2015年02月11日紀元節ですな。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 紀元節。。。建国記念日ですね。神武天皇が即位した日です。あまりピンと来ないでしょ。なにしろ独立記念日すら知らん人が少なくありませんからね。

 週末は新潟原原です。早いっすね。ラス前です。つうことは、3月で修了つうことですか。ホントに早いなあ。。。「新潟鍋茶屋&佐渡島ツアー」が昨日のことのようです。ま、11月にやりましたからね。ほんの3カ月前のことです。
 戦後封印された日本の現代史、アメリカの戦略、いまなお日本の占領は続いてますからね。傀儡のメディア勢力を活用してうまくコントロールしていると思います。ま、これからの近接未来予測についてもお話しておきたいと思います。

 さて、物事を正しく理解するには原理原則つうか原型を見ればいいわけで。。。

 たとえばの話。キリスト教、イスラム教、ユダヤ社会には「神」があり、預言者があり、そして法学者がいます。この人たちがすべての判断が委任されているわけで。

「そうじゃない! 神と一人一人が直接繋がってるんだ」と言い出したのがカルバンでありルターなわけで。おかげで、ローマ教皇から破門されてしまったわけで。

 いま、イスラム国では、原理主義者(元々はキリスト教原理主義者つう意味なのよ)たちが命令を聞いてテロ、戦争、誘拐、殺人等々をしてますけど、命令者は法学者ですね。神でも預言者でもありません。この正統性は「解釈権をもってる」と認めている人たちが支えているわけでね。

 ほとんどのムスリムは認めてないと思いますよ。認める認めないにかかわらず、食べるためにやってる人たちも少なくないわけで。やっぱ生身の肉体を持っている私たちにしてみれば、「人はパンのみにて生きている」つうわけで。パンをくれる人が「神」なわけで。

 では信仰はなんなのかつうと、やっぱこれも同じ価値があるわけで。
 いまでもそうだと思うけどね、かつてムスリムの操縦士と副操縦士が上空で操縦席をおりて絨毯にひざまずいてお祈りを始めちゃった。礼拝の時間ですからね。もち自動操縦に切り替えてたわけですけど、ムスリム以外の乗客ならば生きた心地がしませんわな。けどムスリムには当たり前のこと。乗客もクルーも一緒になって長い長いお祈りを捧げているわけです。
 これは文化ですね。職業倫理や責任感よりも個人の信仰=システム、仕組みが徹頭的に優先されているわけで。

 これが日本にはありません。徹底的に欠如しているわけで。で、だからいいわけで。

 日本人にとって、神の国とか天国なんてものは、ホントにあるなんてだれも思っちゃいないわけで。死んだら死んだでなんとかなるだろうと、実はかなり軽〜く考えているわけで。

 かつて、乙巳の変では大陸のように儒教を取り入れようとしました。それでシステムつうか仕組みを変えちゃおっかなと考えたわけで。大化の改新なわけで。
 けど、以来、藤原氏が神の代理人になったわけでね。中臣鎌足つう策士がたまたま日本にいた「大王」という仕組みを使って、中国と同じような律令国家をつくっちゃおうかな〜と考えたわけで。なにしろ、この男は蘇我入鹿と並ぶ儒教の秀才でしたからね。

 これ、使えばええんちゃう。。。閃いたんでしょうな。

 大王側にしても、中臣なんて吹けば飛ぶよな豪族など陪臣にすれば役立つかな、と軽く思ってたわけで。
 ライバル潰しには使えるんとちゃうか、つう利害の一致があったわけで。

 世の中つうのは、すべて、こういう「システム」とか「仕組み」で動いてるわけで。通貨が流通するのも、別に金に裏打ちされているわけではなくて、「みなが使ってる」「だから認めようね」という「合意」があるからなわけで。

 この合意ってヤツは「思いこみ」なんすよね。イスラム国は国だという合意があれば、国として機能するでしょうね。だから、彼らは税金をとってるわけで。略奪した原油も販売してるわけで。彼らにしてみれば、原油なんてものは神が与えたものであって、サウジの王族がつくったものではないんすから、という理屈があるわけで。

 あんなもん、採掘するのは日本や欧米の技術があればこそ。たまたま油井の上で暮らしてた、つうことだけでね。でかい面するな、つうわけですね。たかが土地成金なわけで。石油がなくなった瞬間、またまた砂漠をウロウロせざるをえないわけで。

 で、この「思い込み」がエスカレートして「システム」とか「仕組み」になっとるわけで。こうなると、個人の思想、財産、生命までもが、制限を受けたり奪われたりされちゃうわけで。
 イスラムの世界では「ファトワ(fatwa)」つうのがありまして。「殺せ!」という命令を出せる人(ムフティつうんだけど)が一声かけると、呼応する連中が出てくるわけで。たとえば『悪魔の詩』つう、世界のあちこちで殺人が起きた事件がありましたね。日本でも筑波大学の先生が暗殺されましたっけ。
 これもみなが認めた=合意した権威が指示するから受け容れるわけで。

 幸い、日本国民は賢いですからね。アメリカが考えてるようにはならんと思うわけで。アメリカは東アジアから中東まで、軍事的なパワーを日本に代行させたいわけで。イスラム国にしても自衛隊の戦力を使いたくて使いたくてガマンできないわけで。撤退したアフガンにしても自衛隊に制圧してもらいたいわけで。

 いま、イスラム国にイラクが空爆を始めてますけど、これ、集団的自衛権の発動なんです。
 日本人2人が殺されてるから自衛隊も参加せよ。同盟国なんだから、いまこそ集団的自衛権を発動せよ、とオバマは要求してるでしょうな。

 フランスのテロ事件、そして2人の日本人の拉致、殺人(推定)。そしてお母様の記者会見。なんと、あの外国特派員協会ですよ(どうして日本の記者クラブでやらないの?)。わざわざ2人の日本人を人身御供にしてまでイスラム国への国民的怒りを結集させたかったわけで。すんなり「有志連合」に自衛隊を引き込みたいわけで。

 好きで行ったんでしょ。国が命じたわけじゃない。国民は冷静ですよ。

 アメリカの願いを聞き入れるために集団的自衛権を発動するかどうかつうと、ムリでしょうな。平和憲法云々ではありません。国民の判断ですよ。すべてはね。

 ということは、海外の日本企業が狙われるでしょうな。きっと。あるいは国内で小さなテロ事件が起きるかもしれません。都内とかね。それで怒りをイスラム国に結集させる。結果、ヒートアップした日本国民が集団的自衛権を発動させる。自衛隊が中東に出て行く。

 こんなことを許したらあきまへん。自衛隊が出動するのは日本周辺の有事のみ。

 いまこそ国民の賢さが問われている時代はありませんな。日本が的にかけるべきは中東ではありませんよ。んなことしたら世界中のムスリムを敵にしまっせ。

 的にかけるべきは。。。まあ、いわんでもわかりますわな。

 紀元節ですな。