2007年07月26日「やってやるって！！」 ケンドーコバヤシ・越中詩郎著 扶桑社 1365円
アジアカップ、オシム・ジャパン惜しかったですなぁ。サウジ相手に3:2か。スピードと個人技でガンガン押してくるチームにはどうしても弱いなぁ。
サウジって、麻雀でいえば無駄ヅモしないチームなんだね。先行されて追いつく、先行されて追いつく。こういう謙虚な態度からもっと野蛮なプレーにギアチェンジできないんかね。
後は韓国戦を残すのみか・・・中澤が可哀想だったな。身体、がたがたのはずだよね。
さて、いま人気のケンコバと彼が神とも崇めるエッチューこと越中選手の対談本です。最終章には越中選手のライバル高田延彦さんと２０年ぶりに再会。いい対談してますよ。
といっても、プロレス嫌いな人は知らんと思うけどね。
尻が飛ぶ 雲を突き抜け 星になる
あんた、TOKIOか（ジュリーのね）
そう、越中の得意技は「ヒップアタック」なんよ。これ、元もとはチャボ・ゲレロ（メキシコの伝説的プロレスラー）の十八番なんだけど、それ、見てね、こう考えたわけ。
「もっと高い位置でアタックすれば効くんじゃないか？」
で、自分なりに改善改革したのがヒップアタックなわけ。まっ、スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットを長州力（小力じゃないよ！）がリキ・ラリアットへと進化させたようなもんかいな。
ロックアップすれば相手の人生が見える
越中はいい言葉を残してますな。四つに組めばわかんだよ。
プロレスってのは、一方が圧倒的に強くても面白くないんだよ。そこはプロだから、相手の得意技にわざとかかってやる。で、自分も得意技を見せつけてやる。
だって、お客さんはそれを見に来てるわけだからさ。
一方的に勝ったら、な〜んだ、そんなに弱いヤツとメイクマッチしてんのか、なんて白けちゃうもの。
ここがプロレスとほかのファイトとの大きな違い。
だから、八百長とか言われることもあんだけど、それは違う。やっぱ、強いヤツは強い。けど、たんなる強さだけじゃ、お客さんにはアピールしない。
そこには、お客さんの満足感を100％以上にして、しかも勝つという2つの条件を満たさなければならないから、頭と肉体、そしてセンスがなければ、一流のプロレスラーにはなれんのだよ。
その点、アントニオ猪木、坂口征二（いまや俳優してる息子のほうが超有名だけど）という新日本プロレスのカリスマたちはとんでもなく凄かったわけさ。
越中選手は元もと、ジャイアント馬場の率いる全日本プロレスの所属。下積みが長くてね。
ようやく海外修行に出させてもらったら、後輩の三沢光晴選手はわずか4カ月で帰日。で、華々しく活躍。一方、越中選手はそのままメキシコで来る日も来る日も試合。ほとんどドサまわり。バスに半日揺られて次の興行場所に着く、という連続。おかげでげっそり痩せちゃう始末。
そんなとき、女子プロのクラッシュギャルズがメキシコにやってきた。スポーツ新聞も同行してるから会いに行ったらしい。久しぶりに聞く日本語。
その新聞記者がどうやら、新日本プロレスにつないでくれたらしいね。坂口征二社長がやってきて、「うちでやれ！」。なんと2年間、ほったらかしだたからね。もう全日本プロレス所属もなにもないだろう、と判断したわけだ。
で、JALのビジネスクラスのチケットを送ってきた。夢のような待遇だよ。バスで半日かけて試合会場に行くような生活からしてみたらさ。
で、日本に戻ってから、岩手県で興行してる馬場さんのとこに挨拶に行ったら振り向いてもくれなかった。
「これから会場に来い。そこでチャンピオンに挑戦すると宣言しろ」
そんなこと言われてもねぇ。2年間忘れられていたわけだし。新日本のリングに上がることをもう決めてたわけだよ。
そこで天龍源一郎が出てくるわけだ。そんなに親しくもない先輩だよ。
「もういいじゃないですか。コイツにはコイツの道があるんですから」
帰り際に、天龍が言うわけ。
「おまえ、金ないだろ。これ、もってけ」
「いいですよ」
「いいから」
ポケットにねじ込むわけ。タクシーの中で見たら、片手でつかめないほどたくさんの札。そんなに話をしたことがあるわけじゃない先輩だけどね。
天龍はいい男だよ。
パワーボム！逆水平チョップ！正拳突き！いいぞ、天龍！
そんな苦労話をサラリと言う。ケンコバも愉しく突っ込みを入れてるぞ。
