2001年08月06日毒をもって毒を制す
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外国から来た記者と飲み屋で話してたときのことです。話題は小泉旋風から眞紀子台風、そして自民党のコップの中の嵐、それに参議院選挙の結果など、いろんなところに飛びましたが、眞紀子さんの心理分析のところで盛り上がり、自然と外務省問題へと話題は移っていきました。
そこで、彼が一言。
「また、外務省の人間が汚職でつかまったね」
「そうですね。恥ずかしい限りです。これで組織ぐるみってことがばれましたね。でも、アメリカだって、こんなことは日常茶飯でしょ?」
「いや、そんなことないよ。君ら日本人だけだよ、こんなせこい公務員を大量に抱えてるのは」
「そりゃあ、ないでしょう。他人の金、チェック無し、せこい性格。この3条件が重なったら、だれだってやるでしょう」
「いや、日本人だけだよ」
「なぜですか?」
「だって、きみら黄色人種じゃないか」
わかります? 「黄色」と「汚職」をかけてるんですね。
そこで、わたしは「こういうとき、日本ではザブトンを重ねて座ることになってるんだ。これは古事記、日本書紀の時代から続く伝統的な風習だから、覚えておくといい。これから、日本で仕事をすることも増えるだろうから、いいか、面白いことを誰か言ったら、すぐにザブトンだよ」
おそらく、彼は昨日もどこかでザブトンを配っていたのではないか、と思う。彼を通じて、これが世界に広まることを祈願する今日この頃です。
いざとなったら、仮病を使えばいい
さて、靖国問題がそこかしこで波紋を広げてますね。靖国問題がもしこじれるようなら、当日だけ仮病で休むっていう手もありますよね。
外務省の幹部人事ともあいまって、小泉総理・官邸サイドと田中眞紀子大臣との確執がクローズアップされています。
小泉さんはやっぱり政治家だね。選挙で勝ったことで自信を深め、それを背景に眞紀子大臣のクビをさっさと切ろうとしたんですな。だって、この人、サラエボみたいな人だもんね。いつ、何が起こるかわからないくらい、いつもガソリンがたっぷり染みこんだ導火線を垂らして火薬庫を歩いてるようなもんだものね。
もうワイドショーの視聴者も飽き飽きしてきたんじゃないかな。
やっぱり、わがままなお嬢さんで、「人間には味方と敵と使用人しかいないんだ」という認識の持ち主だっていう噂はやけに説得力あるなぁ。一連の行動を見るだけで、この人は庶民の味方になどならないな、と鈍感な人でも感じたのでは。
当初から言ってるように、外務省の官僚相手に戦争させるにはこういう闘鶏のようなタイプの人間がピッタシなんです。毒をもって毒を制するには、きつい性格で人を絶対に許さない温情のかけらもないような人間でなければできません。
でも、もう外務次官経験者を4人も斬った。機密費の問題は官邸には痛し痒しだし、構造改革や経済改革などやるべきことはたくさんある。外務省スキャンダルは広げたら、職員全員ブタ箱に送らなくちゃいけなくなるかもしれない。
ならばこの辺で手仕舞おうってことではないでしょうかね。
野党はどうでもいいけど、小泉さんはこれから党内の守旧派との戦いが待ってるんでしょ。眞紀子さんにひっかきまわされるのはこりごりのはずですよ。
近いうちにクビを斬るでしょう。「喜んで馬謖の首を斬る」っていう構図ですね。