2006年11月05日勝負あった!秋の新番組「オンナの戦い」
カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」
テレビ業界では、春と秋に番組の大幅改変がありますよね。だから、3月、10月は特別番組が多いわけ。で、各社とも目玉の新番組、とくにドラマの宣伝に全力を注ぎ込みますね。
だれも負ける試合をしたくない。けど、視聴率は残酷であり、公平だから、如実に勝ち組、負け組を明らかにしてしまいます。
このドラマというやつ、グライダーと一緒でいちばん最初にどこまで高く舞い上がれるかが勝負の決め手なのね。
ジェット機とはちがって、風というきわめてあてにならないもので飛ぶから、途中からぐっと上昇気流に乗ることなんてほとんど期待できないわけ。だから、改変期にはテレビ局は総力をあげて番宣に臨むわけでんな。
それにしても、この春からのドラマは酷かったねぇ。「これなら、オレが脚本書いてやるよ」というレベルが多かったもの。ただてさえドラマ離れが進んでるのに、さらに足を引っ張っちゃったようです。
それだけに、この秋は期待してたの。
で、次の通りにほぼ数字(視聴率)が固まってきました。不振なドラマでは途中でだれかに死んでもらうとか、ラブストーリーがいきなりサスペンスに切り替わっちゃうことなんてよくあるけど、もう動かないんじゃないかな(主演女優、敬称略)。
?21.6% Dr.コトー診療所2006(CX)蒼井優
?18.3% 14才の母(NTV)志田未来
?17.7% 僕の歩く道(CX)香里奈
?16.1% のだめカンタービレ(CX)上野樹里
?14.2% セーラー服と機関銃(TBS)長澤まさみ
?10.4% たったひとつの恋(NTV)綾瀬はるか
?10.3% 鉄板少女アカネ!!(TBS)堀北真希
? 8.5% 嫌われ松子の一生(TBS)内山理名
? 8.4% 役者魂! (CX)松たか子
? 8.0% だめんず・うぉ〜か〜(CX)藤原紀香
これからどんどん面白くなってくるんだよ。
初回は覗き見趣味もあるしご祝儀相場だから、視聴率は比較的高めになんだよね。けど、2回目でガクン、3回目でドッカーンと落ちるドラマも少なくありません(まっ、最初からダメなのもあるけど)。
テレビフリークの私が解説すると、たとえば、?は元々、高視聴率の番組だよ。漫画でも人気あったね。吉岡秀隆さん主演。そこに蒼井優という「フラガール」で評判をとった若手女優をもってきたことがいい意味で化学変化を起こしてます。従来の視聴者に、「えっ、どうなるんだろう?」という期待感を大いに抱かせるキャスティングです。これ、大勝利の法則ですよね。
?は企画の勝利。視聴率を維持、もしくは上がったとしたら、それは脚本の力。企画で当てるドラマの典型。「金八の二番煎じ」かもしれないけど、やる度胸ある?
?は女優はだれでもかまわない。剛くんのドラマだから。?は漫画はとんでもない大ヒットを飛ばしてるけど、正直、ドラマではせいぜい10%前後だと思ってました。完全に読み違い。
?は、まっ、このくらいは当然でしょ。いま、いちばん人気の女優だもの。筋はとってもくだらないの。バカらしくて見てられないまっ、私は必ず見てるけどね。理由? うーん。そのへんはいいじゃん(まさみちゃんの「優しい時間」の演技、とっても良かったなぁ)。
?ねぇ。これ、近所で撮影してんだよね。横浜元町のスター・ジュエリーの真ん前で撮影してんだ。亀梨君は山下町のちっぽけな工場の息子。で、綾瀬はるかは元町の宝飾店のお嬢様って役所。
今頃、身分違いの恋もないだろうに・・・。しかも、身分違いというなら、相手が宝石屋レベルじゃ話になんないだろう? 身分というのは金の多寡じゃないの。品格なのよね。元々、設定がださいんだよ。
じゃ、どうする?
