2006年01月24日どうなる?ホリえもん!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ゲームは終わった・・・のかな?
 これじゃ、明智光秀もびっくりだね。人生、ジェットコースター。日テレの「波瀾万丈」にすぐにでも出られそうですな。

 さて、ホリえもんの逮捕。どう聞きました?
 で、どう読みました?

 証券取引法違反でしょ? ライブドア(マーケティング)の株価を上げるために、赤字決算を架空の数字を挙げて黒字化。つまり、粉飾決算、偽計容疑ですな。
 カネボウもそうだけど、今回の場合、その影響力は大きかった。
 一般投資家にしてみれば、ライブドア(グループ)の株式は「ドリームチケット」よ。あれだけ乱高下する株式は、ある意味、魅力もある。投資家はホリえもんと一緒に夢を見たと思うよ。
 だから、あれだけ「1人バブル」が膨らんだわけじゃない?
 粉飾というか、数字のトリックで株価を上げ、その膨らんだ時価総額を背景に、買収を仕掛けていく・・・。ひと言でいえば、一般投資家の夢を喰って生きてきた「バク」だったんだな。

 グループの株価だけはどんどん膨らんでいくからね。いずれバブルが崩壊するわけだけど、3年後に世界一になった段階で、この「錬金モデル」を修正するつもりだったんかね。
 それとも、これは永遠に儲かる公式として伝家の宝刀だと錯覚したのでしょうか?
 デイトレーダーを中心に、一般投資家は大変でしょう。すってんてんという人も少なくないのでは?

経営は錬金ゲームじゃなかったね。

 フジテレビの含み損は100億円とか。今後、もっと損失は増えるかもしれない。今回の件でいちばん喜んだのは、この人たちでしょうな。これでコンビを解消できるって。
 いずれにしても、経営者不在ではこの手のネットビジネスは厳しいよ。ライブドアの身売りが現実味を帯びてきたね。
 外資系企業が飲み込むのか、それともフジテレビが飲み込んでしまうのか。はたまた、楽天が買収するのか(たぶん、外資系ファンドだと思うけど)。外野はうるさいよね。

 それにしても、財界といってもたかが知れてますな。「今どきのお偉いさんは・・・」って叱りたくなるね。ゴルフの会員権じゃないんだから、人物、見識とか、数字に見えない部分をとくと吟味すべきなんじゃないの。
 けど、そんなことしたら、だれもいなかったりして・・・。

 バカな野党は鬼の首でもとったかのように、ホリえもんを事実上担いだ自民党を攻撃してるけど、これはお門違いでしょ。ホリえもんに相手にされなかった政党が大きな顔をしてはいけません。だから、有権者から相手にされないんだと思うよ。
 野党が追及すべきは「税金問題(財政改革)」「公務員改革(行政改革)」・・・そして「耐震偽装問題」「外務省職員自殺問題」じゃないかな。もっと本線で対決してほしいな。

 塀の中に入っても、ホリえもんは元気で頑張って欲しいね。あだ花とはいえ、彼の果たした役割は大きいよ。油断してる経営者に緊張感を走らせたわけだから。
 けど、会社って、株主のものでも消費者のものでもなくて、仲間のものだと私は思うのよ。この点、M&Aに懸命な会社はデリケートに考えてもらいたいね。
 電力王松永安ェ衛門さんじゃないけど、塀の中に入ってようやく3分の1人前だってさ。ホリえもんは、今後、いくらでもカムバックできるよ。