2004年02月16日インフレは思わぬ所からはじまる!

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風が吹けば桶屋が儲かる

 いやぁ、チョコレートの食べ過ぎですっかり体調を崩してしまいました。ホントに、だれがバレンタインデーなど考えたんでしょうかねぇ。困ったものです。わたしが好きなのはなんといっても「デメル」ですね。このウィーン王朝御用達のチョコがいちばんです。ゴディバ、ノイハウスのベルギーチョコもいいですが、やっぱり、これ!

 まっ、そんな夢の話はさておいて、吉野家の大フィーバーも終わりましたね。

 わたしも、この一週間、あちこちの吉野家に入ってしまいましたよ。なんてったって、学生時代、半額セールの時など、一度に五個買ってむしゃむしゃ食べてましたものね。

 けど、牛丼にしても、桂花ラーメンにしても、一発で好きにはなれませんでした。

 友人に誘われて、嫌々、食べていたんです。けど、どちらも三回目から病みつきになったなぁ。

 人間というのは順応性があるんですね。

 突然、話は変わりますが、「複雑系」という概念がありますね。数年前によく話題に上ったキーワードです。

 たとえば、「ニューヨークで蝶々が羽ばたくと、北京で台風が起きる」とかね。一見、なんの因果関係がないものでも、実は密接に結びついているというものです。

 そういえば、「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺が日本にはありますね。今時、桶屋など探しても見あたりませんけど、風が吹けば風塵が舞う。砂埃が多いとそれが目に入って盲人が増える。すると、盲人が仕事で使う三味線の需要が急増する。三味線の皮は猫ですから、町内に猫がいなくなる。すると、ネズミの天下ですね。ネズミは夜な夜な、桶をかじる。

 てなことで、結果として、桶の需要が増えてくるってなわけですね。




インフレになる!

 いま、日本では牛肉がダメ、鶏肉はもっとダメ。「レトルト食品の肉はもっと危ない!」なんて、週刊誌で騒いでるでしょ。

 これでブタ・インフレエンザとか豚コレラとかで、豚肉がアウトになるとどうなるか?

 もう食べ物は魚と野菜、果実くらいしかありませんよ。

 「これは安全です!」という食品は高値になります。500円の牛丼と一緒ですね。

 供給が多いから過当競争になり、価格がどんどん下がっていきました。これがデフレの元凶です。

 今回、牛、鶏は供給がストップしてしまいました。一部の生産者が保証する高級品は別として、米国産などの安い肉は入ってきません。おかげで、豚肉の卸値はガンガン上がっています。

 牛、鶏にしても、産地がきちんとしている安全に食肉は高騰しています。戦後、まったく卸売物価指数が変わらなかった玉子ですらあがっています。

 食べ物の影響はものすごいものがあります。

 今年、もし、冷夏で米の収穫がうまくいかないと、米もなくなります。かつてのタイ米緊急輸入とかになるかもしれません。

 となると、デフレが吹っ飛ぶかもしれませんね。

 政府が知恵をいくら絞って考えても止まらないデフレが、BSEとトリインフルエンザのダブルパンチで吹っ飛ぶかもしれませんね。

 世の中は複雑系なのです。



 ところで拉致問題だけど、今回の交渉で「拉致家族の子どもたちは帰す」という話し合いは少なくともついたんじゃないの? 参院選前に発表というタイミングを図ってるんじゃないかねぇ。違うかな。