2018年08月14日金価格の本格的反転はいつか?
「トルコリラ・ショック」で世界的に同時株安となってますけど、アメリカ人牧師スパイを解放すれば、トルコリラは落ち着くんでしょうか。
トルコリラ暴落、ドル高円高で世界的株安。8月に大調整があれば年末に株価高騰と以前書きましたが、どんな形でも8月に1〜2割は下げて欲しい。
というわけで、ここんところの株式下落は想定内です。
さて、いつものように、連載してる有料サイトの原稿を1日遅れでアップします。ほら、あちらは莫大な原稿料じゃないっすか。1日遅れでも役立つと思うよ。
今回は「真夏の怪談」をご披露したいと思います。本気にしないでお読みください。
相変わらずの低空飛行。金価格は1トロイオンス1200ドル切りも視野に入ってきました。「トルコリラ・ショック」でドル円為替も株式市場も乱高下。こんなときに「まさかの金」が下落ですよ。
真夏に日米ともに株価は下落。金は大幅下落で1220ドルを切る始末。昨日は「1200ドル」すれすれまで下落。もはや「まさかの金」より「まさかのドル」です。VIX指数とドル指数だけがじりじり上昇しています。
米中貿易戦争でも「まさかの金」は反転しませんでした。人民元安=ドル高にしたい中国がせっかく集めてた金を北米市場で売却(ロシアは米国債から金へとシフト)してたからですね。
さて、前回、為替についてこんなことを書きました。
1安倍3選までは円安(9月25日?)。
2アメリカの中間選挙(11月6日)以降はドル安。
3FRBは利上げから利下げに転換するか、利上げ停止、あるいは利上げ幅縮小(0.1%とか)となる。
株価にしても為替にしても原則的には「市場」が決めます。いかなる政権といえども、中央銀行の独立性を冒したことはありません。
しかし、意向をアナウンスしたり、注文、牽制、要請した大統領は何人もいます。メディアを使ってみえみえの圧力をかけたニクソンもいれば、先進国の首脳をニューヨークに集めて堂々と「ドル高是正」へ圧力をかけたレーガンもいます。
いま、市場を振り回している「トランプリスク」の張本人はといえば、ツイッターで「利上げ牽制(利下げ、利上げ停止、利上げスピード抑制)」をしています。巡航速度に少しブレーキをかけるだけでも市場には「中止」と同じ効果があります。
もちろん、FRBはトランプの忖度などしないでしょうが、次回FOMC(9月25日・26日。11月度は中間選挙の直後に開催)で「利上げ」という巡航速度を変えることはホントにないのでしょうか?
もし、この利上げ巡航速度に狂いが生じるようなことがあれば、長期金利と基本的には逆相関にある金価格は反発します。
数々のリスクを振りまいてきたトランプですから、「利上げ巡航速度」に変化がないとは言えません。
たとえば、アメリカの中間選挙投票日(11月6日)前後には「北朝鮮有事」が急速にクローズアップするかもしれませんし、本命ともいうべき、イスラエルの天敵イランとの有事が開始されるかもしれません。
中間選挙は下院全員、州知事そして上院議員の3分の1が改選となります。いうよりトランプの信任投票でしょ。
トランプはこの中間選挙に政治生命を賭けています。票田掘り起こしのためにせっせと「闘う大統領」を演じる毎日です。
この政治劇で、いちばんのリスク=チャンスは「第2のオサマ・ビン・ラディン」の乱入でしょうか。
「9.11」によってブッシュは堂々とイラク参戦。支持率を上げました。とうのイラクはフセイン時代よりも混乱し、いまでも相変わらず混沌としていますが、原油利権は殺されたフセインが利権を譲ったフランスや中国ではなく、アメリカの手に渡り、さらに決済通貨はユーロからドルへとリセットされてしまいました。
これが目的だったことはいまや、だれもが知っています。アメリカのネオコンたちがフセインにかけた容疑は何一つなかったのですから(おそらく、米軍特殊部隊に殺された「オサマ・ビン・ラディン」も無実だったのでしょう)。
わが国ではブッシュというよりネオコンの協力者である首相(当時)が世界でいちばん最初にイラク参戦を認めたのですが、同じミスを冒した英国首相トニー・ブレア(当時)が糾弾されたのとはちがって、日本国民は相変わらず「ヒーロー扱い」です。元首相の子息など、来月の総裁選ではどの候補者より人気があるのですから呆れるばかりです。
再選を確実なモノにしたいトランプ。中間選挙までにかつての「オサマ・ビン・ラディン」が現れないともかぎりません。軍産複合体のネオコンはイランと戦争したい。いつまでも対立したい、中東に利権を残しておきたい。
いずれネオコンをぶっ潰したいトランプにしても、いま仕掛けるのは時期尚早。もっと基盤を固めてから、と考えているはず。
けど、トランプのスポンサーが許すかどうか。だから、「攻撃するぞ!」つう態度だけは演じなくちゃならんわけで。
トランプは5月14日、在イスラエル大使館をエルサレムに移転しましたが、その5日前にイランとの核合意を破棄しました。どちらもスポンサーを「忖度」してのこと。
イランがこの世にある限り枕を高くして寝られない。だからイランを殲滅したい、つうきわめて強力な勢力があります。
エレドアンもプーチンも完璧に正しい。トランプも百も承知。中間選挙に向け、支持率を上げるためにもトランプは戦争屋たちとディールかな。。。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「深ぼり京都さんぽ」(グレゴリ青山著・1,080円・集英社)です。
