2014年08月08日ウクライナ問題は他人事ではない。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 恐山ボケしとる中島孝志です。ホント、夏バテもありまして、フラフラでんがな。けど、戻って来るなり、本のプロデュース依頼。お世話になってるO先生の紹介ですからね。これは「命令」ですわな。

 けど、社長さん会長さんの話聞いたら、これは伸びる事業やと確信。月末に大阪行くことなってますけど、善は急げゆうてね。つうことで来週早々行くことにしましたんや。新地はやっとるんかいな? みなもに行くか、それとも神田川のお弟子さんの店は開いとるんやろか。。。お盆も近いしのお。


 さて、ウクライナ上空のマレーシア航空機撃墜事件ですけど、ロシアがやった、いやウクライナやで、と大騒ぎしとります。
 どっちか? そりゃ、ウクライナでしょ。「ロシアは直接ではなく、墜落につながる間接的状況をつくったことに責任がある」とアメリカ政府は言い出したわけ。「ロシアがやったんや。悪いのはプーチンやで〜」とメディアを煽動してたのがいきなりトーンダウン。

 それだけやありません。調査団が入ろうとする地域地域にウクライナ軍を進めて妨害する始末。こういうこと、アメリカは得意ですからねえ。やっぱウクライナ機が追尾して撃ち落としたんとちゃうか。私はそう思ってますけど。

 ま、このブログの読者や通勤快読のリスナーとか原原メンバーは新聞記事を鵜呑みにはせんでしょうけど。「新聞は間違ったこと書かない」な〜んて思ってる人が田舎にはまだまだいますからね。
 慰安婦(「慰安師」と呼んでは?)問題のマッチポンプで勇名をはせた某三流新聞社の例もありまっさかい。自分の頭で考えてほしいでんな。

 さてさて、言いたいことはこんな下世話なこととちゃうねん。ウクライナ問題から見える日本の大きな問題。「青森ねぶた祭&恐山いたこツアー」のレポも終わりましたんでようやくお話しできます。ツアー参加者には少し話したかもしれんなあ。

 いまを去ること20年前。「核拡散防止条約」つうのにウクライナは調印しましたんや。相手はソ連の後継者ロシア、そしてアメリカとイギリス。

 内容は、ウクライナにある1900発の核爆弾を放棄すること。それらをロシアが受け取って解体し、ウランをアメリカに売り渡すつうこと。
 核爆弾がないつうことは軍事上、防衛上とっても不利です。普通は嫌や嫌やと渋ります。ウクライナも渋りました。で、「そんなこといわんと、万が一のことがあったら、わしが守るけえ。ここはこらえてつか〜さい」とアメリカが約束したわけっす。クリントン大統領ですね。

 ウクライナ議会は大反対っすよ。調印した大統領なんて弾劾裁判にかけられて罷免。追放されちゃったわけでね。

 あれから20年・・・「万が一」となりました。さてアメリカはウクライナを守ったんでしょうか? クリミアですったもんだがありましたが、オバマはどうしたんでしょうか?

 「なにかの間違いだ。そのうち反省して、プーチンは軍を引くはずだ」とあちこちでゆうてましたがな。

 結果は? ご存じの通り。2014年3月18日、ロシア、クリミア、セバストポリ3者が調印した条約に基づいて、クリミア自治共和国、セバストポリ特別市をロシア連邦の領土に加えてしまったわけです。

 「オー!ミステイクやおまへんか!」では済まされない話ですよ。

 一連のアラブの春のときでも、リビア攻撃で英仏の遅れをとるや、ヒラリー、ライスの猛女コンビに尻を蹴られてようやく攻撃命令を出した腰抜けはだれか?

