2017年11月02日「僕のワンダフル・ライフ」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
「イーサン、僕だよ、ベイリーだよ」
暑い車中にほったらかしにされて熱中症で死にそうな寸前、イーサンという少年に救われたゴールデンリトリーバー。「ベイリー」と名付けられ、遊んでるうちにいろんな芸を覚えます。
その後、イーサンはアメフトで活躍。奨学金で大学進学まで叶えるも、お調子者の友達が投げ込んだ花火で火事。ベイリーが気づいて母親をなんとか救ったけど、自分は2階から飛び降りて大けが。一生、足を引きずる羽目に。
結局、進学はパー。以来、ふさぎ込む毎日。恋人のハンナすら遠ざけてしまいます。
老犬になったベイリーが安楽死される直前、農業学校で学んでいるイーサンが会いに来てくれました。
ベイリーは転生を4回繰り返します。
3回目の人生(でええんかな?)はジャーマン・シェパードとして警察犬として活躍。犯人逮捕の際に撃たれて死にます。4回目は黒人女子学生マヤのコンパニオン・アニマルとして短足コーギーに転生しちゃう。
どこに行くのも一緒。人間関係を築くのがちょっと苦手なのかな。
ある日、公園でメス犬に一目惚れ。飼い主同士も仲良くなり、幸せな2人を見届けて死にます。
5回目はセントバーナード。大きくなったらだれもかまってくれなくてほったらかし。虐待の毎日。「こんな家いやだ!」と家出。そうだ。イーサンの処に行こう。
老境に達したイーサンは故郷で1人暮らし。ベイリーが戻っても気づかない。そりゃ犬が転生するなんて思わないもんね。で、野良犬センターに預けられちゃった。
けど、翌朝、どういう心境の変化か、ベイリーを引き取りに来るわけ。
ベイリーは昔みたいに甘えたいけど、イーサンにそんな元気はありません。
1人(でええんかな)で外をうろついてると懐かしい匂い。そこには娘と孫と一緒にいるハンナ。
「迷子犬かしら」
「迷子犬じゃないわ。首輪に名前がある。飼い主の名前も書いてるかも・・・イーサン? イーサンだわ!」
昔々、別れを切り出されたあの農場にベイリーを届けに来ます。イーサンもびっくり。2人して問わず語り。
「主人と死に別れてこっちに戻ってきたのよ」
「僕はあれからずっと1人。頑固だろ。仕事にはいいけど人間関係にはね」
お互いもう若くない。後悔する時間なんて残っちゃいない。正直にならなきゃ。。。
2人ともこのセントバーナードがベイリーだとは思ってもいません。気づいてもらうため、納屋で見つけたアメフトのボールをイーサンに差し出します。
「そんな芸、どこで覚えたんだ! まさか・・・おまえ、ベイリーなのか!?」
監督は大好きなラッセ・ハルストレム。スウェーデン人ですね。
奥さんはこれまた私の大好きなレナ・オリン。『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』『シッピングニュース』『カサノバ』のほかに、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と『HACHI』なんてワンちゃん映画撮ってますからね。
猫飼ってる知人がいますけど、死んだ時、もう飼わないと言ってたのに、いつの間にか飼ってやんの。
できないなあ。別れがありますもん。♪会うは別れのはじめとは 知らぬ私じゃないけれど♪って唄までありますからね。
「あいつに悪いから飼わない」つうのが正直なとこ。新しい相棒が見つかれば情が移る。なんか裏切るような感じがしてね。
同じ種類のワンちゃん見るとじっと見つめちゃう。けど可愛さがダンチ。命ある者との別れはたくさんです。
しかし犬って輪廻転生するの? 2万年も人間とつきあってきたベスト・パートナーですからね。
『マハバーラタ戦記』じゃないけど、人間はすんだろなー。昔、ヒンズー寺院に通ってた頃、今世で出会う人はすべて過去世でも出会っていて、来世でもまた出会う。偶然なんかじゃなくて必然なのよ。出会うべくして出会ってるわけ。因果関係つうか腐れ縁つうか。信じなくてもいいけどさ。殺された人は前世で殺した応報だってこともあるとかないとか。
つまり、この世だけで「清算」は終わらないわけ。来世いや来来世も引きずるの。
罪深くて魂レベルの低い私なんぞは、永遠の輪廻転生。輪廻の外に出る=仏陀にはほど遠いもんなー。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「キラキラ共和国」(小川糸著・1,512円・幻冬舎)です。
