2017年11月07日25000円か17500円か。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
トランプ来日。都内はてんやわんやですね。ムチュッチは議会交渉があるんでワシントンに留め置かれたとか。FRB議長人事もなんやかやで、結局、トランプの勝ち。イエレンさんは異例の早期引退。
連邦法人税の減税についてもいろいろありましたが、共和党は段階的ではなく一気に35%から20%に減税することでトランプに協力。
ハナから決まってたことでね。上院も下院もスポンサーへのおべんちゃらでやんすよ。どうせバカを見るのは低所得層と消えつつある中間層。「おまえたちにも施しをやろう。所得税減税してやろからさ」なーんて発表するけどいつものように実行には移さない。
日米ともにメディアは低レベルだから大本営発表を垂れ流すだけで「検証」なんてしませんから。
解散総選挙で与党(自民党+公明党)大勝利。野党沈没。これから民主党と民進党のスキャンダルが次々と出てきますよ。小池さんは親CIAなんで巻き込まれないで済むでしょう。
さて、いつものように選挙中の株価は上昇。「投票後は下落する」つうジンクスを破って21年振りの高値更新。「与党大勝で外国人買い継続!」「日本株は割安だ!」とエコノミストたちの大合唱。「年末株価は22000円から23000円!」とシレッと上方修正するちゃっかり屋。いったい彼らがどんな予測をしてたか、昨年末と新年の予測をチェックしてもらいたいっす。
2週間で1000円の上昇!
参考までに、わたしの「2017年予測」を載せておきます(ただし年末株価は8月に17500円に変更しました)。
金価格は予測通りじりじりと下げてますが、1250ドルまではなかなか落ちないねー。北朝鮮危機つうより中露がせっせと買い込んでるせいかな。かといって、上がりもしない。
で、この高株価ですけどいつまで続くんでしょ? 言い換えれば、金価格は下がり続けるんかいな。
ふつうに考えれば、今回のFRB議長人事はトランプ好み。つまり、FRBの負け。結果、「金融規制撤廃」に「利上げ慎重=低金利政策=もしかすっとQE4復活?」となる可能性すらある、と思うのです。まあ、雇用が増え失業率が下がってますから、12月は利上げやるんだかんね、となります。イエレンは2月3日まで任期がありますからね。12月の利上げだけはやるかもしれません。
その先は利上げしない。テーパリングだってやるかどうかわかんないすよ。だって、この10月から縮小するはずが逆に拡大してるんだもん。
「利上げをすれば金融業界はウエルカムでは?」と考えるのはも短絡的。利上げしたら、投融資してる法人個人が倒産したり破綻したら困るじゃないですか。
インフレ率は下がっています。不況というよりもリアル店舗がネット通販に取って代わられた、という社会変化が大きいのだ、と私は考えています。この流れはもちろんわが国にもあてはまりますから、インフレになどなるはずがありません。そもそもアベクロミクスは「2%のインフレ」など目指してないしね。
「アメリカファースト!」というスローガンは大統領として当然でしょうが、だからといって「保護主義」は不可能。アメリカのビジネスモデルは自由主義と自由貿易でしか成立しないからね。もちろん、アメリカだけは資源的には「鎖国」してもやってけますけど、そんなことしたら海外移転がますます進んじゃうもの。
大企業の国内回帰を願うトランプはアイスランドやアイルランドがやってたように「大減税」で釣るしかない。大企業に戻ってもらって失業率を改善してもらう。失業率はすでに改善してますけど、世界中に散らばってる兵士を国内に戻せば失業率はドーンと上がります。その前に雇用先を用意しなくちゃ。
