2015年04月20日東京国立博物館「インドの仏」は必見ですよ。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 実は西洋美術館の「グエルチーノ展」を見に行くつもりだったんです。つうか、見たんですけど。ここは「ゴリアテの首をもつダヴィデ」を所蔵してるかんね。本邦初といってもいいレベルです。

 グエルチーノ。すなわちジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ。グエルチーノってあだ名ですよ。「やぶにらみ」つう意味。「がちゃめ展」なんてつけちゃっていいんかね。怒られるんとちゃうか。。。

 ま、それはいいんですけど、天気がいいんで、上野公園をぶらぶらしてまして。「どうして菜の花に行かなかったんだろ。ランチやってたよな」とか「法隆寺の宝物展常設してたっけなあ」と独り言をいいながらぶらぶら。

 えっ? インドの仏? まんまのタイトル? ふ〜ん。いいもんみっけ。。。つうわけで、入りましたがな。

 大正解でした。悪いけど、グエルチーノ飛んじゃいました。


ロッカー完備してるからゆっくり拝見できます。

正しくは「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」つうの。 

 アジア最古の総合博物館。古代インド美術のコレクションは世界一。

 原原でもお話しましたけど、仏教は元々、イスラム教やユダヤ教と同じく偶像崇拝は禁止されてました。つうか、その必要がなかったんですね。
 仏像ができたのは紀元1〜2世紀ですからね。それがクシャン朝なわけ。カニシカ王の頃です。いわゆるガンダーラですよ。

 今回、ガンダーラとマトゥーラの仏像等も展示しとりました。なかなかうまく編集展示されてますよ。音声ガイドには「いとうせいこうさん&みうらじゅんさん」の見仏コンビまで登場。ご機嫌ですな。

 見物はたくさんありますけどね。ま、これとこれは文句なしでしょう。


カピラヴァストを出ていく場面です。出家ってヤツです。

弥勒菩薩なんです。ガンダーラ美術はギリシャ人が手がけていたことがわかりますね。

 で、私が見たかったのはこれです。レプリカ欲しいんだけどないんだよなあ。


「四相図」ですね。「誕生」「成道」「初転法輪」そして「涅槃」です。

 縦軸が時間軸なんですね。たいてい横軸です。これは絵画でもそう。縦軸がおもしろいですね。

 元々は文章で残しました。けど文盲ばっかでしょ。普及するにしても残すにしても絵画としても残したわけです。それか飛び出る絵本になり、3Dになり、と伝達手段、布教手段が変わってきたんでしょうね。

 活字よりたしかにわかりやすいわな。

 で、今回のお土産は「インドの仏」特製LEDライト「光仏」ってやつ。意外とちゃんと映るんでちょいビックリ。ガンダーラの「弥勒菩薩坐像」がくっきりなんだもん。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「服を買うなら捨てなさい」(地曳いく子著・宝島社・1,600円)です。