでも離発着できるように独占し、そのために、JALもANAも自由航行を妨げられているのです。
横田基地を返還させればわざわざ遠回りして飛行する必要もなくなります。東京都は10年以上、民間利用を求めてきましたが、いまだ実現にはいたらずです。
残念ながら、首都圏の領空がアメリカに占領されていることに気づいている国民はほとんどいません。防空識別圏について報道されるたびに、ミヤネさんもフルタチさんもこんなこと知らんとしゃべってはるのやろな、と思う今日この頃です。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『なぜ戦争は起きるのか この1冊で本当の「戦争」が解かる』(家村和幸著・宝島社)です。詳細はこちらからどうぞ。