プロレスファンにはたまんない1冊・・・なんだけど、あなた、読む？ 読まないだろうなぁ。250円高。
※9月開講！第7期原理原則研究会のメンバーを募集します！
物好きな方は左上の玉ねぎ坊やをクリックしてスケジュール、講義内容等をご確認ください。年間会員制のため募集は今回限り。中島孝志＆特別講師（3人）の「ビジネス版すべらない話」！「講義＋質疑応答＋飲み会」によるディープ・インパクトをご堪能あれ！人生変わるかもよ！
サウジって、麻雀でいえば無駄ヅモしないチームなんだね。先行されて追いつく、先行されて追いつく。こういう謙虚な態度からもっと野蛮なプレーにギアチェンジできないんかね。
後は韓国戦を残すのみか・・・中澤が可哀想だったな。身体、がたがたのはずだよね。
さて、いま人気のケンコバと彼が神とも崇めるエッチューこと越中選手の対談本です。最終章には越中選手のライバル高田延彦さんと２０年ぶりに再会。いい対談してますよ。
といっても、プロレス嫌いな人は知らんと思うけどね。
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そう、越中の得意技は「ヒップアタック」なんよ。これ、元もとはチャボ・ゲレロ（メキシコの伝説的プロレスラー）の十八番なんだけど、それ、見てね、こう考えたわけ。
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で、自分なりに改善改革したのがヒップアタックなわけ。まっ、スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットを長州力（小力じゃないよ！）がリキ・ラリアットへと進化させたようなもんかいな。
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だって、お客さんはそれを見に来てるわけだからさ。
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その点、アントニオ猪木、坂口征二（いまや俳優してる息子のほうが超有名だけど）という新日本プロレスのカリスマたちはとんでもなく凄かったわけさ。
越中選手は元もと、ジャイアント馬場の率いる全日本プロレスの所属。下積みが長くてね。
ようやく海外修行に出させてもらったら、後輩の三沢光晴選手はわずか4カ月で帰日。で、華々しく活躍。一方、越中選手はそのままメキシコで来る日も来る日も試合。ほとんどドサまわり。バスに半日揺られて次の興行場所に着く、という連続。おかげでげっそり痩せちゃう始末。
そんなとき、女子プロのクラッシュギャルズがメキシコにやってきた。スポーツ新聞も同行してるから会いに行ったらしい。久しぶりに聞く日本語。
その新聞記者がどうやら、新日本プロレスにつないでくれたらしいね。坂口征二社長がやってきて、「うちでやれ！」。なんと2年間、ほったらかしだたからね。もう全日本プロレス所属もなにもないだろう、と判断したわけだ。
で、JALのビジネスクラスのチケットを送ってきた。夢のような待遇だよ。バスで半日かけて試合会場に行くような生活からしてみたらさ。
で、日本に戻ってから、岩手県で興行してる馬場さんのとこに挨拶に行ったら振り向いてもくれなかった。
「これから会場に来い。そこでチャンピオンに挑戦すると宣言しろ」
そんなこと言われてもねぇ。2年間忘れられていたわけだし。新日本のリングに上がることをもう決めてたわけだよ。
そこで天龍源一郎が出てくるわけだ。そんなに親しくもない先輩だよ。
「もういいじゃないですか。コイツにはコイツの道があるんですから」
帰り際に、天龍が言うわけ。
「おまえ、金ないだろ。これ、もってけ」
「いいですよ」
「いいから」
ポケットにねじ込むわけ。タクシーの中で見たら、片手でつかめないほどたくさんの札。そんなに話をしたことがあるわけじゃない先輩だけどね。
天龍はいい男だよ。
パワーボム！逆水平チョップ！正拳突き！いいぞ、天龍！
そんな苦労話をサラリと言う。ケンコバも愉しく突っ込みを入れてるぞ。
プロレスファンにはたまんない1冊・・・なんだけど、あなた、読む？ 読まないだろうなぁ。250円高。
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