トルコリラ暴落、ドル高円高で世界的株安。8月に大調整があれば年末に株価高騰と以前書きましたが、どんな形でも8月に1〜2割は下げて欲しい。
というわけで、ここんところの株式下落は想定内です。
さて、いつものように、連載してる有料サイトの原稿を1日遅れでアップします。ほら、あちらは莫大な原稿料じゃないっすか。1日遅れでも役立つと思うよ。
今回は「真夏の怪談」をご披露したいと思います。本気にしないでお読みください。
相変わらずの低空飛行。金価格は1トロイオンス1200ドル切りも視野に入ってきました。「トルコリラ・ショック」でドル円為替も株式市場も乱高下。こんなときに「まさかの金」が下落ですよ。
真夏に日米ともに株価は下落。金は大幅下落で1220ドルを切る始末。昨日は「1200ドル」すれすれまで下落。もはや「まさかの金」より「まさかのドル」です。VIX指数とドル指数だけがじりじり上昇しています。
米中貿易戦争でも「まさかの金」は反転しませんでした。人民元安=ドル高にしたい中国がせっかく集めてた金を北米市場で売却(ロシアは米国債から金へとシフト)してたからですね。
さて、前回、為替についてこんなことを書きました。
1安倍3選までは円安(9月25日?)。
2アメリカの中間選挙(11月6日)以降はドル安。
3FRBは利上げから利下げに転換するか、利上げ停止、あるいは利上げ幅縮小(0.1%とか)となる。
株価にしても為替にしても原則的には「市場」が決めます。いかなる政権といえども、中央銀行の独立性を冒したことはありません。
しかし、意向をアナウンスしたり、注文、牽制、要請した大統領は何人もいます。メディアを使ってみえみえの圧力をかけたニクソンもいれば、先進国の首脳をニューヨークに集めて堂々と「ドル高是正」へ圧力をかけたレーガンもいます。
いま、市場を振り回している「トランプリスク」の張本人はといえば、ツイッターで「利上げ牽制(利下げ、利上げ停止、利上げスピード抑制)」をしています。巡航速度に少しブレーキをかけるだけでも市場には「中止」と同じ効果があります。
もちろん、FRBはトランプの忖度などしないでしょうが、次回FOMC(9月25日・26日。11月度は中間選挙の直後に開催)で「利上げ」という巡航速度を変えることはホントにないのでしょうか?
もし、この利上げ巡航速度に狂いが生じるようなことがあれば、長期金利と基本的には逆相関にある金価格は反発します。
数々のリスクを振りまいてきたトランプですから、「利上げ巡航速度」に変化がないとは言えません。
たとえば、アメリカの中間選挙投票日(11月6日)前後には「北朝鮮有事」が急速にクローズアップするかもしれませんし、本命ともいうべき、イスラエルの天敵イランとの有事が開始されるかもしれません。
中間選挙は下院全員、州知事そして上院議員の3分の1が改選となります。いうよりトランプの信任投票でしょ。
トランプはこの中間選挙に政治生命を賭けています。票田掘り起こしのためにせっせと「闘う大統領」を演じる毎日です。
この政治劇で、いちばんのリスク=チャンスは「第2のオサマ・ビン・ラディン」の乱入でしょうか。
「9.11」によってブッシュは堂々とイラク参戦。支持率を上げました。とうのイラクはフセイン時代よりも混乱し、いまでも相変わらず混沌としていますが、原油利権は殺されたフセインが利権を譲ったフランスや中国ではなく、アメリカの手に渡り、さらに決済通貨はユーロからドルへとリセットされてしまいました。
これが目的だったことはいまや、だれもが知っています。アメリカのネオコンたちがフセインにかけた容疑は何一つなかったのですから(おそらく、米軍特殊部隊に殺された「オサマ・ビン・ラディン」も無実だったのでしょう)。
わが国ではブッシュというよりネオコンの協力者である首相(当時)が世界でいちばん最初にイラク参戦を認めたのですが、同じミスを冒した英国首相トニー・ブレア(当時)が糾弾されたのとはちがって、日本国民は相変わらず「ヒーロー扱い」です。元首相の子息など、来月の総裁選ではどの候補者より人気があるのですから呆れるばかりです。
再選を確実なモノにしたいトランプ。中間選挙までにかつての「オサマ・ビン・ラディン」が現れないともかぎりません。軍産複合体のネオコンはイランと戦争したい。いつまでも対立したい、中東に利権を残しておきたい。
いずれネオコンをぶっ潰したいトランプにしても、いま仕掛けるのは時期尚早。もっと基盤を固めてから、と考えているはず。
けど、トランプのスポンサーが許すかどうか。だから、「攻撃するぞ!」つう態度だけは演じなくちゃならんわけで。
トランプは5月14日、在イスラエル大使館をエルサレムに移転しましたが、その5日前にイランとの核合意を破棄しました。どちらもスポンサーを「忖度」してのこと。
イランがこの世にある限り枕を高くして寝られない。だからイランを殲滅したい、つうきわめて強力な勢力があります。
エレドアンもプーチンも完璧に正しい。トランプも百も承知。中間選挙に向け、支持率を上げるためにもトランプは戦争屋たちとディールかな。。。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「深ぼり京都さんぽ」(グレゴリ青山著・1,080円・集英社)です。