2001年10月29日日本一おめでとうございます
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ヤクルトが日本一になりました。
わたしゃ、阪神気違いの息子にせがまれて、連日、神宮球場に行ってきましたよ。優勝もこの目でしかと見てきました。
もちろん、近鉄の応援に行ったわけです。周囲を見渡すと、阪神ファンがそのまま近鉄にスライドしてました。テイスト似てるもんね。
でも弱かったなぁ、近鉄。
シーズン中は3割26本のホームラン打ってる下位打線が、ヤクルト相手にはヒット0(磯部)とか、五分くらいの打率(吉岡)とか。中村なんか、打率1割、ホームラン1本だもの。これじゃ、勝てないよ。
1人、気を吐いたのは北川。阪神のときには控え捕手で、試合で2〜3回しか見たことなかったけど、彼は打率5割(日本シリーズでは古田と同じ首位打者)。阪神もカツノリなんかレギュラーにしないで、この男、使えばよかったのにね。
やっぱり、投打のバランスが大事ですね。野球は監督や選手以上に、フロント、とくにゼネラルマネジャーの役割が大きいですな。キャンプがはじまる頃には、もう決まってるんじゃないかな。
この戦力じゃビリッケツ(阪神)。このチームは相変わらず点が入らない(中日)。ここは相変わらずピッチャーの駒が足りない(広島)とかね。そうすると、いつも上位に来るのは巨人、ヤクルト、そして故障者が出なければ横浜ベイスターズってことになります。
実際にその通りだったでしょ。
よけいなお世話
マリナーズのイチロー選手が国民栄誉賞を辞退したとか。
大リーグのア・リーグで首位打者と盗塁王を獲得したんです。立派なものです。
政府が内定して打診したのに辞退。その理由は「国民栄誉賞は最高の賞であり過去に受賞したのは立派な人ばかり」「野球人生を終えた段階で再び検討していただければありがたい」
名誉ではありますよ。でも、「まだ現役だから、やめてからご検討いただけたらありがたい」だって。
これは賛否両論出そうですね。「くれるってんだから、もらっとけば」という人もいれば、「立派、立派。勲章なんかより、きちんとやることやってればいいんだ」という人もいるでしょう。
わたしはどちらでもいいと思うのですが、国民栄誉賞って、日本人を元気にする人にあげればいいんですよ。「だから、今年はイチロー選手を選びました」って言えばいいんですよ。
それを何か日の丸を背中に押しつけるようじゃ、十字架を背負ったキリストみたいで、辛いだけじゃないですか。
しかも、これで調子が悪くなれば、「国民栄誉選手がこれでいいのかぁ!」なんて非難囂々。マスコミのいい加減さは骨の髄まで知ってるでしょうから、これはもらうとヤバイぜって身構えるでしょうよ、イチローじゃなくとも。
これが野茂だったら、こういうでしょうね。
「べつに自分のためにやってるんで、国民のために野球してるんじゃありません。ですから、国民栄誉賞は筋違いです」って。この人、かつて村山首相から電報来ても、こんな反応してましたもの。
日の丸を押しつけたくなる理由は、どこにあるかわかります?
田舎者なんです、はっきり言って。かつての尊皇攘夷と本質的には変わりません。井の中の蛙なんですね。オリンピックの枠組みでしかものごとを考えられないんですよ。だから、国民栄誉賞も金メダルなんです。
でも、好きなことして楽しんでる人から見れば、よけいなお世話なんですね。
イチロー選手も本心では、そんなものいらない。それより、日本の球界を近代化してくれって思ってんじゃないかなぁ。