2002年04月01日「きっかけ」って何だろう

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エイプリル・フールじゃなかった


 しかし、まいりました。

 何がまいったって、今日の朝8時から「みずほ銀行」が稼働してるんですよ。でも、ご存じの通り、ATMは動かないのです。

 いつになったら動くことやら、目処すらたっていないのです。

 実は、これはいまにはじまったことではありません。先週の月曜日にも、第一勧銀では全店でATMによる「振込」はできなくなっていたのです。復旧したのは、翌日ですよ。

 おかげで、窓口には客がズラリ。

 「あっ、やっぱり、経営がダメな会社は詰めが甘いんだな」と実感しましたよ。

 「もう直った?」

 「はい、動いてます」

 電話で確認してから、振込に行ってもらいました。

 これね、4月1日にも絶対起こると思ってました。そしたら、やっぱりそうなった。

 「エイプリル・フールか?」



現職には逆風だ

 ところで、ある一派にとってはエイプリル・フールであって欲しいという出来事が横浜でありました。

 地元横浜の市長選が終わったのです。投票率は前回より上がったとはいえ、たったの39%。まっ、選挙しか楽しみがないような田舎と違って、都会はこんなものでしょう。

 4選目を目指す元建設官僚の現職を破って当選したのは、これまた衆院議員3選目からの鞍替えでした。年齢は半分も違う37歳。松下政経塾からブームとなった日本新党を経て、民主党へ。さらに無所属へと有為転変。

 次回、衆院選での当選が難しいため、今回、名前を売る意味でも市長選に出馬したと噂されてますが、またまた風を受けて勝利をつかんだ模様です。

 敵は自民党、社民党らの推薦を受けてます。今回、お騒がせ議員を輩出した両党からの推薦など、首長選、とくに都会では受けないね。

 これから京都府知事選がありますけど、ここは共産党が強く、面従腹背がお家芸ともいうべき土地柄です。現職は横浜市長選以上に厳しいでしょうな。



自ら風になれ、風に

 今回、横浜市長に当選した中田宏さんは偉いと思うのです。

 別に新人代議士の時にわがキーマンネットワークに参加したからいうわけではありません。

 風を読んですぐに動く。風が吹かなくてもすぐ動くというスタンスが偉いと思うのです。

これはまかり間違っても、加藤紘一さんには無理ですよ。あの人は、完全に風がビュービュー吹いて風速40メートルくらいにならなければ、動きませんもの。

 そういう人なんです。

 これは昔の本欄をバックナンバーでチェックしてみてください。

 しかし、世の中には加藤さんタイプの人が多いんです。コンピュータ社会になったからか。みんな計算高くなったからかは知りません。でも、確率論で動くんです。

 だから、こんなセリフが多いんです。

 「きっかけさえあればやるんですけど・・・」

 「きっかけ? きっかけって何?」

 「だから、動機ですよ」

 動機? そんなものどこにでも転がってるんじゃないですか。やらない人間にかぎって、きっかけが欲しいと叫ぶんですね。そんなもの、幻だと思いますよ。

 きっかけなどなくても、始める人は始めます。きっかけが山ほどあっても、やらない人はそのきっかけすら見えないんですね。

 いまやれ、すぐやれ、いまが動機であり、きっかけなんです。

 風が吹いていなければ、自ら吹くんです。それが周囲を巻き込んでいくんですね。

 自ら風になる人間が時代を作るんです。