たとえばさ、ホストに恋したお嬢様。2人は相思相愛。男は中高一貫の進学校を中退してホストの世界に飛び込むわけ。母親の借金返すために稼いでるんだ。「うちの財産が目当てだな!」と女の父親(ゼネコンのオーナー)から罵詈罵倒されて、結局、引き離されるの。
男は夜の仕事で軍資金作って、その後、ビジネス界に転身すんのさ。
この父親というのが実は汚い仕事で儲けてるわけ。政治家への賄賂とかね。で、男のビジネスも邪魔すんの。女の父親のビジネスとバッティングする中、自分の父親の死んだ原因がこの女の父親の計略にあることがわかんだよ。で、いままで夜の世界で培った人脈、金脈、女脈を駆使して、この男を追い込んでいくんだ・・・ダメかなぁ。「牡丹と薔薇」の帯でやってもいい内容だと思うんだけど。やっぱ、ダメ?
さて、この中でいちばん可哀想なのが堀北真希ちゃんかも。この子、「Always」でわかるとおり演技力あるもの。
けど、この脚本はいったいなんだ? そもそも、漫画はこんな内容だったっけ? ちとひでぇんじゃねぇか?
「嫌われ松子」ねぇ。映画も観たけど、この役ができる女優ってそうそういないのよ。キョンキョンという選択なかった? 「セーラー服」に出てるからダメか? 松嶋菜々子なら「ヤマトナデシコ」の桜子のようなノリで演じたかも。山口智子のカムバック作にしてもよかったよな・・・。
松たか子、今回は空振り。共演のキャスティングってむずかしいねぇ。
藤原紀香かぁ。スタイルもいいし、美人だし、なにより努力家だし・・・どうしてつまんないんだろう。「水10」で修行したらどうだろう?
参考までに、大河ドラマの視聴率は21.3%。「功名が辻(NHK)」仲間由紀恵ね。民放では「14.9% 渡る世間は鬼ばかり(TBS)泉ピン子」。
それと中高生向けのドラマが多い中(だって、原作は漫画ばっかだよ)、団塊世代にターゲットを絞った「12.1% [新]魂萌え! (NHK)」は健闘してた。高橋恵子、仁科亜季子は見てるだけで心が和む。全部観た。この2人は高校時代からファンだったんだ。
「18.2% 芋たこなんきん(NHK)藤山直美」は文句なくいいね。主演も脇もがっちし、脚本もいい。おもろいはずでんがな。
だれも負ける試合をしたくない。けど、視聴率は残酷であり、公平だから、如実に勝ち組、負け組を明らかにしてしまいます。
このドラマというやつ、グライダーと一緒でいちばん最初にどこまで高く舞い上がれるかが勝負の決め手なのね。
ジェット機とはちがって、風というきわめてあてにならないもので飛ぶから、途中からぐっと上昇気流に乗ることなんてほとんど期待できないわけ。だから、改変期にはテレビ局は総力をあげて番宣に臨むわけでんな。
それにしても、この春からのドラマは酷かったねぇ。「これなら、オレが脚本書いてやるよ」というレベルが多かったもの。ただてさえドラマ離れが進んでるのに、さらに足を引っ張っちゃったようです。
それだけに、この秋は期待してたの。
で、次の通りにほぼ数字(視聴率)が固まってきました。不振なドラマでは途中でだれかに死んでもらうとか、ラブストーリーがいきなりサスペンスに切り替わっちゃうことなんてよくあるけど、もう動かないんじゃないかな(主演女優、敬称略)。
?21.6% Dr.コトー診療所2006(CX)蒼井優
?18.3% 14才の母(NTV)志田未来
?17.7% 僕の歩く道(CX)香里奈
?16.1% のだめカンタービレ(CX)上野樹里
?14.2% セーラー服と機関銃(TBS)長澤まさみ
?10.4% たったひとつの恋(NTV)綾瀬はるか
?10.3% 鉄板少女アカネ!!(TBS)堀北真希
? 8.5% 嫌われ松子の一生(TBS)内山理名
? 8.4% 役者魂! (CX)松たか子
? 8.0% だめんず・うぉ〜か〜(CX)藤原紀香
これからどんどん面白くなってくるんだよ。
初回は覗き見趣味もあるしご祝儀相場だから、視聴率は比較的高めになんだよね。けど、2回目でガクン、3回目でドッカーンと落ちるドラマも少なくありません(まっ、最初からダメなのもあるけど)。
テレビフリークの私が解説すると、たとえば、?は元々、高視聴率の番組だよ。漫画でも人気あったね。吉岡秀隆さん主演。そこに蒼井優という「フラガール」で評判をとった若手女優をもってきたことがいい意味で化学変化を起こしてます。従来の視聴者に、「えっ、どうなるんだろう?」という期待感を大いに抱かせるキャスティングです。これ、大勝利の法則ですよね。
?は企画の勝利。視聴率を維持、もしくは上がったとしたら、それは脚本の力。企画で当てるドラマの典型。「金八の二番煎じ」かもしれないけど、やる度胸ある?
