2017年09月16日「三度目の殺人」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 今日は出雲原原です。行けることは行けるけど、帰って来られるかな。台風で飛行機止まるかも。昨日、大阪から高速バスで出雲入りしよっかな、と思ってたのね。「くにびき」つうバスがあるんでね。

 「帰りの飛行機飛ばなければバスで大阪入りだなあ」と思って、この映画見てたんだけど。。。

 深い深すぎる。重い重すぎる。いい映画に仕上がってますなあ。。。すずちゃん巧いっす。いま話題の斎藤由貴さん登場には場内クスっ。。。

 役所広司さん演じる容疑者は30年前に1人。で、いま、1人と計2人殺してんだけど、3度目になるわけで。。。ま、見てりゃわかりますわな。



 この映画、福山雅治さんの映画ですね。ビジネスとして割り切ってる弁護士稼業なもんで「真実を知ろう」なんて暇も関心も持ち合わせてません。
 それが役所さん演じる三隅高司と出逢って変わります。すずさん演じる被害者の咲江と出逢って娘への思いも変わります。

 弁護士も検察官も裁判官も「司法」という世界で食べてる仲間。「仕事」をこなすには容疑者の語る「真実」なんてものに聞く耳を持つ暇も関心もないわけで。。。

 人を殺す人間、殺す寸前で止まる人間。この違いは生まれた時に決まってる。これが裁判長だった父親の本音。あの時、死刑にしなかったためにかけがえのない命が奪われた、と後悔しきり。

 いや、人は変われる。そう確信するけどもはや救えない。いったい、だれが裁くのか? 人が人を裁けるのか? 裁くためにルールを用意して臨むのが法治国家なわけで。

 ホントは裁けないから、「裁けるよという世界」のルールを適用するしかないわけで。死刑制度があるから犯罪を思いとどまる、なんてヤツはいないわな。

 罪と罰。。。現代のドストエフスキー。人間がきちんと描かれてる映画だと思うけど。。。