がりがり亡者のCEOたちにしても企業株価を上げるには「技術革新」だけではムリ。これってコストも時間もかかるもの。任期中に手っ取り早く「数字」をよくするには生産性向上つう名の「リストラ」が必須。ボーナスをたくさんもらいたいからリストラに踏み切るでしょう。
農業は輸出しないと破綻しますから、彼らの圧力でトランプはTPPにも戻ってきます。
さて、先ほどの話。FRBは10月から資産縮小を始める(テーパリング)」と発表。「最初の3カ月は100億ドルずつ縮小」となってますけど、毎週水曜日に発表されるFRBのデータをチェックしますと縮小どころか拡大してます。
ダウより日経平均のほうが上がってますよね。
どうして? もちろん金利高が怖いからです。
詳しくは原原と銘柄研究会で解説しますけど、利上げはしても金利は上がらず。日銀のおかげです。
バーナンキショックはどうして起きたの? 1カ月前にオセロゲームが始まったからでしょ。脱QEはどうして2014年10月末に発表できたの? 黒田バズーガ炸裂を命じたからでしょ。
いまの「好景気」は日米の中央銀行が演出してますよね。
最高値更新で湧く株式市場にしても、中身は自社株買いによるバブル。「いや、バブルじゃなくてフロスだ!」と弁解するかもしれんけど、日米ともに人為的に釣り上げてます。
はじけるの? いえいえ、「トランプ+パウエル」によってバブルはさらに進むはず(調整はありますけどね。それが17500円ラインじゃないかな)。
巷間言われてるように、日銀がステルス・テーパリングをしてる、なんてありません。幅が狭くなったのは予定通り。
こうして、日銀とECBが量的緩和を続けてる間に、実はFRBも「ステルス量的緩和」をしてるわけ。このバブルマネーがダウや日経平均を押し上げてるのは当然。
このバブル。些細なイベントリスクで円高転換=破裂するかもしれません。そうなったら? 世界の中央銀行から懇願されて、満を持して「シロナガスクジラ発進!」となるでしょう。結果、17500円に暴落したって「打ち出の小槌」を何回か振って元通り。
世界経済は金利で動いてます。日本の金利が上がって困るのは世界です。いまや、世界経済を支えてるのは日本の資産です。世のエコノミストたちが言うように、「(一方的に上げて)年末23000円!」とは思えないのよね。
ボラが激しくなりそうですね。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「日本ボロ宿紀行」(上明戸聡著・734円・鉄人社)です。
連邦法人税の減税についてもいろいろありましたが、共和党は段階的ではなく一気に35%から20%に減税することでトランプに協力。
ハナから決まってたことでね。上院も下院もスポンサーへのおべんちゃらでやんすよ。どうせバカを見るのは低所得層と消えつつある中間層。「おまえたちにも施しをやろう。所得税減税してやろからさ」なーんて発表するけどいつものように実行には移さない。
日米ともにメディアは低レベルだから大本営発表を垂れ流すだけで「検証」なんてしませんから。
解散総選挙で与党(自民党+公明党)大勝利。野党沈没。これから民主党と民進党のスキャンダルが次々と出てきますよ。小池さんは親CIAなんで巻き込まれないで済むでしょう。
さて、いつものように選挙中の株価は上昇。「投票後は下落する」つうジンクスを破って21年振りの高値更新。「与党大勝で外国人買い継続!」「日本株は割安だ!」とエコノミストたちの大合唱。「年末株価は22000円から23000円!」とシレッと上方修正するちゃっかり屋。いったい彼らがどんな予測をしてたか、昨年末と新年の予測をチェックしてもらいたいっす。
2週間で1000円の上昇!
