2018年04月19日「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 かつて、BBC「偉大な英国人」投票で1位になった人物ですね。英国首相にして、作家としてはノーベル文学賞受賞。しかも戦時内閣を率いて、ズタボロ英国を勝利に導いた人物ですから、そりゃ1位になりますわな。

 ま、チャーチルがいなければ連合国の勝利はなかったでしょうし、だからこそ、彼さえいなければ日本の敗戦もなかったと思います。

 この男こそが、不戦中立法が成立したばかりのアメリカを戦争に誘い込んだ張本人。直前まで日本との戦争などありえない、と考えていたアメリカ人が、対日参戦へと世論をいっきに換えさせたわけですからね。

 日本にとっては天敵そのもの。

 オランダ、ベルギー、フランスを打破し、いよいよ英国侵略に乗り出そうとするヒトラーの勢いを止められない。最後の砦が英国でした。

 フランス国内にいる英国軍はドイツに包囲され、風前の灯火。陸軍を失う英国は、わが国は海軍国だ、と言い張っても負け惜しみにしか聞こえませんわな。
 フランスを呑み込んだドイツは、フランスの艦隊を従えてドーバー海峡を渡ってくるに決まってます。


第90回アカデミー主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞(辻一弘他2名)受賞の快挙。

 現状を打破するにはアメリカをなんとしても巻き込まなければ・・・。

 内閣全員がドイツとの交渉に臨もうと、とうていドイツが呑むはずもない条件を覚書に書き込んでいた時、チャーチルは一世一代の演説をします。

 「ヤツは言葉を武器に戦場に乗り込んだのさ」という外相ハリファクスの言葉は深いね。

 あきらめの悪いヤツでなければ危機は突破できんわな。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「世界を動かす【国際秘密力】の研究 トランプ大統領のパフォーマンスは《隠された支配構造》をえぐり出す 前編」(ベンジャミン・フルフォード・クリス・ノース著・1,960円・ヒカルランド)です。