2017年04月04日さあ、どっち? トランプが残したいのはソウルか東京か?
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
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北朝鮮がいよいよ核実験するんだとか。で、米中はトップ会談の準備。とはいっても、トランプの腹はすでに決まっとるわけですよ。
「中国は北を説得する気がさらさらない。中国からワイロをたっぷりもらってたクリントンはしかたないとしても、あのチキン・オバマはバカだった」
習近平の腹の中は・・・。
「ソウルが火の海になればTHAAD配備は中止。いまさら配備しても遅いかんね。ソウル爆撃はアメリカの責任だ。米韓相互防衛条約を破棄するよう、新大統領を脅かしてやろう」
米中は戦争しない。これはお互いの国益。しかし、トランプはロシアを引っ張り込んで中国を孤立化させて経済的に追い込みたい。それがままならないのは中国ロビーの賜でしょうね。
さて、日本です。ワイドショーだけが悦ぶ籠池問題。野党はずっとこれで安倍政権を攻撃したい。国民はすでに欠伸が出てるのにね。
もし安倍さんが政権を放り出したらどうすんだろ? 北朝鮮の核実験、ミサイル攻撃、やらずぶったくりの韓国に対して、どんなアイデアがあるんでしょうか? 小沢ルートで習近平に懇願する? 上納金をたっぷりふんだくられるでしょうね。
トランプと調整できるんでしょうか。自衛隊を動かせるんでしょうか。なによりも核基地、ミサイル基地に米軍が先制攻撃したらなんと言うんでしょうか? 米軍が悪い? 「だから最低でも県外」とまたまた言うんでしょうか? 「なら、おまえらだけで対処しろよ」とトランプに言われたらどうすんでしょう?
何一つとってもワイドショーレベルの政治音痴集団。だから国民は信用してない。かつての社会党ですよ。政権放り出されていちばん困るのは民進党のレンポーさんでしょ。
ところで、北というより金正恩は核開発を続けなければ王朝に未来はない、と確信しています。フセインにもカダフィにもなりたくないわけです。だからといって、のさばらせたらどこまでつけあがるかわかりません。
トランプは交渉にはのらないでしょう。オバマの二の舞ですからね。トランプは北を攻撃するはずです。
問題はかつての朝鮮戦争のように中国がしゃしゃり出てくる懸念だけは避けたい。けど、当時はスターリンの命令でいやいや毛沢東は朝鮮戦争に介入したわけでね。その証拠に、スターリンが死んだと同時にさっさと止めました。
毛沢東はスターリンが本当に怖かったんです。
以前述べたように、米軍が38度線を超えたり、北朝鮮に基地を置くようなことさえしなければ習近平は金王朝殲滅はウエルカムのはずです。北から牙さえ抜いてしまえば、トランプは韓国から米軍を引き揚げます。
そして台湾に在韓米軍を移動させるのではないか、と思うのです。もち、中国は反対するでしょうけどね。
北は、中国が半島をアメリカサイドで統一されては困るから、最後の最後は守ってくれるはずだ、と考えています。これが北の「政略」です。そして最低レベルの「武器」の開発にすべての精力を傾けてきました。
こんなものは大国の都合でいくらでも吹っ飛んでしまうのです。
「米軍が攻撃するならソウルを火の海にしてやるぞ!」
「東京にミサイルと生物化学兵器を落としてやるぞ!」
北がこのようにトランプを脅迫したとしても、「やってみなはれ。北朝鮮は猫の子一匹生きてまへんで」とトランプに言われるだけでしょうね。
トランプにとっての問題は「ソウルか東京か」という究極の選択を問われることです。100%ソウルが捨てられるのでは? なぜなら、だれが大統領になっても反米政権になりそうですもんね。経済もガタガタ。国際間の約束は守らない。骨の髄まで恨み節・・・ちょうど良かった、とすら思っているかもしれませんよ。
トランプにしても習近平にしても、人命は地球より重たい、などと考えるアマちゃんではありません。「国益極大化」が常に優先順位の筆頭なんですから。
トランプの政略はなにか? 中国の政略はなにか? そして、日本の政略はなにか? 日本人は森友問題など飽き飽きしてるんですよ。首相の政略はなんなのか、に重大な関心があるんです。平和ボケしてる野党のセンセ方には呆れている、と思いますけどね。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「総理 後編」(山口敬之著・1,728円・幻冬舎)です。