2006年01月05日今年は戌年だぁ!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 実質的には、これがプログの書き初めになります。
 今日は職場でもお酒を用意して、まずはお屠蘇で乾杯。得意先には新年の挨拶回り・・・仕事モードに切り替わるのは明日から、って人が多いでしょうね。
 そんな甘くない? 元旦から働いてるよって人もいますか。失礼しました。
 参考までに、毎年、私の正月は2月。大晦日も元旦もないの。お仕事、お仕事。気分は受験生と一緒です。頑張れ、受験生! 日々是決戦! わしゃ代々木ゼミナールの回し者か。
 
 さて、正月、どっかのテレビ番組で「ハチ公物語」やると思ってたんですが、やりませんでしたね。やっぱ、DVDが年末に新発売されたんで営業妨害になるからでしょうかね。
 ほら、今年、戌年でしょ。「大奥」「里見八犬伝」止まりかぁ。「南極物語」もやんなかったのかな。

 昨年末、神山征二郎さんと自由の森学園の音楽祭に行ったとブログでご報告しました。翌日、DVDが発売されたんですよ。この「ハチ公物語」って映画も、彼が撮ってるんです。
 戦後の松竹映画のナンバーワン動員記録がこれ。それだけに、ホントはもっと早く発売されるはずだったんですけどね。そこはこの世界、いろいろありますから。
 「ちょうど戌年だし」ってんで、急遽、決まったみたいですね。

 ハチ公物語は実話です。
 主人亡き後でも、いつものように渋谷駅に迎えに来ます。事情を知る人たちは温かい目でハチ公を眺めてました。
 もちろん、野良犬として石を投げる人もいましたよ。毎日、渋谷駅に来るのだって、「たんなる条件反射だ」「焼き鳥、もらえるからだ」とかね。
 いつの時代にも、そんな見方しかしない人はいます。犬はやっぱり犬だもの・・・とかね。でも、こういう表面的な理解しかできない人にかぎって、新聞にハチ公が美談として取り上げられるとコロッと変わって、一躍、忠犬扱い。

 事実はどちらでもいいと思うんですね。
 だって、同じものを見ても、理解のしかたは人の数だけ分かれるからね。「人は事実の世界には生きていない。その事実をどう理解するか、解釈の世界に生きている」と哲学者フッサールは述べてる通りです(現象学)。

 「どちらが正しいか間違いか」より、「どちらが心豊かになれるか」という視点で生きていけたらなぁと思います。

 いま、国立科学博物館に剥製として残ってます(身体は東京帝大農学部のご主人と一緒に墓地で眠ってますけどね)。