2006年01月06日あなたの大切にしているものは何ですか?
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
仕事に疲れるとね、気分転換したいよね。
私の場合はバーに行くか、映画にします。なんたって、ここは本牧でしょ。映画はMOVIXがあるし、バーは日本一密度が濃いじゃん。
それにレイトショーだと、1200円。毎週火曜はメンズデー。これは1000円だもの。リーズナブルでしょ。
ということで、今日は「ALWAYS 3丁目の夕日」にしました。
ハリウッドもいいけど、こういう日本らしい映画もいいね。
夕日かぁ。
見てないね。朝陽は見るけどね、ほら、朝、早いから。
けど、夕日は見ない。しばらく見てない。いつからかなぁ。
たぶん、10年以上、見てない。海外に行くと、朝陽、夕陽は意識して見ようとするけど。日本では見てない。
哀しいね、これは。ゆゆしき問題だと思うよ。けど、周囲はビルばっかしだもの。無理ないよなぁ。
良かったな、この映画。12月に見とけば良かった。
舞台は昭和33年の東京。私、どんぴしゃ、この世代です。だから、「うん、あるある」「そうそう、これこれ」と時代の匂いが伝わってくるんだな。
わが家でもテレビに白い幕、張ってたもの。
「ジャジャジャーン。さぁ、これからテレビの登場です」
テレビが主役なの。あの頃は民主主義じゃなくて、テレビ中心主義だったのよ。
近所からみんな見に来たんだもん。小さな小さなコミュニティ。
「近所でも評判のお金持ち」と言われたわが家ですら、テレビ買ったのは私が4歳の時だったな。
テレビ屋さんにいくと、ズラッとあるわけだ。どれもチャネルはカチャカチャ回す方式だったの。
その時。お坊っちゃまの目に飛び込んできたのは、ボタン式。
わかる?
1〜12チャネルまでボタンで押すんだよ。6チャン見てたら、どっちまわりのほうがNHKに近いかなんて、いちいち考えなくていいの。まっ、デジタルっつうかなんつうか。
「麻呂はこれにするわいな!」と、爺に命じたそうな。
オート三輪、駄菓子、フラフープ、漫画、ラムネ、コーラ、たらいの西瓜、氷の冷蔵庫、力道山・・・。団塊世代ならわかるだろうな(私は団塊の10年後だから、もう冷蔵庫は電気だったけど)。
原作は西原良平さんの「夕焼けの詩・3丁目の夕日」(ビッグコミックオリジナル・小学館)。この人、団塊世代だからさ。
短気だけど、情の厚い鈴木さん(堤真一さん)。家業は鈴木オートという小さな自動車修理工場。そこに青森から集団就職で女の子がやってきます。
駄菓子屋の茶川竜之介(吉岡秀隆さん)は東大卒の芥川賞候補作家。けど、いまは少年漫画の原作で糊口を凌ぎ、ムダに小説を投稿する毎日。ある日、この人、飲み屋の女将ヒロミ(小雪さん)に頼まれて、身寄りのない少年古行淳之介を預かります。
この子と鈴木さんの1人息子が同級生。そこから、なんとも切なくて淡い物語がはじまります。
「もはや戦後ではない」と経済白書が書くのは、この3年後。戦後、懸命に生きてた日本人が、ようやく自信を取り戻しそうになった頃。「明日は今日より良くなってる」という予感があったと思う。
「文学」とあだ名される茶川の大切にしたもの。鈴木オートの社長が大切にしたもの。みんな、小さな幸せを大切にしてた時代。
それにしても、味のある俳優がズラリ。けど、子役にみんな喰われちゃったねぇ。
この団塊世代が、2007年からオフィスから消えてなくなります。そしたら、仕事はどう変わる? 日本経済はどうなる? 株価は?
そんな疑問にズバリ答える「近未来透視図」を昨日から「日刊ゲンダイ」で連載してます。読んでね。
私の場合はバーに行くか、映画にします。なんたって、ここは本牧でしょ。映画はMOVIXがあるし、バーは日本一密度が濃いじゃん。
それにレイトショーだと、1200円。毎週火曜はメンズデー。これは1000円だもの。リーズナブルでしょ。
ということで、今日は「ALWAYS 3丁目の夕日」にしました。
ハリウッドもいいけど、こういう日本らしい映画もいいね。
夕日かぁ。
見てないね。朝陽は見るけどね、ほら、朝、早いから。
けど、夕日は見ない。しばらく見てない。いつからかなぁ。
たぶん、10年以上、見てない。海外に行くと、朝陽、夕陽は意識して見ようとするけど。日本では見てない。
哀しいね、これは。ゆゆしき問題だと思うよ。けど、周囲はビルばっかしだもの。無理ないよなぁ。
良かったな、この映画。12月に見とけば良かった。
舞台は昭和33年の東京。私、どんぴしゃ、この世代です。だから、「うん、あるある」「そうそう、これこれ」と時代の匂いが伝わってくるんだな。
わが家でもテレビに白い幕、張ってたもの。
「ジャジャジャーン。さぁ、これからテレビの登場です」
テレビが主役なの。あの頃は民主主義じゃなくて、テレビ中心主義だったのよ。
近所からみんな見に来たんだもん。小さな小さなコミュニティ。
「近所でも評判のお金持ち」と言われたわが家ですら、テレビ買ったのは私が4歳の時だったな。
テレビ屋さんにいくと、ズラッとあるわけだ。どれもチャネルはカチャカチャ回す方式だったの。
その時。お坊っちゃまの目に飛び込んできたのは、ボタン式。
わかる?
1〜12チャネルまでボタンで押すんだよ。6チャン見てたら、どっちまわりのほうがNHKに近いかなんて、いちいち考えなくていいの。まっ、デジタルっつうかなんつうか。
「麻呂はこれにするわいな!」と、爺に命じたそうな。
オート三輪、駄菓子、フラフープ、漫画、ラムネ、コーラ、たらいの西瓜、氷の冷蔵庫、力道山・・・。団塊世代ならわかるだろうな(私は団塊の10年後だから、もう冷蔵庫は電気だったけど)。
原作は西原良平さんの「夕焼けの詩・3丁目の夕日」(ビッグコミックオリジナル・小学館)。この人、団塊世代だからさ。
短気だけど、情の厚い鈴木さん(堤真一さん)。家業は鈴木オートという小さな自動車修理工場。そこに青森から集団就職で女の子がやってきます。
駄菓子屋の茶川竜之介(吉岡秀隆さん)は東大卒の芥川賞候補作家。けど、いまは少年漫画の原作で糊口を凌ぎ、ムダに小説を投稿する毎日。ある日、この人、飲み屋の女将ヒロミ(小雪さん)に頼まれて、身寄りのない少年古行淳之介を預かります。
この子と鈴木さんの1人息子が同級生。そこから、なんとも切なくて淡い物語がはじまります。
「もはや戦後ではない」と経済白書が書くのは、この3年後。戦後、懸命に生きてた日本人が、ようやく自信を取り戻しそうになった頃。「明日は今日より良くなってる」という予感があったと思う。
「文学」とあだ名される茶川の大切にしたもの。鈴木オートの社長が大切にしたもの。みんな、小さな幸せを大切にしてた時代。
それにしても、味のある俳優がズラリ。けど、子役にみんな喰われちゃったねぇ。
この団塊世代が、2007年からオフィスから消えてなくなります。そしたら、仕事はどう変わる? 日本経済はどうなる? 株価は?
そんな疑問にズバリ答える「近未来透視図」を昨日から「日刊ゲンダイ」で連載してます。読んでね。