2018年09月21日樹木希林さんの映画「あん」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 忘れないうちに・・・明日は「ぴよこちゃん倶楽部」「中島孝志の銘柄研究会」です。メンバーはご参集ください。。。


いまのとこ最高値更新してるんだけど。。。


 弱い人しか弱い人の苦しみはわからない。
 はたしてそうでしょうか? 現実を見れば、弱い人がより弱い人を苦しめていることがたくさんあります。

 けど、それも一部しか見てないだけかもしれません。弱い人は弱い人のことを慮っています。なにしろ自分のことですから。。。

 「あん」て映画ご存じ? 樹木希林さんが主演した映画なんすけどね。『万引き家族』と『海街diary』は見たけどって?


モッくんの娘さん(内田伽羅さん))も共演。樹木希林さんの孫っすね。

 この映画には弱い人しか出てきません。みな、なにかしら、苦しみ、哀しみ、悩みを抱えています。けどその中で樹木希林さんが演じる徳江さんだけは病気と偏見を超えて淡々と生きているのです。


鉄のような強さはなくても竹のような強さで十分でしょ。

 「働かせてちょうだい」
 「200円でいいわ。時給」
 「ガワはまあまあだけど餡がねえ」
 「これ食べてみて」

 1度は捨てた餡ですけど、気になって舐めてみた。思わず食べてみた。凄い!

 どら焼き屋には学校帰りの女子高生が遊びに来ます。
 「美味しくなったね。腕上げたね」

 「なんでも好きなことをやゆのなさい。生きているんだから」
 「いいわねえ。若いって」
 女子高生たちと徳江は楽しく会話します。

 開店前から行列ができる店になってしばらくは繁盛します。しばらくはね・・・。

 「私も働きたかったわ」と徳江の友人(市原悦子さん)の羨ましそうな顔。

 なんのために生まれたの? なんのために生きてるの?
 なにかの役に立つの? 役に立ちたいの?
 はい、役に立ちたいです!

 あまりにも悲しすぎて、見ているこちらの心が火傷しそうだけど、存在してくれるだけでいい、顔を見られるだけで幸せだから。

 自分を見捨てない。なにかの本のどこかに何回か書いたことがありますけど、この世でいちばん強いのは自分で自分を励まし続けられる人です。他人を励ますなんて簡単ですから。でも、自分を励ますのは難しいですよーー。

 「味方」であるはずの「自分」が、いちばん最初に「自分」を見捨ててしまうことがなんと多いか。

 最期まで自分を見捨てない。


 さてさて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は明日の「ぴよこちゃん倶楽部」のゲスト講師の最新刊=「現役大学教授が実践している 堅実で科学的な株式投資法」(榊原正幸著・1,728円・PHP)です。