2015年05月20日「熊野三山&高野山開創1200年祭 お一人様ツアー」あれこれ(その4)。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 つうことで、今日から高野山です。7年ぶりですなあ。
 雨、甘露の雨ですな。私の罪、咎、悪を洗い流してくれる雨です。前回は快晴でしたけど。

 晴れて良し、雨も又良し、高野山。

 宿坊は宝城院。高野山には52の寺院、宿坊がありますが、消失を免れたのは3つのみ。そのうちの1つです。
 870年前、後白河法皇ご登嶺の砌、阿闍梨を置かれた由緒ある本山とのこと。なんといっても大伽藍根本大塔のすぐ北の高台にありますから便利。
 元閑院宮家の御菩提所。秘宝の弁財天は重要文化財。朝のお勤めでは雪舟の掛け軸を拝見しました。


大きいですよ〜。

つつじがとってもきれいでした。

この庭から裏は山々が連なってるんす。

食事を頂いた部屋は昔ならば天皇様が接待された部屋です。

 輿は当時、使われていたモノ。当時のまんまです。背景の絵は狩野元信ですよ。本来は宝物殿に安置されるんでしょうけど、先代住職がもっと皆さんに見てもらいたい、と努力されたおかげで、こんな貴重なお宝を拝見しながら熱燗を呑んでました。すんません。。。

 で、宿坊に泊まったのは、もちろん、朝のお勤めをしたかったことだけではありません。ご存じのように今年は「高野山開創1200年」です。5月20日まではいろんなイベントをしとるんです。

 これは体験しとかなあかん。

 次回は1250年とか1300年とかでしょ。佳人薄命といいましてな。予定をはるかに超えて長生きしすぎましたけど、その頃にはさすがにいないでしょ。いま感じとっておかんとね。。。

 で、私のお目当ては記念響演「高野山1200年の光−南無大師遍照金剛」です。
 壇上伽藍の根本大塔をスクリーンにしちゃう「プロジェクションマッピング、レーザー、声明のシンフォニー」ですよ。僧侶=大塔=大日如来=弘法大師を結ぶ演出です。

 ここ、壇上伽藍は胎蔵曼荼羅の世界です。「奥の院」と並ぶ信仰の中心。もち、パワスポですわな。










ホントはこうなのよ。。。

 いちばん惹かれたのは若手僧侶たちの読経。つまり、ゴスペルでんな。たくさんの僧侶が根本大塔の広い廊下をぐるぐる歩き回りながらの読経は迫力ありまっせ。
 イベント中はもちろん撮影禁止。終了5分前になると、「どうぞ撮影してください」つうアナウンス。

 これだけ見るためにたくさんの参拝者が来てましたよ。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「ロックで独立する方法」(忌野清志郎著・太田出版・1,814円)です。