?は女優はだれでもかまわない。剛くんのドラマだから。?は漫画はとんでもない大ヒットを飛ばしてるけど、正直、ドラマではせいぜい10%前後だと思ってました。完全に読み違い。
?は、まっ、このくらいは当然でしょ。いま、いちばん人気の女優だもの。筋はとってもくだらないの。バカらしくて見てられないまっ、私は必ず見てるけどね。理由? うーん。そのへんはいいじゃん(まさみちゃんの「優しい時間」の演技、とっても良かったなぁ)。
?ねぇ。これ、近所で撮影してんだよね。横浜元町のスター・ジュエリーの真ん前で撮影してんだ。亀梨君は山下町のちっぽけな工場の息子。で、綾瀬はるかは元町の宝飾店のお嬢様って役所。
今頃、身分違いの恋もないだろうに・・・。しかも、身分違いというなら、相手が宝石屋レベルじゃ話になんないだろう? 身分というのは金の多寡じゃないの。品格なのよね。元々、設定がださいんだよ。
じゃ、どうする?
たとえばさ、ホストに恋したお嬢様。2人は相思相愛。男は中高一貫の進学校を中退してホストの世界に飛び込むわけ。母親の借金返すために稼いでるんだ。「うちの財産が目当てだな!」と女の父親(ゼネコンのオーナー)から罵詈罵倒されて、結局、引き離されるの。
男は夜の仕事で軍資金作って、その後、ビジネス界に転身すんのさ。
この父親というのが実は汚い仕事で儲けてるわけ。政治家への賄賂とかね。で、男のビジネスも邪魔すんの。女の父親のビジネスとバッティングする中、自分の父親の死んだ原因がこの女の父親の計略にあることがわかんだよ。で、いままで夜の世界で培った人脈、金脈、女脈を駆使して、この男を追い込んでいくんだ・・・ダメかなぁ。「牡丹と薔薇」の帯でやってもいい内容だと思うんだけど。やっぱ、ダメ?
さて、この中でいちばん可哀想なのが堀北真希ちゃんかも。この子、「Always」でわかるとおり演技力あるもの。
けど、この脚本はいったいなんだ? そもそも、漫画はこんな内容だったっけ? ちとひでぇんじゃねぇか?
「嫌われ松子」ねぇ。映画も観たけど、この役ができる女優ってそうそういないのよ。キョンキョンという選択なかった? 「セーラー服」に出てるからダメか? 松嶋菜々子なら「ヤマトナデシコ」の桜子のようなノリで演じたかも。山口智子のカムバック作にしてもよかったよな・・・。
松たか子、今回は空振り。共演のキャスティングってむずかしいねぇ。
藤原紀香かぁ。スタイルもいいし、美人だし、なにより努力家だし・・・どうしてつまんないんだろう。「水10」で修行したらどうだろう?
参考までに、大河ドラマの視聴率は21.3%。「功名が辻(NHK)」仲間由紀恵ね。民放では「14.9% 渡る世間は鬼ばかり(TBS)泉ピン子」。
それと中高生向けのドラマが多い中(だって、原作は漫画ばっかだよ)、団塊世代にターゲットを絞った「12.1% [新]魂萌え! (NHK)」は健闘してた。高橋恵子、仁科亜季子は見てるだけで心が和む。全部観た。この2人は高校時代からファンだったんだ。
「18.2% 芋たこなんきん(NHK)藤山直美」は文句なくいいね。主演も脇もがっちし、脚本もいい。おもろいはずでんがな。