参考までに、わたしの「2017年予測」を載せておきます(ただし年末株価は8月に17500円に変更しました)。
金価格は予測通りじりじりと下げてますが、1250ドルまではなかなか落ちないねー。北朝鮮危機つうより中露がせっせと買い込んでるせいかな。かといって、上がりもしない。
で、この高株価ですけどいつまで続くんでしょ? 言い換えれば、金価格は下がり続けるんかいな。
ふつうに考えれば、今回のFRB議長人事はトランプ好み。つまり、FRBの負け。結果、「金融規制撤廃」に「利上げ慎重=低金利政策=もしかすっとQE4復活?」となる可能性すらある、と思うのです。まあ、雇用が増え失業率が下がってますから、12月は利上げやるんだかんね、となります。イエレンは2月3日まで任期がありますからね。12月の利上げだけはやるかもしれません。
その先は利上げしない。テーパリングだってやるかどうかわかんないすよ。だって、この10月から縮小するはずが逆に拡大してるんだもん。
「利上げをすれば金融業界はウエルカムでは?」と考えるのはも短絡的。利上げしたら、投融資してる法人個人が倒産したり破綻したら困るじゃないですか。
インフレ率は下がっています。不況というよりもリアル店舗がネット通販に取って代わられた、という社会変化が大きいのだ、と私は考えています。この流れはもちろんわが国にもあてはまりますから、インフレになどなるはずがありません。そもそもアベクロミクスは「2%のインフレ」など目指してないしね。
「アメリカファースト!」というスローガンは大統領として当然でしょうが、だからといって「保護主義」は不可能。アメリカのビジネスモデルは自由主義と自由貿易でしか成立しないからね。もちろん、アメリカだけは資源的には「鎖国」してもやってけますけど、そんなことしたら海外移転がますます進んじゃうもの。
大企業の国内回帰を願うトランプはアイスランドやアイルランドがやってたように「大減税」で釣るしかない。大企業に戻ってもらって失業率を改善してもらう。失業率はすでに改善してますけど、世界中に散らばってる兵士を国内に戻せば失業率はドーンと上がります。その前に雇用先を用意しなくちゃ。
がりがり亡者のCEOたちにしても企業株価を上げるには「技術革新」だけではムリ。これってコストも時間もかかるもの。任期中に手っ取り早く「数字」をよくするには生産性向上つう名の「リストラ」が必須。ボーナスをたくさんもらいたいからリストラに踏み切るでしょう。
農業は輸出しないと破綻しますから、彼らの圧力でトランプはTPPにも戻ってきます。
さて、先ほどの話。FRBは10月から資産縮小を始める(テーパリング)」と発表。「最初の3カ月は100億ドルずつ縮小」となってますけど、毎週水曜日に発表されるFRBのデータをチェックしますと縮小どころか拡大してます。
ダウより日経平均のほうが上がってますよね。
どうして? もちろん金利高が怖いからです。
詳しくは原原と銘柄研究会で解説しますけど、利上げはしても金利は上がらず。日銀のおかげです。
バーナンキショックはどうして起きたの? 1カ月前にオセロゲームが始まったからでしょ。脱QEはどうして2014年10月末に発表できたの? 黒田バズーガ炸裂を命じたからでしょ。
いまの「好景気」は日米の中央銀行が演出してますよね。
最高値更新で湧く株式市場にしても、中身は自社株買いによるバブル。「いや、バブルじゃなくてフロスだ!」と弁解するかもしれんけど、日米ともに人為的に釣り上げてます。
はじけるの? いえいえ、「トランプ+パウエル」によってバブルはさらに進むはず(調整はありますけどね。それが17500円ラインじゃないかな)。
巷間言われてるように、日銀がステルス・テーパリングをしてる、なんてありません。幅が狭くなったのは予定通り。
こうして、日銀とECBが量的緩和を続けてる間に、実はFRBも「ステルス量的緩和」をしてるわけ。このバブルマネーがダウや日経平均を押し上げてるのは当然。
このバブル。些細なイベントリスクで円高転換=破裂するかもしれません。そうなったら? 世界の中央銀行から懇願されて、満を持して「シロナガスクジラ発進!」となるでしょう。結果、17500円に暴落したって「打ち出の小槌」を何回か振って元通り。
世界経済は金利で動いてます。日本の金利が上がって困るのは世界です。いまや、世界経済を支えてるのは日本の資産です。世のエコノミストたちが言うように、「(一方的に上げて)年末23000円!」とは思えないのよね。
ボラが激しくなりそうですね。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「日本ボロ宿紀行」(上明戸聡著・734円・鉄人社)です。