2003年03月24日イラクの不幸、アメリカの不幸、そして日本の不幸

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さっぱりわからない


 アカデミー賞のアニメ部門に「千と千尋の神隠し」が選ばれました。

 作品賞は「シカゴ」だとか。これ、4月に封切りされますからね。ぜひ見に行きたいと思います。「コットン・クラブ」に似てるんじゃないかなぁ。リチャード・ギア主演というのも同じだし。

 ところで、あの「哀愁」「風とともに去りね」「心の旅路」が作られていたのも、第二次大戦中でした。授賞式でもブッシュ非難のメッセージが流れるなど、ベトナム戦争の反戦活動さながらです。

 日本の安保世代は何やってるんでしょうか。リストラでそんなことしてる暇ないって?

 たしかに。

 さて、アメリカの最先端兵器の前には、さすがにイラクも防戦一方。イラクの報道管制でカメラの位置が固定されてますから、すべてを見ることはできませんけど、もうやられっぱなしなんでしょうね。

 化学兵器工場も発見されたとのことですが、真偽のほどはわかりません。

 情報があるようで実はまったくない現在、日本のマスコミはフセインの影武者特集でお茶を濁すだけ。

 なにしろ、第一線の記者はすべてフリー・カメラマンであったり、フリーの情報配信会社であったり、朝日、読売、毎日の記者さんたちはどこにいるんでしょうか。

 さて、驚きなのが日本の政治家さんたちです。爆撃が行われて3日も経つのに、いまだに、「アメリカのイラク攻撃」について議論を続けているのですから。フランスなど、カタールに自国の特殊部隊を派遣したり、「ポスト・フセイン」を狙ってますね。

 この政治家さんたちは、北朝鮮からミサイルを撃ち込まれて、焼け野原になっても、「戦争はいけない」「平和的な外交で解決しよう」とアピールするんでしょうね。ライオンにステーキを与え続ければ、いつか、草食動物に変わると信じている人たちなんでしょうな。

 日本の不幸は、他国からの侵略に対して、法律が整備されていないことではなく、知っていて、法律を整備しようとしない政治家を育てたことですね。

 もう一度、戦争で負けないと気づかないのかもしれません。



「孫子の兵法」に則ってるのかなぁ


 バグダッドの手前で同盟軍が足踏みしてるところから、「イラクの戦力を甘く見ていたせいだ」と非難する声があがってますが、それもクルド地区、北側に強力な足場を築くまでの問題でしょう。

 孫子の「兵法」には「強者は囲い込みがベスト」とあります。ガンガン攻めるばかりが戦争ではありません。

 米軍が弱いとされる市街戦に持ち込まない方法は、囲んで蟻のはい出る隙間も与えないことです。あの地下で大爆発する新型爆弾を打ち込んで地下要塞を粉砕し、あとはじっくり待つ。バグダッドをぐるり囲んで兵糧攻めにすることもできるでしょう。

 バグダッドまでは超スピードで押し寄せ、首都はじっくり攻めたらいいのでは・・・。これが強者の戦争法だと思うのですが、どうでしょうか。

 下手に入り込むと、ベトナムと同じゲリラ戦の様相を呈して、どうなるかわかりませんよ。

 友人にベトナム戦士がいますが、昼間、ニコニコ、戦車の回りで愛想を振りまいてたベトナム市民が夜、手榴弾を投げるんです。夜中、「それじゃ」と分かれた瞬間、爆発。向こう側にはバラバラの兵士。

 毎日、こんなことが続いては精神的に参りますよ。