2006年03月12日ゼロ金利を解除しろよ!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

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 「日銀が総量規制緩和を解除!」
 新聞の一面トップですね。けど、「なに、これ?」って人も少なくなかったんじゃないかなぁ。変な日本語だもの、もっとわかり易く言わなくちゃわかんないって。
 ひと言でいえば、「これから日銀は金融機関に対して貸し渋りをしますよ」ってことだよね。いままで、ジャブジャブ貸してたのよ。
 日銀て、一応、株式会社でしょ。ほら、三菱とか住友とか、たくさん銀行あんでしょ(私、三菱銀行の有料ウェブでずっと連載してますねん)。これらのお金、貸してんの。で、儲けてるわけ。
 日銀から銀行に貸し出してる「当座預金」のお金(残高)をめっちゃガンガン増やしてた。それを減らしまっせ、というわけね。

 けどさ、貸すといっても、ずっと借り手がいないまま開店休業じゃなかったっけ?

 「量的緩和」って、2001年3月からずっと実施されてたよね。デフレスパイラルに突っ込んじゃった日本経済を救う目的なのよね。
 バブル崩壊以降、ずっと金利0。それでも不況は続くわ、デフレからは脱却できないわ。価格破壊が進んだものね。
 で、日銀は金利政策を諦めちゃう。でもって、資金量をコントロールすることに転換しちゃうわけ。
 だけどさ、価格破壊って、たくさん売れたり、安く作れるとこ見つけたり、スケールメリットとかがあるから、どんどん安くなるのが普通なのよ。
 こういうことを、普通、「企業努力」っていうじゃない。企業努力をデフレと置き換えてもらいたくないよね? ものが安くなることはいいことなのよ。
 困るのは、不況。不景気、就職難、人心の乱れだよね。これって、未来に対する不安じゃない?

 で、いちばんの不安ってのは、やっぱ、「0金利」なんじゃないか?
 いま、銀行、サラ金が一人勝ちしてるのも、国民が本来享受すべき利息分をごっそりもってかれてるからだよね。にもかかわらず、金融機関はほんらいの仕事である企業融資へと使っていない。相変わらず、国債ばっかり買ってんでしょ。
 だから、この際、総量規制緩和解除云々なんてことより、「0金利解除」まで踏み込まなくちゃ。
 けど、日銀総裁は「150兆円失った」と言ってるけど、0金利解除については明言しなかったね。