2006年02月06日「哀愁の中間管理職 サバ課長」  花村夢之丞著 800円 実業之日本社

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 変な本、つうか、4コマ・1コマの漫画に短い警句がずらり。評判になった「キッパリ!」よりも歴史はあんのよ。

 けど、登場人物からして変。
 主人公は「サバ課長」。サバって、そう、海にいるあのサバ。サバがスーツ着てネクタイしてる。
 で、この人(魚か?)、某中小企業の管理職。だけど、上下関係の板挟みに苦しむことも無く、日々まったりと過ごす羨ましい人物(魚か?)。
 年齢?
 40歳前後ちゃう? 脂がのってます(サバだけに? うひぉひぉ)。
 出身地?
 大分県(それじゃ、関サバだろが!)。
 趣味?
 クラシック音楽鑑賞、読書、ひたすら食べる、寝ること。時々、魚釣りもする。
 夢?
 水中でも『鬼平犯科帳』の続きが読めるようになったらなぁ。

 で、このオフィスには個性ある脇役がたくさん登場してます。
 ネコ社員、モヤシ君、ひつじさん(社内のマドンナ)、ロボット君、あんこうママ(バー深海魚のママね)などなど。

 サバ課長って、元々、フリーペーパーに掲載されてたのがOLの間で評判になって、いま、ケータイの待受画面で毎日配信されてるキャラなのね。

 七夕。みんなが短冊にいろいろ望みを書いているわけ。
 モヤシ君の短冊を見ると・・・「みんなの願いが叶わないように!」だってさ。
 他人の不幸は密の味ってね。
 にやり、クスリの連発。
 「いるいる、こんな上司、絶対いる」という典型がサバ課長。
 嫌な上司に悩んでる人、人間関係で辛い人、サバ読んですっきり! 200円高。