暑い車中にほったらかしにされて熱中症で死にそうな寸前、イーサンという少年に救われたゴールデンリトリーバー。「ベイリー」と名付けられ、遊んでるうちにいろんな芸を覚えます。
その後、イーサンはアメフトで活躍。奨学金で大学進学まで叶えるも、お調子者の友達が投げ込んだ花火で火事。ベイリーが気づいて母親をなんとか救ったけど、自分は2階から飛び降りて大けが。一生、足を引きずる羽目に。
結局、進学はパー。以来、ふさぎ込む毎日。恋人のハンナすら遠ざけてしまいます。
老犬になったベイリーが安楽死される直前、農業学校で学んでいるイーサンが会いに来てくれました。
ベイリーは転生を4回繰り返します。
3回目の人生(でええんかな?)はジャーマン・シェパードとして警察犬として活躍。犯人逮捕の際に撃たれて死にます。4回目は黒人女子学生マヤのコンパニオン・アニマルとして短足コーギーに転生しちゃう。
どこに行くのも一緒。人間関係を築くのがちょっと苦手なのかな。
ある日、公園でメス犬に一目惚れ。飼い主同士も仲良くなり、幸せな2人を見届けて死にます。
5回目はセントバーナード。大きくなったらだれもかまってくれなくてほったらかし。虐待の毎日。「こんな家いやだ!」と家出。そうだ。イーサンの処に行こう。
老境に達したイーサンは故郷で1人暮らし。ベイリーが戻っても気づかない。そりゃ犬が転生するなんて思わないもんね。で、野良犬センターに預けられちゃった。
けど、翌朝、どういう心境の変化か、ベイリーを引き取りに来るわけ。
ベイリーは昔みたいに甘えたいけど、イーサンにそんな元気はありません。
1人(でええんかな)で外をうろついてると懐かしい匂い。そこには娘と孫と一緒にいるハンナ。
「迷子犬かしら」
「迷子犬じゃないわ。首輪に名前がある。飼い主の名前も書いてるかも・・・イーサン? イーサンだわ!」
昔々、別れを切り出されたあの農場にベイリーを届けに来ます。イーサンもびっくり。2人して問わず語り。
「主人と死に別れてこっちに戻ってきたのよ」
「僕はあれからずっと1人。頑固だろ。仕事にはいいけど人間関係にはね」
お互いもう若くない。後悔する時間なんて残っちゃいない。正直にならなきゃ。。。
2人ともこのセントバーナードがベイリーだとは思ってもいません。気づいてもらうため、納屋で見つけたアメフトのボールをイーサンに差し出します。
「そんな芸、どこで覚えたんだ! まさか・・・おまえ、ベイリーなのか!?」
監督は大好きなラッセ・ハルストレム。スウェーデン人ですね。
奥さんはこれまた私の大好きなレナ・オリン。『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』『シッピングニュース』『カサノバ』のほかに、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と『HACHI』なんてワンちゃん映画撮ってますからね。
猫飼ってる知人がいますけど、死んだ時、もう飼わないと言ってたのに、いつの間にか飼ってやんの。
できないなあ。別れがありますもん。♪会うは別れのはじめとは 知らぬ私じゃないけれど♪って唄までありますからね。
「あいつに悪いから飼わない」つうのが正直なとこ。新しい相棒が見つかれば情が移る。なんか裏切るような感じがしてね。
同じ種類のワンちゃん見るとじっと見つめちゃう。けど可愛さがダンチ。命ある者との別れはたくさんです。
しかし犬って輪廻転生するの? 2万年も人間とつきあってきたベスト・パートナーですからね。
『マハバーラタ戦記』じゃないけど、人間はすんだろなー。昔、ヒンズー寺院に通ってた頃、今世で出会う人はすべて過去世でも出会っていて、来世でもまた出会う。偶然なんかじゃなくて必然なのよ。出会うべくして出会ってるわけ。因果関係つうか腐れ縁つうか。信じなくてもいいけどさ。殺された人は前世で殺した応報だってこともあるとかないとか。
つまり、この世だけで「清算」は終わらないわけ。来世いや来来世も引きずるの。
罪深くて魂レベルの低い私なんぞは、永遠の輪廻転生。輪廻の外に出る=仏陀にはほど遠いもんなー。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「キラキラ共和国」(小川糸著・1,512円・幻冬舎)です。