2018年11月04日必見!超お勧め!「昭和元禄落語心中」
カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」
ま、漫画でもアニメでも大ヒットしてたんすから、いまさらドラマ化されたからって、と思ってたんすけど、やっぱ、違うね。
人間の生身の演技てヤツはね。
いまね、落語ブームなんすよ。大昔、お笑い四天王なんてのがいましてね。テレビじゃ大正テレビ寄席。それに続く落語のスターがずらり。で、夕方は笑点。
50年くらい前の話。
それがピーク。あとは凋落していきます。
久しぶりにブームになったのがこれまたテレビ『タイガー&ドラゴン』つうクドカンさん脚本のドラマ。若い女性が寄席に押しかけました。
「ねえ、長瀬君はいつ出るの?」
「あれはドラマだから」
「でも、長瀬君とか岡田君みたいな噺家いるんでしょ?」
「当たり前よ。テレビはウソつかないでしょ?」
「ウッソー。長瀬君とダンチじゃなーい。ダサいのばっか」
「なにあれ。羽織にワッペン貼ってる!」
バーカ、テレビほど嘘つきのメディアはないっつうの。報道もフェイクばっか。つうか、フェイクとご本人たちも気づいてないんじゃね?
で、いま、またまた落語ブームなわけ。ちょいと違うのは客の質がかなり高い。とくに女子の落語通がめちゃ多い。目利きでっせー。「楽女」でんな。
先物買いつうか青田刈りつうか、「この噺家は伸びる!」と見抜くとせっせせっせと寄席に独演会に小さな芝居小屋まで、あちこちに通い詰めます。しかも、噺家だけじゃなくて、先日、お話したように歌舞伎はもちろん講談、浪曲、大道芸までカバーしとるわけっすよ。
そのうち、奇術のマギー隆司師匠あたりのおっかけが出てきたら世も末だな、いえいえ、エンタ文化もいよいよ成熟期か、と思いますけどね。
人生棒に振ってもよござんす。落語のためなら。落語と心中するなんざ、あたしの本望でさ。
さて、岡田将生さん演じる有楽亭菊比古の色気はさすがに惚れ惚れしますけど、助六を演じる山崎育三郎さん、いいっすねえ。以前、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(帝劇)のアルフレート役が初見ですけど、巧いなあ、と思ったけど、噺家役も堂に入ってじゅ>
前半の「陽」から、育ての親であり憧れの師匠の名跡「八雲」を襲名できずに破門されちまってから、悲劇的な最期を迎えるなど後半の「陰」への転換。
こりゃ菊比古を喰っちまうな、と心配する必要はないっす。つうのも、菊比古=八雲も波瀾万丈なのよ。
菊比古が一皮剥ける『死神』を教えるのは木村家彦兵衛。このパン屋さんみたいな噺家を喬太郎さんが演じてるわけ。
馴染みのバーで喬太郎さんと。
「教えてやろうか」「教えてやろうか」という死神のセリフ。これを何度も何度も繰り返し叩き込まれますけど、「真打ち」と引き替えに、「あんた、愛する女を捨てられるのかい?」「「死神になれるのかい?」という問いなんでしょうな。
ドラマの落語監修は喬太郎さん。役者としても八雲に影響を与える役。なかなかっす。
いずれにしても、漫画もアニメも必見ですし、もち、ドラマも見るべしです。
人間の生身の演技てヤツはね。
いまね、落語ブームなんすよ。大昔、お笑い四天王なんてのがいましてね。テレビじゃ大正テレビ寄席。それに続く落語のスターがずらり。で、夕方は笑点。
50年くらい前の話。
それがピーク。あとは凋落していきます。
久しぶりにブームになったのがこれまたテレビ『タイガー&ドラゴン』つうクドカンさん脚本のドラマ。若い女性が寄席に押しかけました。
「ねえ、長瀬君はいつ出るの?」
「あれはドラマだから」
「でも、長瀬君とか岡田君みたいな噺家いるんでしょ?」
「当たり前よ。テレビはウソつかないでしょ?」
「ウッソー。長瀬君とダンチじゃなーい。ダサいのばっか」
「なにあれ。羽織にワッペン貼ってる!」
バーカ、テレビほど嘘つきのメディアはないっつうの。報道もフェイクばっか。つうか、フェイクとご本人たちも気づいてないんじゃね?
で、いま、またまた落語ブームなわけ。ちょいと違うのは客の質がかなり高い。とくに女子の落語通がめちゃ多い。目利きでっせー。「楽女」でんな。
先物買いつうか青田刈りつうか、「この噺家は伸びる!」と見抜くとせっせせっせと寄席に独演会に小さな芝居小屋まで、あちこちに通い詰めます。しかも、噺家だけじゃなくて、先日、お話したように歌舞伎はもちろん講談、浪曲、大道芸までカバーしとるわけっすよ。
そのうち、奇術のマギー隆司師匠あたりのおっかけが出てきたら世も末だな、いえいえ、エンタ文化もいよいよ成熟期か、と思いますけどね。
人生棒に振ってもよござんす。落語のためなら。落語と心中するなんざ、あたしの本望でさ。
さて、岡田将生さん演じる有楽亭菊比古の色気はさすがに惚れ惚れしますけど、助六を演じる山崎育三郎さん、いいっすねえ。以前、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(帝劇)のアルフレート役が初見ですけど、巧いなあ、と思ったけど、噺家役も堂に入ってじゅ>
前半の「陽」から、育ての親であり憧れの師匠の名跡「八雲」を襲名できずに破門されちまってから、悲劇的な最期を迎えるなど後半の「陰」への転換。
こりゃ菊比古を喰っちまうな、と心配する必要はないっす。つうのも、菊比古=八雲も波瀾万丈なのよ。
菊比古が一皮剥ける『死神』を教えるのは木村家彦兵衛。このパン屋さんみたいな噺家を喬太郎さんが演じてるわけ。
馴染みのバーで喬太郎さんと。
「教えてやろうか」「教えてやろうか」という死神のセリフ。これを何度も何度も繰り返し叩き込まれますけど、「真打ち」と引き替えに、「あんた、愛する女を捨てられるのかい?」「「死神になれるのかい?」という問いなんでしょうな。
ドラマの落語監修は喬太郎さん。役者としても八雲に影響を与える役。なかなかっす。
いずれにしても、漫画もアニメも必見ですし、もち、ドラマも見るべしです。