 かつてアルゼンチンがイ英領フォークランド諸島を占拠した時、イギリス議会はほとんど派兵反対やったやん。
 「情けなあ。ここに男は私しかおらんのか!」と激怒したのがサッチャーはんや。で、あっという間に解決しましたで。
 「なにも武力に訴えなくても、外交でなんとかなったのでは?」という人もおるるでしょ。そういう人は政治家にはならんといてね。まあ牧師か教師でもしながら「愛と平和」を遠くで唱えていてくださいませませ。

 で、この男は、リビアやウクライナだけでなく、シリア、イラン、イラク、アフガン(1000人超を残してるけど近々追い出されるはず)、そして来年は韓国からも完全撤退する予定です。そうそう、ヨーロッパからはとっくに撤退。だから黒海への介入タイミングも遅れてしまったわけでね。

 そんなこんなで、「米空軍がイラク北部に限定空爆する」つうニュースが飛び込んできました。
 
 限定空爆ってなんやねん?

 ワイドショーでは記者崩れのコメンテーターとか芸人がいろいろ述べてましたが、なんのことはない。なにも考えてへん。とりあえずなんかやっとこ、つうことですわ。撤退しちゃったから、いまさらのこのこ戻れんでしょ。かといってほっといたら、やいのやいの言われるしぃ。

 実は、オバマはイラク分析をCIAから国防省情報部に換えたのよ。CIAに独断専行されたら困るかんね。でも、国防省にはイラク人脈がありません。いい加減な情報しか上げてないからこういうことになるまで気づかなかったわけ。

 腰が抜けてるから優柔不断なの。「よく暗殺されんな〜」と不思議でならんけど、ああ、そうか、と合点がいきました。オバマの次はバイデン、その次はケリー、その次はチャック・ヘーゲル。。。揃いもそろってチキンなんよ。ホワイトハウスつうよりチキンハウスと呼んだらどやろ? 焼鳥屋と間違えられるやろか。

 私がプーチン、習近平ならどうするか? 腰抜けが大統領してる間に取れるモノはすべて取ろうとするでしょうね。なんたって、「アメリカは世界の警察ではない」と堂々と演説しとるんだからね。言い換えると、警察やめましたから、領土泥棒もオレオレ詐欺もすべて見て見ぬふりしまっせ〜つうことでしょ。

 こんなチキンがカウンターパートナーなわけ。「アンポアンポ!」と呪文を唱えてりゃずっと平和でいられる、つう新興宗教の信者さんも仰山おりまっさかいなあ。安倍さんも苦労するわ。

 核の傘?(2日前の三流新聞の一面にも大きく書かれてましたな? 中身は知らんけど)
 雨が降ったら傘をさす。幸之助さんがよおゆうてました。どんなに立派な傘があってもさしてくれなければ濡れるのよ。哀しいかな、ウクライナはずぶ濡れでしたわな。

 他人事やおまへんで。明日のわが国の姿です。

 「集団的自衛権は反対です!」「自衛隊の皆さんが可哀想です」と三流新聞の受け売りみたいなことゆうてる暇があるなら、「守る守る」と口先介入するだけで、まったく行動が伴わない腰抜けがいまのアメリカの大統領なのだ、という事実をきっちり見据えんとあかんわな。

 あの大統領の頭の中にあるんは「そろばん」だけでっせ。しかも、そのそろばんは壊れてますんや。

 原原メンバーには解説しましたが、財政赤字なんぞ減らないどころか、歴代でも桁違いに多いんでっせ。財政赤字を一掃したクリントンの功績も、ラッファーカーブで経常を急速に改善させたのに、ソ連を潰すためにスターウォーズ計画を断行したレーガンの「国家百年の計」も、腰抜けのせいでワヤになりまっせ。。。

 ずばり言っときますけど、日本は核戦力を持ちますよ。沖縄を除いて米軍はグアムに移転します。中国が喜ぶ? いえいえ、いちばん喜ぶのはロシアです。安倍さんは手薄になりつつある北部もカバーせなあかん。つまり、米軍撤収と引き替えに日本独自の核戦力を保有せなあかん。もち、ドイツのようにソフトウエアを自前にせなあかん。

 短期間にやるべきことが山積しとるけど、チキンが揃ってるいまが絶好のチャンスでっせ。


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『アメリカと中国はどう日本を「侵略」するのか』(西尾幹二著・KKベストセラーズ)です。詳細はこちらからどうぞ。