2003年03月10日「イラク問題」をロジカル・シンキングで考えると・・・

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現実から目をそらすな


 それにしても、株価がどんどん下がってますね。とうとう20年前の株価にまで落ち込んでいます。

 この分だと、かなりの下支えがないと3月決算は乗り切れない金融機関が出てくることでしょうな。おそらく、付け焼き刃の数字合わせ策を出してくると思いますよ。

 国内は経済不安、国外は政治不安。国連の新決議をめぐっては少し、英米の譲歩が見受けられたけれども、アメリカの意思の強さから見ると、近々、イラク攻撃を始めるんでしょうね。

 日本政府は北朝鮮問題とリンクしていますから、今回は国連寄りの外交は無理。対米追随するしかありません。

 もし、独自外交を進めよ、というのであれば、日本国憲法はもちろん、国際法も通じない国家が隣にデンとあることをきちんと認識して、独立国家たるふさわしい外交姿勢なり、防衛態勢なりを確立しないといけません。

 「アメリカかもし攻撃を開始したら、というような仮定の質問には答えられない」とか「いま、外交交渉をやってるんだから、それがうまくいけば戦争は起こりません」というような建前は通じませんよね。

 現実から目をそらしてはいけません。



丸裸のイラクをどうする?


 さて、「イラクは完全に武装解除していない。生物化学兵器や条約違反のミサイルはまだある。これらを撤去しなければならない」とアメリカは主張して攻撃したいようですが、もし、「そんなもの、はなから無い」と言い張ってるイラクが、いざ、アメリカから攻撃された時、今度は国連に対して「イラク防衛」と「国連軍の出動」を要請したらどうなるんでしょうか?

 「ボクたち、英米から一方的に攻撃されてるんです。武器なんか、竹槍しかありません。ほとんど丸腰なんです」

  国連はこの時、いったい、どうするつもりでしょうか。攻撃する英米軍に対して、国連軍を出兵させるのでしょうか。