2006年08月22日熱闘甲子園!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 37年ぶりの引き分け、再試合。早実と駒大苫小牧高校のゲームは手に汗握るものがありました。
 プロ野球よりも何倍もおもしろかったですね。なにより、「感動した!」という方が多いのでは?


駒大苫小牧の田中投手はプロ入りだろうね。斉藤投手は進学かな?

 三沢高校の太田投手を思い出した方も少なくなかったのでは?
 私もよく覚えてますよ。小学生でしたけど。この時、ヒーローになったのは太田投手だけで、相手チームの名前は記憶にありませんでした。残念ながら。
 その後、彼は近鉄に入団するわけですが、さしたる活躍もしないまま退団してしまいます。
 横浜高校のエースだった永川投手(故人)もそうでしたね。ヤクルトに入ったものの、まったく登板の機会を与えられないまま野球界を去りました。

 高校野球は華やかだし、純粋だし、一途だし、清々しいとだれもが思っています。その通りのドラマを選手が見せてくれます。ベストプレイをしていれば、自然とそうなるのでしょう。

 しかし、投手の負担があまりにも大きいのが高校野球の特徴です。
 地区予選から延々と1人で投げ続ける。引き分け再試合でも、早実の斉藤投手は1人で投げ抜きました(王監督も感激するはずですよ)。
 この一時期に集中して過度の負担をかけることが、彼らの投手生命にいいわけがありません。

 プロ入りするつもりがないならいいですよ。もしプロ入りするつもりなら、こんなスケジュールではあまりにも可哀想。
 「甲子園はショールーム」と、鵜の目鷹の目で選手をプロ球団のスカウト陣が見つめています。
 「できれば、予選で負けてくれたほうがいい」とスカウトはいいます。そうすれば、ほかのスカウトに知られることもないし、契約金が跳ね上がることもないし、なにより消耗品である肩に負担がかからなくてすむからです。

 「感動、感激」の裏に、投手生命がかかっていることを考えると、いくら予算の関係があろうと、休み無しで引き分け再試合を行うなど狂気の沙汰ですな。

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